ウヰルキンソン・ウォッカ WILKINSON VODKAを飲んだ感想を書いている記事です。
ストレートやロックだけでなく、ウヰルキンソン・ウォッカでカクテルを作り、カクテルを味わった感想も書いています。アルコール度数50%のウォッカはどっしりとした重厚だけれども、透明なキレがありました。
ウヰルキンソン・ウォッカでカクテルを作ると、風味が豊かなになり、カクテルに使ったお酒の輪郭がクッキリします。
お値段もお高くないウヰルキンソン・ウォッカは、常飲したいウォッカです。ただし、ストレートなら2杯、カクテルなら3杯以上飲むと二日酔になりました。
ウヰルキンソン・ウォッカの特徴
ウヰルキンソン・ウォッカですが、ニッカウヰスキーが作っているようです。そして販売者はアサヒビールと。ウヰルキンソンは名前をかし、ニッカウヰスキーがウォッカを作り、アサヒビールが販売しているのでしょうか。
アルコール度数40%のウォッカがおおいなか、ウヰルキンソン・ウォッカはアルコール度数50%と頭ひとつぬけているアルコール度数が特徴ですね。飲みすぎると二日酔不可避ですゾ。
アルコール度数が高ければ、アルコールの嫌な香りがするんじゃない。と思われるかたもおおいでしょう。しかし、ウヰルキンソン・ウォッカの香りはお酒を飲み慣れている人であれば、グラスのうえには微かに香辛料の香りが漂う無臭にちかいウヰルキンソン・ウォッカの香りに気がつくでしょう。
お酒に慣れてない初心で童貞な心をドコかに忘れているので、お酒があまり強くない知り合いに香りをチェックしてもらうと「いや、これきついっすよ」だそうです。
香辛料の香りは、茴香が一番ちかいと思われます。ラベルに書かれているとおり、蒸留酒を丁寧にろ過したおかげか、限りなくうっすらとしか香りはしません。
ニッカウヰスキーいい仕事していますね。
ウヰルキンソン・ウォッカをストレートで飲んだ感想
岩から溢れだした清水のように透明で、水のように見えるウヰルキンソン・ウォッカ。
香りはキリッとし、ほのかにツンとした軽快な香辛料の香りが漂う。
トロリとした粘っこいウヰルキンソン・ウォッカを口にふくむと、ツンツンと知覚過敏のように、歯と歯茎のあいだが痛い。リステリンほどの刺激はないが、口のなかが消毒されている気がする。歯や歯茎、舌、口の上側のホコリをウヰルキンソン・ウォッカが洗い流す。
二口目はウヰルキンソン・ウォッカを味わう余裕がでてくる。どっぷりとした重厚なアルコール度数にうらづけされた朗らかな甘味を感じられる。ややノドに粘り気を感じながら、胃にウヰルキンソン・ウォッカを流しこむ。と、胃が巨人の星のように燃えあがる。「カーっ」と、一言つぶやいた。
ウヰルキンソン・ウォッカは杯をかさねるごとに、どんどん味が透明になっていく。霜林にながれる静かな石清水を飲んでいる錯覚を覚える。
ウヰルキンソン・ウォッカをロックで飲む
グラスにぎりぎりはいる丸い球体の氷をひとつ、グラスにいれる。こぎみよい音をたてるグラスと氷。
トトト、と氷の上まで注がず、サラリーマンのハゲ頭ぐらい酒面に丸い氷をだす。
丸い氷にキリッと冷やされたウヰルキンソン・ウォッカは、ますますクリアな香りとなる。
冷やされたウヰルキンソン・ウォッカはトロミが減り、つるりんと口のなかに流れこむ。氷をいれたことで、アルコール度数が下がったのかストレートより飲みやすい。
氷が溶けるにつれ、ますます飲みやすくなってくる。上等な蕎麦かウドンのような、のどごしがウヰルキンソン・ウォッカにはある。
ウヰルキンソン・ウォッカは、冷やせば冷やすほど飲みやすくなる。
冷蔵庫にウヰルキンソン・ウォッカをいれておくことをオススメする。
