5種類のドライベルモットを飲み、香りと風味を比較した記事です。また、マティーニにつかい飲んだ感想も書いています。
飲んだドライベルモットはチンザノとマルティーニは2本、 ノイリー プラット、リレ ブランの5本です。
ベルモットがちがえば、マティーニの味もかわります。あなた好みのマティーニを作るヒントはベルモットにあるかもしれません。
ベルモットとは、白ワインなどに、薬草などを漬けこんで作るお酒です。漬ける薬草によって香りは千差万別。また白ワインの香りや風味でも味はかわってきます。
酸味料や酸化防止剤がつかわれているベルモットもありました。
日本では果実酒あつかいではなく、甘味果実酒あつかいです。
おなじ器をつかい、どうじに飲みました。花が咲き誇ったように感じられるほどすばらしい香りがむんむんしています。これだけのベルモットをあけると。
私の飲んだ感想をはじめに書かせてもらいます。ベルモットを単品としてたのしむのであれば、リレ ブランが1番です。
マティーニにしておいしかったのは、ノイリー プラット。ノイリー プラットは単品としてもたのしめます。
マティーニにつかったジンは、くせのすくないコチラのジンをつかいました。オリーブの種はいれずに、あくまでベルモットとジンだけでステアしてマティーニは作り、味見をしました。
チンザノ ベルモット エクストラ ドライを飲んだ感想
ドライベルモットといえば、チンザノを思いうかべるかたおおいのではないでしょうか。
1757年イタリアにて創業。アロマティックな味わいが特徴だそうです。
アルコール度数は18%。お手頃値段のドライベルモットです。
チンザノ ベルモット エクストラ ドライの香りは、醸造したワインのような酸味、すっぱい香りがあり、薬草の香りはひかえめ。
常温で飲むと、すこし味がぼやけているように感じます。まったり、もったり、すっぱく、ペチャっと味がつぶれているようなボヤけた印象を感じました。
ホロりと野草の苦さがきたあとに、すっぱい白ぶとうの熟成した風味。飲みやすくはありますが、どこかボヤけた印象です。
マティーニで飲んだ感想
白いバラのような花が、ぼわっとひらくような香りに包まれています。冷やしたことで、ぼやけた印象だった香りが、ゆたかで、ほがらかなものになりました。
口当たりはキリッとするどいです。香りから想像するやわらかさはありません。辛口のマティーニになりました。
チンザノ ベルモット エクストラ ドライは単品で飲むといまいちです。しかし、マティーニにつかうのであれば、ありです。辛口の中道といったマティーニができます。特徴がないといえるかも。
チンザノは甘口もあります。かなり甘口なので、甘いカクテルが好きなかたにはオススメです。
Amazonレビュー
やはり、チンザノの味ですね~
悪くはないです・・・個性がないと言えば?ですが、飲みやすいジンとの相性も良いですよ。ワインをベースにハーブを効かせた薬酒のようなお酒です。
自分は薬酒が好きなのでそのまま冷やして飲んでます。
他の薬酒ほど苦味などが強くないのでハーブが香るワイン的に楽しめます。チンザノのExtra Dryは、甘さも香りも控えめなので、炭酸水よりはジンジャーエール、そして香り付けにライム(無ければ手軽にレモン)を乗せてトールのグラスに氷を入れて宅飲みで振る舞えば、モテる(多分)。
引用元:Amazon
マルティーニ エクストラ ドライを飲んだ感想
マティーニではなく、マルティーニのようですね。
バカルディーが発売しており、イタリア原産。アルコール分は15度。すこしアルコールひかえめ。
香りにクセがなく、酸っぱい白ワインにちかい香り。
飲んでみても、口のなかに香りがあまりひろがりません。つ~んとくる酸っぱさ、松やにのようなヤニっこい苦さがあります。
香りと風味が控えめなので、飲みやすいドライベルモットです。また、価格もいちばん安いと思います。
マティーニで飲んだ感想
ジンのあらっぽいパワーとマルティーニの酸っぱさと苦さは、がっつりと噛みあっています。
ネズの風味と香りが増大しており、マッチョな味のマティーニになりました。
口のなかに残る、レモン系の爽やかさ、薬草を指でこすったような香りがひろがります。
マルティーニ エクストラ ドライでつくったマティーニは、いちばん力強い風味と香りでした。
Amazonレビュー
マティーニ作りたくて買いましたが、程よい味わいなのでストレートでうっかり飲んでしまいカクテル分がなくなりそうです。また買うと思います。
マティーニ用に揃えていますが、美味しいのでそのまま呑んだりカンパリで割ったりして呑むので、開けると直ぐに空になってしまいます。
引用元:Amazon
マルティーニ ヴェルモット ビアンコを飲んだ感想
辛口のドライベルモットではありません。甘口に分類されるマルティーニです。
マルティーニは、ドライでなくビアンコを買うのがジャスティスだと思います。
ナツメグなどの香辛料をつけこんだようなスパイシーな香りは、とてもたのしいものです。
スパイシーさがあり、そのまま飲んでもすっきりと飲めます、ドライよりも。
アルコール分は15度とドライと一緒です。
マティーニで飲んだ感想
ナツメグやナッツをあぶったような香りのしているマティーニ。
ぬるりとした口あたりながら、きれあがりはスパっとしています。
