シュリヒテ シュタインヘーガー 38度を飲んだ感想・飲み方を書いています。
ドイツで造られたジン。飲みあきない磨きぬかれたシンプルで甘さ。イギリス系のドライジンとくらべると、マイルドな味。
ストレートやロック、カクテルに使い飲んでみました。名前と容器がお洒落なジンです。
シュリヒテ シュタインヘーガーの特徴
シュリヒテ シュタインヘーガーの特徴、まず容器が陶器でカッチョいい。赤と白を基調に金色をあしらったラベル。プロイセン貴族のエンブレムのようなものも描かれており、高級感あふれるイラスト。
ガラス瓶よりも、陶器のいれものはインパクトがあります。シュリヒテ シュタインヘーガーの陶器はつるりとナメらか。触ってみると、磨きぬかれたツルツル感にうっとり。しかし、濡れた手で持つと、つるりと滑りやすいのでご注意を。持ち手もないので、ほんと滑りやすいです。
おなじ陶器のいれもののボルスと比べてると、3倍滑りやすい気がします。
陶器のデメリットとして、中が見えません。あとドレぐらい残っているか確認できません。そして、陶器の重さもあります。まだあるだろうなと思っていたら、一滴もグラスにでてこないこともありました。
シュリヒテ シュタインヘーガーの第2の特徴。名前がカッチョええ。ドイツ語は中二心をくすぐりませぬか?エンペラーよりもカイザー。ブラックよりシュヴァルツ。
「シュタインヘーガー」声にだしてみると、めっちゃ響きがカッチョええ。Barなどで注文するときも、「シュタインヘーガーをストレートで」うわっ、めっちゃカッチョええ。シュリヒテはちょっとダサい気がします、みなさまはどう思いまするか。
裏側をみてみると、中央にまっすぐ赤いジュウタンのようなシールが貼られています。しかし、野暮ったい日本のシールが貼られており残念。情報を見てみると、やはりジン扱いですね。アルコール度数は38度。ふつうのジンと比べると2度ほど低め。許容範囲でしょう。
シールからは産地はわからず、もしかしたら、正面のラベルに産地が書かれているのかもしれません。しかし、ドイツ語を読めないでありますよ。
赤いフタは、スクリュータイプ。合理的なドイツらしい。しかしですよ、コルク式のほうが、陶器の容器にはミートしている気がしますが、みなさんどう思いますか?
さっそくシュリヒテ シュタインヘーガーを味わってみましょう。
ストレートで飲んだ感想
シュリヒテ シュタインヘーガーをグラスにそそぐと、ケーニヒス湖の湖水のように透きとおっている。粘度はさらりとしており、グラスにくっつくことはない。
香りを確認してみると、ジュニパーベリーの香りだけが、唯一、爽やか、優しく、清潔、クリアに香る。ほかの香辛料や柑橘類をいれているのかもしれぬが、匂いをかいだところ分からず。飲んでみると、柑橘類のフレッシュな酸味を感じるときはあった。磨きに磨いてジュニパーベリーの香りいがいを削ぎ落としたのだろうか。
ドイツのかたは、ジュニパーベリーが好きで、ザワー・クラフトにも使っている。
飲んでみると、辛口ドライのようにさっぱりとした飲み口。飲みすすめていくと、辛口がゆるみ、クセがなくなってくるなと思っていると、ゆるやかに甘くなり、ミルフィーユのように重ねた旨みを感じる。飲みおわると、舌がザラりとした。
さいしょ辛口、とちゅうクセがなくなり、さいごに甘い旨みを感じる。飲んでいると、いろいろな味に出会うことができる、ドイツのビックリ箱のようなジン。
ドイツ式
ビールで冷えたお腹をシュリヒテシュタインヘイガーで暖め、またビールを飲むのがドイツ流。
引用元:Amazon
開高健のエッセイにも同じようなことが書かれていた。ヨーロッパの酒場で、この飲み方をしたら一目おかれると。
ジンではなく、ドイツのシュナプスと書かれていた記憶がある。ビールだけでは酔えないので、強いお酒を飲んで、安いお金で酔えるように考えられた飲み方らしい。気持ちよく酔うことができ、二日酔いにならないと書かれていたが、開高健は二日酔になり、私も二日酔になった。
シュリヒテシュタインヘイガーがのどを緩め、胃を緩め、ビールの苦味でのどをキュッとしめ、炭酸が口をさっぱりとさせる。温寒、苦甘、アルコール度数の差を堪能できる。水や炭酸水よりも楽しい。しかし、昨今の日本のビール価格は高すぎる、第三のビールに登場してもらうしかありませんよ。日本よ、不景気になったもんやデ。
ロックで飲んだ感想
グラスに大きい氷をゴロンガランといれ、シュリヒテシュタインヘイガーをそそぐ。
大きい氷に冷やされたシュリヒテシュタインヘイガーは、研磨されたように滑らかになりスルりと飲める。
ジュニパーベリーの香りが、ベリー系のように華やかな甘い香りに変化した。
冷やされたことで、トロンとまろやかな飲み口になり、コリアンダー系のスパイシーな香りがチクりとする。
冷やしたほうが、辛口・ドライになる。
シュリヒテ シュタインヘーガーでカクテルを作り飲んだ感想
- ジントニック
- マティーニ
- ジンビターズ
- ジンアンドイット
- ギムレット
- カンパリジン
- ネグローニ
ジントニック
- ジン:45ml
- トニックウォーター:適量
- ライムやレモン:お好みでしぼりいれる
細長いグラスに氷をつめ、シュリヒテ シュタインヘーガーをそそぎ、氷とシュリヒテ シュタインヘーガーをほそいナニかでかきまぜ、グラスごと冷やす。トニックウォーターをソッとそそぎいれ、2度3度ゆっくりまぜる。
