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光武酒造場 赤鳥居ジン【 レビュー記事 】ヒノキや樽の香りのする辛口ドライなジャパニーズジン

お酒レビュー

この記事は、光武酒造場 赤鳥居ジンを飲んだ感想を書いています。

赤い鳥居が目印の瓶。縄文杉のように屹立した杉やヒノキ、木の樽のような香りがするビターな苦味がある辛口ドライジンです。

ストレートやロックだけでなく、赤鳥居ジンでカクテルを作り飲んだ感想も書いています。

赤鳥居ジンの特徴

なで肩のシュッとした透明な瓶。白いラベルの中央には、赤鳥居が描かれています。赤鳥居の一文字一文字に線がひかれているのはなんでしょうかね。

光武と書かれたチャーム。コウブではなく、ミツタケですよ。赤鳥居ジンを作っている肥前屋さんの日本酒の銘柄『 光武 』キーホルダーとしても使えそうです。長い歴史のある酒造場が造っている赤鳥居ジン。

裏のラベルの確認してみましょう。佐賀県にかつてあった赤鳥居がモデルになっているようです。5種類の原料を使用しているのが確認できます。書かれている材料のうち、杉の木。この杉の木のビターな苦味がビシッときいているジンです。

アルコールぶんは45度と平均的なジンより高め。

家紋入りのキャップをあけ、さっそく赤鳥居ジンを試飲してみましょう。

ストレートで飲んだ感想

無色透明な赤鳥居ジン。グラスをまわしてみても、グラスの縁にへばりつかない粘度。

しっとりと静寂で陰あるふるびた木造の倉庫にはいったような香りに包まれる。梅干しの壺からするような赤紫蘇のすっぱい香りがあり、日本の郷愁を誘うしなびた匂い。

ジュニパーベリーのゆるゆるとした甘さがあり、するりと飲むことができる。口のなかで味を確認していると、つまようじで舌を刺すような刺激がある。

ちょっとお高い割り箸を噛んだような、ビッとした木材の苦味。この木材の香りを好むか好まないか、それが赤鳥居ジンを気にいるか、気にいらないかのポイントになってくる。木材の香りがする真っ当に辛口のジャパニーズ赤鳥居ジン。

ロックで飲んだ感想

グラスに大きい氷をがらごろんといれる。赤鳥居ジンをとくとくと注ぎいれる。

大きい氷で冷やされた赤鳥居ジンの香りは、和紙、古文書、ちいさい町の古本屋にはいったときのような香り。

ストレートと味はあまり変わらないが、冷やされたことで飲みやすくはなっている。冷やされた赤鳥居ジンは、口内や胃の熱で解凍され、キノコの胞子がぶわっと広がるように、コケ蒸した木の香りが鼻にぬける。

