この記事は、『 檀流クッキング 』で紹介されているアナゴ(ウナギ)の地中海風を作り、食べた感想を書いています。
ウナギで作ってもらってもかまいませんが、お値段がね。
アナゴやウナギをおいしく食べる料理方法は、西洋にもあると思いしらされたレシピです。
『 檀流クッキング 』とは、無頼派とよばれた文豪であり料理好きでもあった檀一雄が書きしるした料理エッセイ本です。
男性作家が書いた料理エッセイの金字塔でありパイオニアともいえる一冊。それが『 檀流クッキング 』
おおよその目分量、経験で調理する実践的レシピが網羅されています。
アナゴの地中海風の調理風景 【 写真あり 】
5、6センチに切ったアナゴを鍋にいれます。
頭と尻尾もいれました。食べはしませんが、出汁がでます。
地中海には、さいきん流行りだした調味料塩レモンがあります。半世紀もまえに今の流行を先どりしていた檀一雄。
塩レモンをかけ、白ワインをいれ40分ほど煮ます。
レモン汁と日本酒やワインで煮こんでもかまいません。
アナゴが煮あがったらグラタン皿など底の浅い耐熱容器にいれます。
その容器にいろいろな食材をいれ焼きあげれば出来上がりです。
ジャガイモとニンジンは電子レンジで火を通しておきました。
地中海料理といえばサフラン。なければいれなくてもかまいません。
うすく切ったタマネギとトマト、ジャガイモとニンジン、サフラン、5gほどのバター、その他のハーブをいれグリルで10分ほど焼きました。
アナゴを煮たスープがおおすぎたのか、地中海風スープ。もしくはアナゴのブイヤベースと呼びたくなる料理になりました。
レモンの酸味がよい仕事をしています。ねとねとと暑い日本に、地中海の爽やかな微風がふきました。
アナゴに様々な旨味が沁みこんでおり、その逆に野菜にはアナゴの旨味が沁みこんでいます。
バターをいれているはずが、こってりとしていません。レモンの酸味のおかげでしょう。
こってりと胃にもたれませんが、アナゴが丸く野菜の旨味包みこんでいる手ごたえある旨味と風味があります。
スープを飲んだというよりも、食べたと言いたくなる満足感。
地中海の香りと味、風を運んできてくれる目先のかわったスープでした。
『 檀流クッキング 』のレシピはこちらの記事にまとめています。
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