【 カークランド シグネチャー 】 カナディアン ウイスキー 1750 mlを飲んだ感想を書いています。
広大なカナダの大地にて6年。いそがず騒がずじっくり熟成されたウイスキーの風味は、ノーブルな芯の通った風味であり、メープルシロップか林檎のように上品な甘さです。
カナディアン ウイスキーをカクテルにして飲んだ感想も書いています。
コストコブランドのスコッチウィスキーとアイリッシュウイスキーと比べると、千円ほど高めの値段設定のカナディアン ウイスキーです。値段が高いのは、熟成期間が長いからでしょう。
【 カークランド 】カナディアン ウイスキーの特徴
平らなボディー、中央がやや凹んでおり、肩パットをいれたボディーガードのようにがっしりとしたボトル。
色合いは全体的に落ち着いており、金色の線に文字が高級感を醸し出しています。
ボトルを並べていると、おッなんか恰好いいウイスキーあるね、と言われるかも。
ラベルにずずいっとズームすると、ブレンドウイスキーということが分かります。
OAK CASKはオーク材の樽を使い熟成させたのでしょう。
そして英語がズラズラと続きます。
なんとなく訳すと、カナダにて手作りで作られ、ホワイトオークを使って長期間熟成させ、花のような味は完璧なバランスです。英検3級に落ちた人間の和訳。
模様をはさみ下にいくと、”6”という文字が強調されていますね。カナダの雄大な自然のなかで、いそがずあわてず6年熟成させたことがカナディアン ウイスキーのウリです。
アルコール度数は40%と一般的なウイスキーとおなじです。内容量は1,75Lと、酒飲みにはありがたい大容量、さすがコストコといったところですね。
背面を見てみると、原材料名がモルトとグレーンと書かれています。
モルトは麦芽。グレーンは穀類のことです、トウモコロシなどの穀物のことです。
カナディアン ウイスキーは、 麦芽から造られたモルトウイスキーと、穀類から造られたグレーンウイスキーをブレンドして造られたブレンデッドウイスキーです。
青く黄色のワンポイントがはいった梱包。それをとると、黒い木目調のシックな蓋が現れます。
蓋はしっかり密閉できるのですが、きっちり密閉できるぶん蓋をあけるのに力がいります。
コルクはつるりとした触り心地、ゴワゴワしていません。触ってみたかんじ、開け閉めしているうちにコルクが折れる心配はないでしょう。
飲みおわるまで、コルクは折れませんでした。
カナディアン ウイスキーをでかいボトルのまま、コップやグラスに注ぐのは大変です。
そこで、小さめの瓶に移しかえ、そこからコップやグラスに注ぎました。
ろうとを使って、小さい瓶に移しかえましたが、写真の量のウイスキーがこぼれました。
カナディアン ウイスキーを飲んだ感想
ストレート
瓶にはいっているときは黒い茶色に見えていたが、グラスの注ぐと明るい茶色になっている。
香りを嗅ぐと、果物の林檎が熟れに熟れきったような甘い香りがしている。アダムとイブが飲んでしまい、楽園を追放されそうな危険な匂いだ。
粘度はほとんどなく、グラスの中をさらりと落ちる。
ひとくちカナディアン ウイスキーをふくみ、口のなかを転がしてみる。液体はつるつると口のなかを転がり、口のどこにひっかからない。雑味はなく、嫌なアルコール臭はなし。
ノーブルな風味、クリアな甘さを感じる。飲みつづけていると、林檎かメープルシロップのような穏健、温柔、柔和なゆるゆるとした甘さを感じる。ねちゃっとした甘さではなく、一本ピッと芯が通った甘さを愉しめる。
矛盾したことを書くが、飲みやすいが、芳醇な甘さがある、それがカナディアン ウイスキー。
水割り
カナディアン ウイスキーと水を3:1の割合でわった。
水をいれることで、若々しい林檎のような香りが、妖艶な色気のあるウッフンな桃のような香りになった。
水をいれることで、粘度があがり少しぬるりとしている。ほんの少しだけね。
ひとくち飲むと、カナディアン ウイスキーの甘さが、 まるで花が咲いたかのように口のなかで百花繚乱、はなさか爺さんは灰の大判ぶるまい、シロは喜び駆け回る。林檎や桃の果実のようなフレッシュな甘さ、ハチミツかメープルシロップ、バニラのような豊潤な甘さ。その甘さがしつこく感じないのは、オーク樽の風味がピリッと味をしめているおかげだろうか。
カナディアン ウイスキーの甘さにいつまでも酔いしれていたい。
カナディアン ウイスキーの味のレビューは、ストレートと水割りだけで、いいんじゃネ、とすら思ったほどである。