または、冷凍庫に空きがあるのであれば、ウヰルキンソン・ウォッカを冷凍しておくを強くオススメする。なぜなら、冷凍したウヰルキンソン・ウォッカは、私が思う一番おいしい飲み方だからである。アルコール度数の高いお酒は凍ることはない、安心して冷凍してもらいたい。
冷凍したウヰルキンソン・ウォッカを飲んだ感想
ペットボトルでも小さめの瓶でもかまわない、ウヰルキンソン・ウォッカをいれ冷凍しておく。
できればグラスも手で持つのをためらうほど、キンキンに冷やしておくとよい。
ウヰルキンソン・ウォッカをグラスにそそぐと、グラスにうっすらと霜がつく。グラスをかたむけ、好きな量のウヰルキンソン・ウォッカを飲む。
厳冬の津軽海峡のように冷え切ったウヰルキンソン・ウォッカが口内をとおりすぎる。するりするりストンと胃に落ちた。冷え切ったウヰルキンソン・ウォッカは体の体温に温められ、胃のなかでふたたび発酵し、胃のなかの太陽となり、ポカポカと陽春の日光が胃のなかから体をゆっくり温めてくれる。
冷凍したウヰルキンソン・ウォッカを飲むと、頭が冷やされると同時に、胃がポカポカし、ソラ、イケ、いまならなんでもデキるぞという気持ちにさせてくれる。なんだか徒然とやる気がでない、彼氏彼女に告白する勇気がない、いまからオエライさんのまえで発表しなければならない。そんなときは冷凍したウヰルキンソン・ウォッカを飲むことをオススメする。
ただし、ウヰルキンソン・ウォッカの杯をかさねていくと、清廉、清純な透明な液体は体の隅々に染みわたり、目はトロんとし、体ぜんたいは温泉につかっているような気分になってくる。
さらに、チビチビ、トロトロとなめるように杯をかさねる、ウヰルキンソン・ウォッカという檻にいれられ、さらにチロリチロリとなめるように飲みつづけると、起きているのか寝ているのか、まどろみに落ち、ソファーやベッド、布団に陶酔のうちに沈みこんでいく。
なにごとも程ほどが一番ちゅうこっちゃ。
アンゴスチュラビターズ
アンゴスチュラビターズという薬として作られたお酒がある。ほろ苦く、どこか養命酒を思わせる香りをしている。数種類の薬草を煮込み、香りは正露丸か漢方薬のような独特の香りをしている。
アンゴスチュラビターズを一滴~二滴、ぽとりとウヰルキンソン・ウォッカにたらすとグラスからはコーラか養命酒、イェーガーマイスターのような香りがしてくる。
薬として作られたアンゴスチュラビターズとウヰルキンソン・ウォッカを一緒に飲むと、胃からのポカポカ感が倍増する。
腹痛にアンゴスチュラビターズは効果テキメンといわれている、腹痛中にこれを飲む勇気があるかい?
ウヰルキンソン・ウォッカをカクテルにして飲んだ感想
- ウォッカマティーニ
- ゴッドマーザー
- シルバーウイング
- スレッジハンマー
- バラライカ
- モスコミュール
ウォッカマティーニ
- ウォッカ:50cc
- ドライベルモット:10cc
- オリーブ:1個
ジンで作ることがおおい、マティーニだが、あの世界一有名なスパイもマティーニはウォッカでオーダーしている。ウォッカで作られたマティーニはジンより透明な香りと飲み口になる。
カクテルの王様ともいわれているマティーニ。なるほど言われてみれば、スッと透明でキリリとした佇まい。王といわれるにふさわしい風格がある。
ドライベルモットの香りがグラスから漂う。飲むとドライベルモットの何種類もブレンドされた薬草、香草、スパイスの香りが口のなかにドンと熱烈にひろがる。ウヰルキンソン・ウォッカはドライベルモットの香りに風味を与えている。
ウォッカマティーニ、その飲み口、味、風味、きわめて辛口。
オリーブはグラスにいれない派だが、写真撮影用に放り込んでいる。キミはどちら派だい?
