よなよなビールのインドの青鬼とエチゴビールのFLYINGIPA苦いクラフトビール【 飲みくらべ 】苦くなければビールじゃないそんな苦党のかたに、コンビニやスーパーでおもとめやすいクラフトビール

お酒レビュー

この記事は、よなよなビールのインドの青鬼とエチゴビールのFLYINGIPAを飲みくらべた感想を書いています。

苦いクラフトビールを飲んでみたいかたの参考になりうる記事です。

二本ともスーパーやコンビニでおもとめやすいクラフトビールです。

この記事では、クラフトビールとは、IPAとは、IBUとは、などなど単語についてくわしくは書いていません。

クラフトビールの定義は曖昧模糊です。なんかちょっと特別感があり、ちょいとお高いビールという認識です。

IPAはホップ(ビールの苦味の素である薬草)をたくさんいれて造るビール。苦味の壁にぶつかるような味わいをたのしめるビールです。

IBUとは、ビールの苦さの単位です。数値が高ければ高いほど苦いビールだと想像できます。

参考までにスーパーでドライな銀色のビールのIBU数値は、16です。

インドの青鬼のIBUは60、FLYINGIPAは55だと言われています。

なるほど、インドの青鬼のほうが苦いのだなと思われたことでしょう。

数字だけを見ると、そのとおりです。

けれども、ふたつを飲みくらべた印象としてもはFLYINGIPAのほうが鋭く苦いと感じました。

インドの青鬼は、マイルドに苦いです。

さぁ、目と鼻、口、舌、ノド、胃で苦いといわれているIPAを味わってみましょう。

飲みくらべ

どちらも印象的なイラストが描かれています。

エチゴといえば、越後の龍とよばれた上杉謙信。おそらくそこからイメージしたであろう龍が描かれています。

そして、信州にあるよなよなビールが造るインドの青鬼。インドの青鬼でなく、信州の信玄とでもネーミングをつけておけばビールの川中島の決戦が再現されたのですが。

インドの青鬼の名前の由来はちょいと面白いのでご自分でお調べください。

ふたつの缶は、おなじ冷蔵庫におなじ時間だけいれておきました。

ふたつの缶をあけましょう。

インドの青鬼の注ぎ口は丸いです。FLYINGIPAは鋭角にシャープです。

この二つの注ぎ口のちがいが、苦味の印象にもつながります。

おなじグラスに、できるだけ同じ角度でビールをそそぎいれました。

インドの青鬼のほうが少しだけ色が濃いですね。そして、微細な泡をたてつづけています。

FLYINGIPAは静かななること林のごとし、動かざること山のごとく、静寂で不動です。

泡立ちはインドの青鬼の泡はかるく、FLYINGIPAの泡は密度がこいです。

インドの青鬼とFLYINGIPAの泡は、しっかりと泡の断層がグラスのふちに残りました。

インドの青鬼の香りを確認してみましょう。

あなたが皮のぶ厚い柑橘類をむきました。そして、その柑橘類には布団とよびたくなる白いモヤモヤとしたものがついていますよね。

その白いモヤモヤとオレンジの皮をいっしょに食べたような香りが漂っています。

あと、なにかしらの香辛料、もしくは香草の爽やかなフレーバーを感じました。

つぎにFLYINGIPAの香りをかいでみましょう。

線香の煙のように、ゆらりとホップの細い香りが浮きあがってきます。新幹線がよこぎるように、ホップの香りが颯爽と駆けぬけていく、そのように爽やかでシャープな香りです。

インドの青鬼を飲んでみましょう。

泡にくるまれた液体がすると口中に侵入してきます。はじめのうちは、苦味を感じません。

ハッサクなどの柑橘類の皮をしぼったときに飛ぶ透明なお汁のような香りがふくらみます。

そして、じわじわとクローブやナツメグなど、お肉と相性のよい香辛料によく似たマイルドな苦味がひろがります。

インドの青鬼を胃に落としても香りと風味が口中に残りました。

FLYINGIPAを味わってみましょう。

峻厳な越後の山脈から溶けだし春先の川に流れるキリキリと冷えた流水のような冷たさ。

その川には、たっぷりのホップが、桃のように流されています。

硬質なミネラルをたっぷりとふくんだ清水のような味わいです。

日本刀で一刀両断されたように、鋭角的で苛烈な苦味です。苦味の嵐がすぎさったあとは、カラリと晴れ晴れと爽快な気分になります。

ホップという苦味だけを清水に落としこんだような、純粋な苦味があります。

苦味という一点突破であればFLYINGIPAに軍配があがります。

けれども、苦味だけでなく多角的な風味と香りをたのしむのであればインドの青鬼がよいでしょう。

インドの青鬼とFLYINGIPAを飲みくらべた感想【 まとめ 】

インドの青鬼は、柑橘系な苦味がふくまれている、そのように感じました。

マイルドな苦味をたのしめます。

FLYINGIPAはホップの苦味を前面に押しだしています。

スパッと強い苦味が、舌をちくりとさし、飲みおわったあとは清水でうがいをしたように爽快な気持ちになりました。

インドの青鬼もFLYINGIPAも、ふつうのビールに30円ほど払えば買えるクラフトビールです。

いつものビールとちがった苦味をたのしみたいかたに。苦味に乾杯。

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