ちなみにロックは全然ダメ。あれだけ咲きほこった甘さが、氷河期になったの?というぐらい枯れはてた。
いつもウイスキーの記事を書くときは、大量のカクテルを作る。しかし、カナディアン ウイスキーは、ストレートで飲みすぎたのでカクテルの種類が少ない。
カナダ オークキャスク6年熟成 アルコール 40% 最高品質の穀物と自然のままの湧き水だけを使用して、マスター蒸留器で製造されています。 このウイスキーは、ビロードのように滑らかで、複雑なバニラ、蜂蜜、スパイス、トーストしたオークのアロマの巨大なブーケを持っています。 最初の甘いナッツのキャラクターに続いて、わずかにスパイシーな後味でリッチなクリーミーな味が続きます。
引用元:Amazon
カナディアン ウイスキーを使ったカクテルを飲んだ感想
- ハイボール
- カルフォルニアレモネード
- ジョンコリンズ
- ミントジュレップ
- マンハッタン
- オールドファッション
- マンハッタン
- アイリッシュローズ
- アフィニティー
ハイボール
- ウイスキー:50ml
- 炭酸水:適量
- レモン:お好みで
氷をグラス一杯にいれ、かき混ぜ、グラスを冷やす。溶けた水は捨てるとよし。
カナディアン ウイスキーを注ぎ、炭酸水もソっと注ぎ、1~2度ほど氷をジョッキの底からもちあげる。
ビールやホッピーの色にちかい。日本人が安心する色なのだろう。氷と氷のあいだでは炭酸の泡がはじけ、カナディアン ウイスキーの甘い香りがジョッキのうえを漂っている。
しゅわしゅわとした液体は、さらさらと食道を落ち、胃に到達する。さっぱりした飲み口、ほのかにウイスキーの風味と甘い香りがあった。ふつうのハイボールだな、と思っていたら、あとからウイスキーボンボンのような甘さが爆発、爆裂、誘爆した。
冷やされたカナディアン ウイスキーの甘さは、あとから炸裂する。かなり甘い後口のハイボールとなっている。料理にはあわない気がする。ハイボール単品だけで愉しみたい。
カルフォルニアレモネード
- ウイスキー:40ml
- レモン:1/4個
- ライム:1/2個
- グレナデンシロップ:ひとふり
- 炭酸水:適量
炭酸水以外をシェイクし、氷をいれたグラスに注ぐ。炭酸水を氷とグラスの器あいだからそそぎ、一~二度、氷をもちあげる。
カルフォルニアの太陽が、海から昇ってくるような色をしている『 カルフォルニアレモネード 』
レモンとライムの酸味、そこにポチョリと一滴、あまずっぱいグレナデンシロップをいれることで、赤色になり酸味が三倍になる。
レモンの酸味、ライムのほろ苦い酸味、グレナデンシロップの初恋のようにあまずっぱさ。すっぱくサッパリと飲みやすい。
しかしだがね、カナディアン ウイスキーで作る必要はないね。もっと安いウイスキーで作ろう。
ジョンコリンズ
- ウイスキー:50ml
- レモンジュース:20ml
- シュガーシロップ:適量
- 炭酸水:適量
- お好みでチェリーやオレンジを飾る
氷をいれたグラスにウイスキーとレモンジュース、シュガーシロップをいれ混ぜる。炭酸水をそそぎ、氷を1~2度もちあげる。
レモン感がスマッシュする『 ジョンコリンズ』はちみつレモンに炭酸水をいれたような味になっている。
カルフォルニアレモネードとちがい、カナディアン ウイスキーの甘さは残っている。シュワッとしたレモンの酸味がスマッシュしたのち、ゆったりとした広大なカナダの地、その地平線になる果実のような甘さがひろがる。
ミントジュレップ
- ウイスキー:50ml
- ミントの葉:適量
- 角砂糖:1~2個
- 炭酸水:適量
ジョッキにミントの葉と角砂糖をいれ、すこしウイスキーをそそぎ、モヒートを作る道具ペストルでグジュグジュとつぶす。
氷とウイスキーをいれ、炭酸水をそそぎ、ソッと混ぜる。ちょっと気取って、氷のうえにミントの葉を飾る。
ミントのあの独特の清涼、爽快な香りとノーブルな香りのカナディアン ウイスキーと混ざりあい。スッと目のまえを通りすぎる白馬のような軽快な香り。
ミントの苦さは角砂糖とウイスキーの甘さのおかげか、すこし清涼な味がする程度になっている。その清涼な水をゴクんと飲むと、オレンジのような香りが胃からしてくる。
暑い日に飲むにはピッタリなお味。
クラッシュアイス
クラッシュアイスで作ると、ウイスキーが一気にキンキンに冷える。
しかし小さい氷は溶けやすいので、炭酸水の出番はあまりないかもしれない。
