干しアワビの作り方【フードドライヤー使用】お高い干しアワビは家で作ることができる

料理

この記事は、フードドライヤーを使った干しアワビの作り方を書いています。

フードドライヤーがなくても日光でも作ることができます、雨さえ降らなければ。

塩につけたり、煮たり、干したり時間はとられます。しかし、調理をしている時間は短いです。お高い干しアワビは、時間さえあれば作れます。

干しアワビを使ったスープのとりかた。そして、お粥のレシピも書きました。

干しアワビの調理工程

  • アワビの身をとりだす
  • アワビを塩漬けにする
  • アワビを70度のお湯で煮る
  • アワビを乾燥させる
  • 干しアワビの出来上がり

干しアワビの調理風景【写真あり】

アワビの身をとりだす

アワビを水で洗い、おおまかに汚れをとる。

アワビの細くなっているほうから、木べらやステーキナイフなどを刺しいれ貝柱をはがす。

穴ぼこがあるこちらサイドではなく、反対からいれましょう。

すこし貝柱が残る。みなさんは、この写真を反面教師にし慎重にはがしましょうね。

青色や黒色をしているアワビの肝とアワビの口は指でとることができる。肝は日本酒をふってから、電子レンジや蒸してから食べると、乙な一品料理になります。捨ててはいけませんゾ。

アワビの身に小さじ1~2ほどの塩をふる。清潔なタワシでアワビの身をこする。汚れとヌメりをとる。

キッチンペーパーでアワビの身の水分をふきとる。

アワビを塩漬けにする

アワビの身をビニール袋にいれる。アワビの重量を計測する。アワビの重量の10%にあたる塩をビニール袋にいれる。

ビニール袋内の空気をなるべく抜く。しっかりとビニール袋のしばる。冷蔵庫にいれ2日ほどアワビを塩漬けにする。

アワビを70度のお湯で煮る

塩漬けしたアワビを70度のお湯で30分~50分ほど煮る。

高温で煮すぎると、アワビの身がカチカチになってします。

保温調理でアワビの身を煮た。温度管理がとてもイージー。

アワビを乾燥させる

煮たアワビの水分と汚れをクッキングペーパーでふきとる。

フードドライヤーにアワビをセットする。35℃の感想温度で1日~2日ほど乾燥させる。

乾燥させているアワビのぶ厚い部分をさわり、内部までカチカチになっていれば干しアワビの出来上がり。

フードドライヤーを使わずに、干し網などにアワビをいれ日光で干しても作ることはできる。ただし、雨にはくれぐれもご注意を。

もともと小さいアワビだったが、乾燥させたことで、グッと小さくなった。干しアワビをお皿に落とすと、コインを落としたような硬質な音がするほど硬く乾燥している。

干しアワビのスープの取り方

干しアワビだけでは、たよりないと感じたので干し貝仲間のホタテと一緒にスープをとる。

スープをとるといっても、1リットルほどのお湯に干しアワビと干し貝柱をいれコトコトと煮るだけだ。

すこし白濁した海鮮スープをとることができた。干しカチカチだったアワビの身も柔らかく戻った。

スープをとることはできたが、正直、ホタテの香りのほうが強い。ただホタテの香りと風味だけではなく、アワビの深く濃いめの風味はきっちりとある。うっすらと微かにアワビの香りは、青暗い深海に静かに潜んでいる。

しっかりとしたアワビの風味を感じたい人は、干しアワビをケチらずに、大きめのアワビを大量にいれましょうね。

アワビスープを使ったレシピ

干しアワビ粥

700ccのアワビスープと米半合を鍋にいれる。

鍋を強火のコンロにかける。ボコボコと沸騰してきたら中火に落とす。白米が、お好みの柔らかさになるまで煮る。

もしくは、10分ほど煮たあと40~1時間ほど保温しておけばお粥はできる。

ごま油を大さじ1ほどくわえると香りがグッとよくなる。

スープをとるのに使った干しアワビを切りトッピング。塩などで味を整える。

この、トッピングしたアワビ。これが生で食べるよりも10倍ほどうまい。干しアワビはスープもとれる。そして、アワビの身も格段にうまくなっている。

生で食べたときの、さっくりと割れるような食感はなくなり、がっちりとした崩れない身になっている。むっちりとしており、噛めば噛むほど潤としたお汁があふれる。アワビの身に、ホタテの香りとエキスが染みこんでいる。

お米のほうも、しっかりとアワビとホタテの旨味が染みこんでいる。口のなかにお米をいれると、はらりとお米がホドける。舌にのせるとアワビのエキスとお米の甘さは混ざりあって消える。

ラーメン

干しアワビスープを塩や醤油などで少し味をととのえる。自家製麺をゆで干しアワビスープにいれる。

お好みの具材をトッピングする。ただし、味の濃い具材をトッピングすると、干しアワビスープの繊細で芳醇な海のエキスといった香りと風味は壊れてしまう。

あくまでシンプルに、繊細なアワビスープの味を愉しむのが吉。干しアワビスープは、塩分が少ない。なので、塩分が気になるかたも遠慮なくスープを飲むことができる。しっかりとした海の旨味をスープに落としこんでいる風味と香りをご堪能あれ。

干しアワビを作った感想【まとめ】

お高い干しアワビを自宅で作ることができました。塩漬けにしたり、乾燥する時間はかかります。しかし、調理する時間は短いです。

ゲリラ豪雨などで天候がコロコロかわる現在。雨に濡れてしまっては、お高いアワビが駄目になってしまいます。フードドライヤーを使うことで、雨の心配をすることなく乾燥できるのです。

干しアワビからは、しっかりとアワビのエキスを抽出できました。ただし、干しアワビが小さかったので、これぞアワビといった濃厚なスープではありません。アワビの風味を堪能されたいかたは、たっぷりと干しアワビを使うとよいでしょう。

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