キニーネの酸味、すっぱさが心地よく、ほのかにジュニパーベリー香りあり。
炭酸の爽、キニーネの酸、とても飲み心地がよいジントニックになっている。さっぱり飲みやすさのなかにも、凛とした旨みとコクがあるのはシュリヒテ シュタインヘーガーのおかげだろう。
マティーニ
- ジン:50ml
- ドライベルモット:10ml
- アンゴスチュラビターズ:2滴
- オリーブ:1個
カクテルグラスにアンゴスチュラビターズを2滴たらす。ジンとドライベルモット、氷をミキシンググラスにいれ冷やし、グラスにそそぐ。オリーブをちょこんと串に刺し沈める。
ドライベルモットの香草を乾かした香り、オリーブの酢の酸、ジュニパーベリーの香りは少し。
アルコール度数の高い白ワインのような味わい。ドライベルモットの香草の酸味が、スッと浮かびあがってくる。やや甘口のマティーニ。
シュリヒテ シュタインヘーガーのまろやな旨みが、ドライベルモットの風味を、ゆるくのばしている。
ジンビターズ
- ジン:60ml
- アンゴスチュラビターズ:2~3滴
グラスに大きい氷を1ついれる。アンゴスチュラビターズを大きい氷に2~3滴たらし、シンっと静かに氷に浸透させる。シュリヒテ シュタインヘーガーをたっぷりと氷に沿わしながらそそぎいれる。
アンゴスチュラビターズの樹の根っこや一切合切の薬草を煮た香りが、むんむんと冷気となって立ちのぼる。苦味と冷気のおかげで、ズルリと飲みやすい。
アンゴスチュラビターズの苦味がピリッと1本の線になり、シュリヒテ シュタインヘーガーの甘さ旨さに背骨をいれたかの如く硬くひきしまる。
ジンアンドイット
- ジン:30ml
- スイートベルモット:30ml
シュリヒテ シュタインヘーガーとスイートベルモットを同量グラスにそそぐ。ワインをテイスティングするように、ゆるやかに円をえがき2つのお酒を混ぜあわせる。
ワインのテイスティングをするように混ぜたカクテルの香り・味は、香草のあまい芳醇な香り、飲み口がスマートで、少しのヌルりとした酸味があり、アルコール度数の高いヘビーな赤ワインといえる。
シュリヒテ シュタインヘーガーをカクテルに使うと、カクテルに使った酒の特徴をくっきりと鼻と口に印象づける。
ギムレット
- ジン:45ml
- ライム:1/4
- シュガーシロップ:適量
ジンとライム、シュガーシロップをシェイカーにいれシェイク。カクテルグラスにそそぎいれる。
霧がかかった湖をおもい浮かべる、シンっと静寂な佇まいのカクテル『 ギムレット 』
この一杯、静かな印象からはかけはなれている。太陽光をたっぷり吸いこんだライムの緑ばしった苦味と酸味が、舌にガツン、ツンとくる甚だ辛口。
ライムの酸のおかげか、ほっぺに少し汗をかくほどである。シュリヒテ シュタインヘーガーの甘味がライムの酸味に磨きをかけている。
カンパリジン
- ジン:30ml
- カンパリ:30ml
シュリヒテ シュタインヘーガーとカンパリ、氷をミキシンググラスにいれ冷やし、カクテルグラスにそそぐ。
カンパリそのものの赤よりも、透明なシュリヒテ シュタインヘーガーをいれることで薄赤色。まるでカーテンで遮光された日光のようにやさしい赤色に。
カンッとしたカンパリの苦味が、ややマロくなっている。カクカクとした苦味の角がとれマロやかになっている。苦味のおくには、太陽が水平線に落ちていくような旨みが沈みゆく。
ネグローニ
- ジン:20ml
- カンパリ:20ml
- スイートベルモット:20ml
- オレンジピール:お好みで
でかい氷をいれたグラスに、シュリヒテ シュタインヘーガーとカンパリ、スイートベルモットを同量いれ、ステアして作る。お好みでオレンジピールを飾る。
カンパリの苦味、スイートベルモットの甘味の二大味のまえでは、シュリヒテ シュタインヘーガーのよさはかき消されている。
このカクテルに使うジンは、辛口でもう少しお安いジンを使ったほうがよいと思う。
Amazonnレビュー
甘いジンではありません。香りも味もカラッとしてます。
価格が安いので高くなくて使いやすく、そのままでも飲みやすいジンが欲しいならありだと思います。
ジンというと、ボンベイサファイアなど、独特の臭さをイメージしますが、これは癖がなくてロックでも普通に飲めます。夏場はさっぱりしててよい。
昔、キリンシティで愛飲していたジン。他社の有名ブランドのジンを数種飲んだが、これに叶うものない。スッキリとした飲み心地。美味しい。いつもはストレートで頂いている。
味はもちろん美味しいですが、飲み終わったボトルを一輪挿しの花瓶として近所の方にあげると喜ばれますw
引用元:Amazon
シュリヒテ シュタインヘーガー ジン 38度を飲んだ感想【 まとめ 】
シュリヒテ シュタインヘーガー ジン 38度は、ドイツで造られたジンです。
ドライジンにくらべると、柑橘類や香辛料の香り少なく、シンプルに、ジュニパーベリーの香りを楽しめ、マイルドで甘めのシュリヒテ シュタインヘーガー。
陶器のデザインと名前がかっこういいのも特徴のジンです。
本場ドイツでは、シュリヒテ シュタインヘイガーとビールを交互に飲むと、気持ちよく酔え、二日酔いしないとのことですが、それはさてはて。
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