炭酸水割り

赤鳥居ジンと氷をグラスにいれる。細い棒などで赤鳥居ジンと氷を混ぜる。グラスにうっすらと霜がつくまで混ぜた。炭酸水をソッと注ぎいれ、底から氷を2~3度もちあげる。

炭酸水の泡がはじけると、雷が落ち、割れ、焦げた木の香りが炸裂する。

胡椒や山椒のような鮮烈な苦味があるドライな炭酸割り。飲み終わったあとに、ミカンやスタヂ、ユズのような酸味がノドに心地よい。

木の香りがするジンとしては『 香の森 』『 香の雫 』がある。この2つも木の香りがするのが特徴だ。そのなかでも赤鳥居ジンが1番ビターでドライ。

赤鳥居ジンでカクテルを作り飲んだ感想

  • ジントニック
  • マティーニ
  • ギムレット
  • ジンビターズ
  • ジンアンドイット
  • カンパリジン

ジントニック

  • ジン:45ml
  • トニックウォーター:適量
  • ライムやレモン:お好みでしぼりいれる

赤鳥居ジンと氷をグラスにいれ、長い棒などで混ぜる。グラスが冷たくなるまで混ぜる。トニックウォーターを注ぎいれる。グラスの底から氷を2~3度もちあげる。

トニックウォーターのキニーネの香りと赤鳥居ジンを混ぜる。標高が高く湿度は低い高原。そこで森林浴をしているような爽やかな木の香りになっている。

グレープフルーツのような酸味があり、スッキリとした苦味がシャープで飲みやすいジントニック。

赤鳥居ジンの木の香りが気になる人は、ほかの素材と混ぜることで木の香りはゆるむ。

マティーニ

  • ジン:50ml
  • ドライベルモット:10ml
  • オリーブ:1個

オリーブ以外の材料を氷のはいったミキシンググラスにいれ冷やす。カクテルグラスに注ぎ、オリーブに串をさし、ぽちょんと沈める。

すーっとピンと真っすぐ伸びた木のように芯が通ったドライなマティーニ。ドライベルモットの薬草感が、赤鳥居ジンの木にまとわりつき香りを抑えこみ、やわらかく薬草の香りをふりまいている。

赤鳥居ジンのマティーニ、甚だ辛口なり、マティーニ辛口派に推薦す。

ギムレット

  • ジン:45ml
  • ライム:1/4
  • シュガーシロップ:適量

すべての材料を氷をいれたシェイカーにいれ、シェイク。雪がつもった蔵王の樹氷のようになった液体をカクテルグラスに注ぐ。

ライムの酸味とシュガーシロップの甘味が唇をしめらす。その後は、ちりちりと辛く苦い味が口内に反響する。除夜の鐘のような、ぐわぁ~んと響く苦味が108回残響する。

口内の白いコケと煩悩が一緒に洗い流され、お口のなかがリフレッシュされる。気分はまるで初日の出を見た新年の朝のようだ。

ジンビターズ

  • ジン:60ml
  • アンゴスチュラビターズ:2~3滴

大きい氷をグラスにいれる。アンゴスチュラビターズを2~3滴ほど氷に染みこませるようにふりかける。氷にそわせるように赤鳥居ジンを注ぎいれる。

赤鳥居ジンが桃色に染まった。

アンゴスチュラビターズの薬草を長時間煮こんだ香りがつんつんしている。ひとくちふたくち飲んでみる。沖縄の木のガジュマル、あの根っこのように絡み合った複雑怪奇な木の根っこを飲んでいる気分になってくる。木の根っこには腐葉土、粘土などがついており複雑な苦さがある。

木の根っこマニアにオススメ。

ジンアンドイット

  • ジン:30ml
  • スイートベルモット:30ml

ひとつのグラスに、ふたつのお酒を注ぎいれる。2度3度くるりとグラスをまわす。かんたんに作ることができる『 ジンアンドイット 』

日光に干したような薬草を漬けこんだトロンとした甘味のスイートベルモットと、赤鳥居ジンの木の香りの苦味がミートしている。

甘さに傾きかけるスイートベルモットを倒れないように、赤鳥居ジンの木材の香りで補強している。

ひんやりと薄暗い酒蔵のなか、古い杉の樽のなかで熟成されたブランディーのような香り、どっぷりとした濃厚な味になっている。

カンパリジン

  • ジン:30ml
  • カンパリ:30ml

氷をいれたミキシンググラスに、赤鳥居ジンとカンパリをいれ冷やし、カクテルグラスに注ぐ。

カンパリをイタリアの太陽のようにカラッとした陽気な苦味と形容するならば、赤鳥居の苦味は陰翳。谷崎潤一郎が書いた『 陰翳礼讃 』のように、日本の奥ゆかしく、古めかしく、陰のある苦味。

陽と陰が混ざりあうことで、ほどよく苦味の角がまるくなっている。カラッと暑い日でも、むしむしとした雨の日でも愉しめる苦味。

赤鳥居ジンを飲んだ感想【 まとめ 】

赤鳥居ジンを飲んだ感想としては、木を飲む、木の香りを楽しむジンです。森林浴やヒノキ風呂、できたての家の木の香りが好きな人は気にいると思います。

木の皮のビターな苦味がある辛口のジンです。

ストレートやロックで存分に樹林感を愉しむもよいでしょう。また、いろいろなお酒とカクテルにすることで、赤鳥居ジンは様々な木材に変化します。

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