ガリガリと氷を噛みながら、食べるのも頭がキーンとしてよし。
マンハッタン
- ウイスキー:45ml
- スイートベルモット:15ml
- アンゴスチュラビターズ:ふたふり
- チェリー:おこのみで
赤い夕陽のようなチェリーが沈んでおり、そのチェリーに照らされたカクテルの色は、ウイスキーよりやや赤くなっている。
ビロードのような妖艶でなまめかしい口当たり。ゆったりとした甘さが口のなかにひろがる。飲みおわると、スイートベルモットの薬草の苦味がチクりと口を洗い流す。
男子諸君が考えるイケない女教師のように妖艶であり、その教師のつけている香水のように甘い匂いがしてくる。しかし、優しいだけではなく、たまには女王さまのようになりピシリと鞭をアナタにうつ。
ゴッドファーザー
- ウイスキー:40ml
- アマレット:20ml
ゴッドファーザーに使うお酒『 アマレット 』このお酒の香りはシロップをたっぷりかけた杏仁豆腐を想像してもらえればわかりやすい。
ほとんどのウイスキーはアマレットの甘い香りにまけ、ゴッドファーザーの香りといえばアマレットの香りになるのだが、カナディアン ウイスキーはちがった。ふたつの甘い香りがまぜり、悠久のとき、ゆっくりと熟成させた風味、香り、味は、まるでブランディー。
飲むと上質なブランディーのような甘味が口いっぱいに拡がる、どこまでも拡がる。ワインなどを味わうように、口のなかを右へ左へ移動させる、くるりと回す、噛む、噛む。ずっと甘さがある。飲みこむまでズッと甘いのである。
カナディアン ウイスキーで作ったゴッドファーザーは、甘さがなくならないチューインガム。
オールドファッション
- ウイスキー:50ml
- アンゴスチュラビターズ:ひとふり
- 角砂糖:1個
- チェリー・オレンジをお好みで飾る
角砂糖にアンゴスチュラビターズを染みこませる。氷をいれ、カナディアン ウイスキーをそそぐ。
夕暮れ色をした、ぽってりとしたチェリーを飾る。
ウイスキーの色が濃くなっている気がする。赤いシロップがたれ、アンゴスチュラビターズを染みこませた角砂糖と混ざりあう。
香りは赤いチェリーのけばけばしい匂いがしている。まるで香水のキツいおばちゃんのようである。
ウイスキーの味はゆるんで開かれている。飲みおわると、アンゴスチュラビターズのちくりとした苦味が舌を洗ってくれる。不思議と甘くはない。
角砂糖をつぶし甘さを調整するカクテルだ。しかし、角砂糖をつぶしたことはない。BARなどではどのようにして角砂糖をつぶすのだろうか、誰か教えてくださいませ。
アイリッシュローズ
- ウイスキー:45ml
- レモンジュース:15ml
- グレナデンシロップ:ひとふり
すべての材料をシェイカーにいれ、ふり、グラスにそそぐ。
グラスには薄赤色の薔薇が咲く。
レモンの白い皮の苦さがツンとし、ほっぺから少しの汗が噴きでるほどの酸味。ふっとグレナデンシロップの花の蜜のような甘さがし、さらりと飲めるカクテル。
レモンとグレナデンシロップの相性は飲みやすいカクテルを作ることができる。しかし、カナディアン ウイスキーの味はまったくしない。
アフィニティー
- ウイスキー:30ml
- ドライベルモット:15ml
- スイートベルモット:15ml
- アンゴスチュラビターズ:ふたふり
ミキシンググラスにすべての材料と氷を一緒にいれまぜ、グラスにそそぐ。
色は瓶にはいっているカナディアン ウイスキーの色に一番ちかい。
飲み口はヌルりとしている。複雑怪奇でつかみどころのない、まるで”ぬらりひょん”のような味だ。
ぶどうが熟成された甘さがきたと思ったら、軒先に干した薬草のような香りがしたり、ウイスキーの風味と香りがドンときたりする。
これはミキシング技術が拙いせいなのかもしれない。
【 カークランド 】カナディアン ウイスキー 1750 ml 6年熟成を飲んだ感想【 まとめ 』
カナディアン ウイスキーは、コストコブランドのほかのウイスキーと比べるとやや高いです。
6年もの長期間、カナダの土地で熟成されているので、仕方ないナと納得させられる価格でした。
熟成されたウイスキーの味は、ノーブルな風味、ストレートな甘さ。
カクテルに使わずに、カナディアン ウイスキーは、ストレートや水割りで飲むのが一番好きです。
どのウイスキーを飲もうかなと考えていると、いつのまに手にはカナディアン ウイスキー、そんなときがおおいです。
コメント