ゴッドマザー
- ウォッカ:40cc
- アマレット:10cc
ウイスキーで作ると『ゴッドファーザー』ウォッカで作ると『ゴッドマザー』
ホワイトキュラソーを使ったカクテルの甘さは爽やかで柑橘類のような甘さだが、アマレットは濃厚でねっとりしたプリンか杏仁豆腐のような甘さだ。
ゴッドマザーを飲んでいると、グラスの向こう側にグラマラスな女性が見えてくるような気になってくる。グラスの向こう側に見えてくるのは楊貴妃か。アマレットの香りは杏仁豆腐に似ている、楊貴妃も杏仁豆腐を好んだらしい。彼女であれば、杏仁豆腐にライチもいれたのだろうか。
などと、ゴッドマザーを飲んでいると、ゆっくり思考を遊ばせることができる。
でかい氷の作り方はコチラ。
シルバーウイング
- ウォッカ:30cc
- ホワイトキュラソー:10cc
- ドライベルモット:10cc
使ったホワイトキュラソーはベルサイユの薔薇を演ずる宝塚のように甘く蠱惑的な香りをしている。つまり、シルバーウイングの香りはベルサイユの薔薇の香りがしているのである。
シュガーなどいれていないのに、トロけるような甘口。そこにドライベルモットの香草の軽快で爽快な香り。そのふたつをマトメあげ、風味とコクをどっしり加えているのがウヰルキンソン・ウォッカだ。
カクテル初心者やお酒が苦手なかたに、オススメしたいシルバーウイング。
スレッジハンマー
- ウォッカ:50cc
- ライム:1/2個
- シュガシロップ:適量(お好みでいれる)
霧の摩周湖のように、ボヤっとした色をしている『スレッジハンマー』
ライムの若苦い青春のような香り。
カクテルグラスをかたむける、キンキンに冷やされ液体にライムの清涼感ある香り、ひじょうに飲みやすい。ライムのすっぱくはないけど、すっぱいギリギリの酸味が爽快である。ライムの酸味と甘味の果汁をおもう存分たのしめる味となっている。
ライム好き、ウヰルキンソン・ウォッカ好きとしては、シロップをいれずにライムをいれただけで楽しみたい。
バラライカ
- ウォッカ:40cc
- ホワイトキュラソー:10cc
- レモン果汁:10cc
ホワイトキュラソーの薔薇の香りと、ツンツンしたレモンの刺激的な爽やかなな香りが白い液体からは匂う。ウォッカの香りは一切せず。
飲み口はツルリとしている、シェイクの技術が未熟なのか、甘いと思ったら、酸っぱいと感じたり、甘いと酸っぱいを交互にシーソーのように味わうことになった。
ゆっくりと甘味と酸味を楽しむことができるバラライカ。
モスコミュール
- ウォッカ:40cc
- ライム1/2個
- ジンジャエール:適量
モスコミュールを作るには、まずジンジャエールを厳選したい。ピリっと辛みのあるジンジャエールでモスコミュールは作りたい。
くそ暑い日に、シュワシュワとハジける炭酸、そこにライムの爽やかで苦味ばしった酸味、そこにピリっとしたジンジャーの辛み。爽、冷、酸、辛がそろってことのモスコミュールであろう。ウォッカのアルコールもな。
できればモスコミュールは、銅のマグカップで飲みたいものだ。氷をいれていると、熱伝導のよい銅のマグカップは取っ手までもがキンキンに冷えてくる。
モスコミュールは夏に飲むには、げにまっこと最高ぜよ。
ウヰルキンソン・ウォッカを飲んだ感想【まとめ】
アルコール度数が50%のウォッカはなかなか売っていません。ウヰルキンソン・ウォッカはアルコール度数が50%なのが一番の特徴です。
ウヰルキンソン・ウォッカは、お酒を飲み慣れている人は、アルコール臭をあまり感じず、ほのかな香辛料の香りを楽しめます。しかし、アルコールに弱い人にはオススメできません。
ほぼ無味無臭にちかいウヰルキンソン・ウォッカですが、飲み慣れてくると、ほのかな茴香の香り、北海道のように奥ひろい味、北海道の冬のようにキリっと冷たい飲み口を感じることができるでしょう。
付記、三日でウヰルキンソン・ウォッカを飲みきりました。三日とも二日酔になりました。
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