スパイスの薬効成分が苦味となり、カンッと脳と胃を強くキックします。
いちばんスパイシーなマティーニです。
Amazonレビュー
とにかく甘いです。アルコール度数も低く、ウォッカマティーニを作る前にロックで1瓶、1日で開けちゃいました空けてしまいました。
薬味があって味は良いのですが、何と言っても甘すぎます。2倍に薄めて飲んでおります。歯が悪くなりそうで、沢山は飲めません。夏場にソーダなどで割ると美味しいのかも。
引用元:Amazon
ノイリー・プラット ヴェルモット ドライ
1813年創業のノイリー・プラット ヴェルモット ドライ。メイドインおフランスざます。
ベルモットは、イタリアのお酒だと思っていました。ドライベルモットは、おフランス発祥のお酒だそうですよ。
オーク樽にいれ熟成、さらに、ハーブに漬けこみ熟成させるという伝統的製法でつくっている昔かたぎ、頑固一徹なドライベルモット。
アルコール分は18度。
レモンやライムのような爽やかさな香り。どこか貴婦人をおもわせる優雅な白ぶどうの香りもしています。
口当たりはスパッと清涼。ミントをすこしゆるくしたような清廉な風が口のなかにふきました。口の汚れをきれいに洗いながしてくれるような爽快感。息リフレッシュ。
お値段は1リットルで1,800円ちょっとです。紹介してきたドライベルモットと比べると割高だなと思っていました。製法と味を確認したあとでは、やすい、おてごろ、としか感じなくなりました。
ドライベルモットの選択に迷ったときは、ノイリー・プラット ヴェルモット ドライ。
マティーニで飲んだ感想
マティーニにレモンピールをたらしたような爽やかな香り。
ジンの風味と一体化しているかのようなノイリー・プラット ヴェルモット ドライの風味と香り。
ヨモギのような清涼な苦味があり、ジンのネズの香りを浮かびあげています。まるで、はじめからひとつのお酒だったかのように感じられます。
飽きず、媚びず、長くたのしめるマティーニ。
Amazonレビュー
真夏の夕方にオンザロックで飲むと美味いです。気が向いたらジンを加えてマティーニのオンザロック。ベルモットはノイリーが1番美味いと私は思います。私見ですが、笑
カクテルによく出てくるヴェルモットでまず使用されるのがこの商品。ロックでそのまま飲んでもとても美味しいお酒です。
仰々しい商品説明文を見て、どんな素晴らしい酒なのかと楽しみにしていましたが、なんというか期待はずれでした。白ワイン+ハーブの酒ですが、確かにハーブは感じますが肝心の白ワインが薄すぎる。。水で薄めてるとしか思えない。500円で売ってる白ワインのほうがまだ味がある。
引用元:Amazon
リレ ブラン アペリティフを飲んだ感想
甘口のベルモットです。そして、お値段は甘くない。5本のなかで1番たかいです。
リレ ブラン アペリティフの名前が有名にしたのは、スパイとして有名すぎる007のおかげでしょう。
アルコール分は17%。おフランス語でいろいろと書かれています。
フタをあけた瞬間から、うん、これは甘口のお酒だなと感じられる香りがします。ドライアイスの煙のように甘い香りが部屋にひろがります。
食前酒として楽しむか、閨房で楽しむお酒でしょう。
蜂蜜の甘さにちかく、スミレのひかえめな香りもあります。貴腐ワインのような色がくっきりと見てとれます。
リレ ブラン アペリティフ を飲むと、口のなかに甘い香りが波紋状にひろがりました。甘さの種類は、パイナップルのような南国のフルーツの甘さ、ライチの透明なすっきりした甘味もあります。
舌にうすい甘い層ができたように感じました。
マティーニで飲んだ感想
ここまでフルーティーなマティーニを飲んだことがありません。
マティーニというよりも、マンハッタンにちかい甘さです。
すこしウォッカをくわえシェイクすると、味がピリリとひきしまりました。
007がのんだ香りの一端をしれます。レモンのような酸味があり口づけはスッキリ。飲んでいると、ふわぁ~んとフルーツの舌にこびない甘い香りがひろがります。甘さは尾をひかず、スッパときれました。
Amazonレビュー
シェイカーを購入してから、やたらとこの手のお酒が増えてまいりました。商品紹介に書かれていた、「Reverse Vesper(リバース ヴェスパー): リレブラン 50ml、ジン 10ml、ウォッカ 20ml 、レモンまたはオレンジピール」というのがとても美味しくできました。
引用元:Amazon
ドライと甘口のベルモットを飲んだ感想【 まとめ 】
どのベルモットも長い年月作られ、いまも生き残り愛されているベルモットばかりです。
ベルモットは、ドライと甘口にわかれます。香りと風味は、がらりコペルニク的にちがいました。
単品としてたのしめるのは、甘口のリレ ブランでした。貴腐ワインのように優雅であまいお酒。そして、世界一有名なスパイも飲んだお酒としても有名です。
マティーニにつかうのであれば、ノイリー プラットが一番ミートしているように感じられました。まるで、はじめから1本のお酒のように感じられます。飽きがこないマティーニを作れるでしょう。
あなた好みのマティーニを作るためには、お好みのベルモットを見つける、のが第一歩かもしれません。
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