この記事は、バターをねりこんで作る生パスタのレシピを書いています。
バターのコクを感じられる生パスタです。バターのいれる量をふやせば風味はまします。
また、バター生パスタをつかった至高ともいえる鶏肉料理の方法も書いています。
パスタマシーンを使い生パスタに仕上げました。
バター生パスタの調理工程
- バターと粉、ほかの材料と混ぜあわせる
- 生地をパスタマシーンでのばす
- 生地をパスタマシーンで切る
- バター生パスタの出来上がり
生パスタの材料(1~2人分)
- デュラムセモリナ粉:50g
- 強力粉:50g
- バター:10g
- 水:40g
- 塩:2g
- オリーブオイル:小さじ1
- 打ち粉:適量
にがりを水にくわえることで、生パスタの本場のイタリアでつかわれている硬水のようになります。
使っている打ち粉の記事はコチラ。
バター生パスタの作り方【 写真あり 】
バターと粉、ほかの材料と混ぜあわせる
デュラムセモリナ粉:50gと強力粉:50g、塩:2g、オリーブオイル:小さじ1をボウルにいれる。
バター:10gもボウルにいれる。できれば湯煎や電子レンジで温めてやると混ぜやすい。
最初から手で混ぜると、ドロドロの粉が手にくっつき作業をしにくい。さいばしやゴムベラで混ぜあわせるとよい。
粉と水を混ぜあわせる専門調理道具で混ぜあわせている。専門調理道具だけあって、手でかき混ぜるようであり、さいばしやゴムベラより素早く手早く混ぜあわせられる。
粉ぜんたいに水分がいきわたり、パン粉状になり、5mmほどの粒状になれば、手で作業してもくっつかない。5mmほどの粒状にならないときは、水をボウルに追加でいれる。
手をつかい粉をひとつの生地にまとめていく。ボウルに押しつけたり、丸めたり、折り曲げたりしていると、生地はまとまってくる。
1時間ほど生地を冷暗所で寝かせる。寝かせているあいだに、生地の表面が乾燥しないようにサランラップをきちんと巻いておく。
パスタ生地の混ぜ方参考動画
生地をパスタマシーンでのばす
寝かせた生地を作業台に取り出す。生地が作業台にくっつくときは、打ち粉を生地にふる。
パスタマシーンのダイヤルは、一番生地をぶ厚くのばすダイヤルにあわせる。ハンドルをくるくると回し、生地をのばす。生地の長さは2~3倍になる。
2~3倍になった生地をペタンと折りたたむ。
折りたたんだ生地をもう1度パスタマシーンで伸ばす、伸びた生地をたたむ、パスタマシーンで伸ばす、この作業を3~5回すると、ふつうの生地はなめらかになる。
バターをねりこんだ記事はいつまでも中学生男子の顔のようにブツブツのままだった。
5回ほど生地を伸ばしたあと、パスタマシーンのダイヤルを操作し、お好みの厚さになるまで生パスタをのばし、食べやすい長さに切る。くっつかないように打ち粉をふっておく。
生地のばし方参考動画
生地をパスタマシーンで切る
パスタマシーンにカッター(生地を切る道具)とガイド(生地を切るのをサポートする道具)をセット。
打ち粉をふった生地をパスタマシーンの上におく。
カッターにハンドルを差し、くるくるとハンドルを回す。カッターを通った生地がパスタ状になって落ちてくる。手やボウルで生パスタを受ける。
すべての生地をカッターに通す。生パスタどうしが、くっつかないように打ち粉をふっておく。
生パスタは製麺したてを食べるよりも、寝かせてから食べたほうがコシがよくなる。密閉容器にキッチンペーパーをしき半日ほど寝かせる。
パカリと大きく開くので作業がしやすく、密閉でき、なおかつ薄いので冷蔵庫にいれても邪魔にならないファイルケースをつかっている。
生地を切る参考動画
バター生パスタを食べる
生パスタ:100gに、沸騰したお湯1~2リットル用意する。生パスタに塩が入っているので、塩をいれる必要はなし。
お湯にいれた生パスタがくっつかないように、さいばしなどで軽くほぐす。
バターの油分がお湯に溶けださなかった。
ゆで時間の目安は3分~8分ほど。使った粉の種類や生パスタの厚さ、コンロの火力の差などで、ゆで時間は変わってくる。生パスタのゆで加減を確認し、生パスタをお湯からあげよう。
バターをねりこんだ生パスタは生地の結合が弱いのか、グルテンがすくないのか、ちぎれて短いパスタがあった。
バターのコクとデュラムセモリナ粉の旨味が混ざりあっている。ほのぼのとした大地にちかい旨味、甘さがある。バターをいれているので都会的な味になるのかと思いきや、牧歌的なほのぼのとした風味。
やさしい大地の母といった郷愁をかんじるバター生パスタ。
バター生パスタを使った鶏肉料理
バターだけをねりこんだ生パスタでもいいのだが、ホウレン草もねりこんだ生地。
粉とバターをこね、生地を伸ばす調理過程までは同じ。
ホウレン草のねりこみかたはコチラ。
鶏肉をのせる。モモ肉、胸肉、手羽元、手羽先など生地にくるめる鶏肉であればどの部位を使ってもらってもかまわない。
緑色の生地で鶏肉をつつみこむ。スキマがあかないように餃子のようにピッタリと生地をくっつけておく。スキマがあると鶏肉の旨味が逃げてしまう。
銀紙で生地をくるむ。七輪に火をおこしておく。銀紙にくるんだ生パスタと鶏肉を七輪の網のうえにおく。
七輪のフタをする。炭の火力にもよるが、30分ほど待つと鶏肉の脂が溶けだした香り。ホウレン草と若々しさのなかに苦味のある香りがバターで炒められたような香りが漂いだす。
鶏肉を生で食べるのはモーストデンジャラスだ。1時間ほどだろうか、しっかりと鶏肉のなかまで火を遠赤外線にて火をいれる。
銀紙をはずす、ぶあつい部分を切り火が通っているのを確認する。
ふっくらと細胞のひとつ、ひとつから鶏肉の潤としたおツユがこぼれだす。熱せられ鶏肉からあふれだしたチーユは、バター生パスタがうけとめている。
包丁をいれた瞬間に匂いの大爆発がおこる。とじこめられていた熱気と湯気、熱せられたバターと蒸された鶏の香り、ホウレン草の苦味ばしった香りがワーっとふきだす。
バター生パスタはホウレン草の香り、そしてバターの黄金の香味があり、鶏肉のおツユをふくみ柔らかい内側。外側は炭に焼かれカチッと香ばしくなっている。柔らかい、硬いが交互にやってくる。飽きずに食べられる。
バターのコクと鶏肉の油分が混ざり、じゅわんじゅわんとコンフィのように豊かな風味になっている。
鶏肉は、ほろほろと身が崩れる。砂山を崩すより楽に崩せる。
お値段がたかい材料はつかっていない。なのに、この味は至高に届くレシピ。
ご家庭で堪能してください。
バター生パスタを作り食べた感想【 まとめ 】
バター生パスタは、バターのコクのある生パスタです。ちょっとコクがふかいなと感じます。
バター生パスタは、食材をつつみ、焼くと食材の旨味を逃がさずに、生パスタにしみこませます。
旨みがしみこんだ生パスタ、蒸されたように柔らかくなった食材。極上の味でございます。
バター生パスタはあまり売っていません。売っていないのであれば、ご自宅で作ればいいんです。
不器用さんでも、料理初心者さんでも、パスタマシーンを使うことで、パスタの幅と太さを均一にすることができます。
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