ズブロッカとクリア・ロゼ・オークの4本を飲んだ感想を書いています。ズブロッカオリジナルのショットグラスのレビューもあり。
草がはいっているのが特徴的なズブロッカ。味に特徴がなく無色透明なウォッカがおおいなか、ズブロッカの味は、いとど飲めば忘れることはありません。どこか懐かしい草の風味を楽しめるウォッカ『 ズブロッカ 』
ストレートで飲んだ感想だけでなく、ズブロッカをカクテルにして飲んだ感想も書いています。
北欧ポーランドの雄大な大地に茂る牧草、雄大な体格のバイソンに想いをはせましょう。
ズブロッカの特徴
ズブロッカの特徴は、細長い草がはいっていることでしょう。
草の色が酒にしみ出し、オリジナルのズブロッカの色は緑色です。草がはいっておらず、無色透明なのがズブロッカクリアになります。
ロゼとオークには、香料や酸味料・カラメル色素が含有。
バイソングラス
ズブロッカにはいってる草の名前はバイソングラスです。バイソングラスとは、なんだろう。公式から引用します。
学名Hierochloe odorata もしくは Hierochloe australis。 ラテン語で「聖なる草」を意味するその草は、好物として食しているバイソンにちなんで「バイソングラス」と呼ばれています。独特な香りと栽培が困難なことで知られ、ビアウォヴィエジャの森の限られたエリアにのみ自生しています。刈り取りは、許可を得た人たちの手によってバイソングラスが最も香り豊かになる初夏に行われます。 その後バイソングラスは自然乾燥を経て、数日間かけエッセンスが抽出され、このエッセンスによりズブロッカ独特のフレーバーが生み出されます。
引用元:【公式】ズブロッカ
ズブロッカの香りや味は、バイソングラスの風味と言えるでしょう。収穫や刈り取りに手間暇がかかっているのですね。
手間暇がかかっているのに、ズブロッカはお手頃価格なのがうれしく思います。ポーランドの職人に感謝。
ズブロッカオリジナルショットグラス
クリアとロゼにはズブロッカオリジナルショットグラがついてきます。
ショットグラスに違いはあるのか?クルッと回してみると。
あら、不思議、どちらのお酒にも対応していますね。
二つのショットグラスは、まったく同じでした。ショットグラスがほしいかたは、お好みのズブロッカ味のショットグラス付きを買いましょう。味見をした感想は、ちょっと下に書いています。
ズブロッカオリジナルショットグラスは軽い。ショットグラスにしては、グラスの底がやや薄い気がします。ガラスは安物感はなく、しっかりしたガラス。
バイソンの影絵と黒い文字。シンプルで恰好いいモォ~。
ズブロッカを愛飲している人なら、ズブロッカを飲む用に、ひとつは持っていても損はしないでしょう。二ついるかと言われると、割れたときように予備があればいいかな。
ズブロッカを飲んだ感想
ストレート
オリジナル
草がはいっているので、草の匂いが臭い。ということはなく、たくさんの香草を漬け込んだお酒のように、ゆったり、ゆるやかにあまい香りがしている。
飲んでみると、トロンとした粘度。清水のように特徴のないウォッカがおおいなか、ズブロッカはこれぞズブロッカというバイソングラスの香り、味を楽しめる。ノド飴のような漢方薬のやさしい甘さと香りも感じる。ノドにもやさしいかもしれない。
バイソングラスの匂いは、どこかで嗅いだことがある匂いだなと、ズブロッカを口のなかで転がしていると、分かった。バイソングラスは、草団子、ヨモギ餅の香りだ。草団子の香りだと思うと、甘味はアンコのように感じてくる。
クリア
ズブロッカ クリアをコップに注ぐと、たしかに透明だ。グラスの後ろ側が透けてみえる。
バイソングラスの香りはしている。オリジナルとくらべると、香りがちょっと薄いかなと感じる。いや、ほんとオリジナルと香りの差あるのか。瓶にバイソングラスをいれていないので、ダイレクト感がないのだろうか。
飲んでみると、オリジナルより、サラっとしている。口の中で転がしてみても、違いが分からない。ちょっと風味が薄い気がするけど、透明な色をしているので先入観のような気もする。
一般人ではオリジナルとクリアの差は、ストレートでは分からなかった。
ロゼ
薄ピンク色のロゼ。栓をひねり開けると、あまい駄菓子のような香りがしてきた。これは、あれだ、かき氷のシロップの匂いだ。ドラッグストアの化粧品コーナーか芳香剤コーナーぐらいのかほりがしている。ズブロッカに甘さを求めている人がいるのだろうか。
飲んでみると、甘めの梅酒ぐらいのトロンとしている甘さ。甘い味のあとに、アルコールの辛い刺激が舌にチクりときた。飲み終わったあとの口、鼻、胃は、まるでローズの入浴剤をいれたお風呂にはいっているような香りに溢れかえる。キレのある味のあるズブロッカのなかで、ロゼだけは歯がベトつく感じがした。
甘さの奥に微かに草の香りはある。ロゼはもう二度と飲まないナ。甘めのお酒が好きなかたにはオススメ。炭酸などで割ると、華やかな香りを楽しむことができる。
オーク
オークの栓をひねり開ける。むわぁっとするぐらいの香草や薬草の香りが、モウモウとたちのぼる。
日本人にわかりやすく伝えるならば、養命酒のような香り。ショットグラスに注ぐと、壁画に描かれたかのように黒いバイソンが浮かびあがる。
ひとくち飲むと、ズシン、ドシンとバイソンの足音ぐらい胃に響く濃い味。かァ~っと一気にくる濃さではなく、じわじわと胃から体の末端に伝わる熱さがある。
養命酒やイェーガーマイスターなど、薬草を漬けこんだお酒だね、ズブロッカのオークは。
薬草酒が好きなかたには、オススメできる。
ロゼとオークは他の飲み方を試していません。
ズブロッカを混ぜる
クリア×オーク
クリアとオークを半々で割る。
オークの薬草感が少し薄くなり、ほんの少しだけスッキリとした後味になる。
分量を調整することで、オークの香草・薬草の香りと味の濃淡を調整できる。
クリア×ロゼ
クリアとロゼを半々で割る。
余ったるい中に少しシャキンとしたバッファローの一本角が生える。
甘さがまろやかになる。が、これはもうズブロッカとはかけ離れたナニかだ。
クリア×ロゼ×オーク
三つの味をミックス。クリアと混ぜときよりもオークの色は薄くなっている。
ロゼの香草・薬草の味と香り、ほのかにイチゴ系の果実の甘さがある。
二匹のバイソンがブツかることで、クリアのバイソンが死んだ。
4種類MIX
しっちゃかめっちゃか。
味と香りがあっちこっちへ逃走。輸送中に逃げ出し、高速道路を爆走する4頭のバイソンのような味。
ズブロッカを混ぜるならば、2種類までがオススメ。
ロック
オリジナル
無骨な氷をグラスにいれ、ズブロッカを注ぐと、緑色がうすくなったように見える。透明にちかい緑色になった。
朝焼けのしずくが草につき、冷たい朝焼けの草原を思わせるような香り。ストレートで飲むより香りは控えめになっている。
氷に冷やされたズブロッカは、飲み口がキリっと冷たく。甘さと香りがストレートより感じない。ズブロッカの香りが苦手だという人は、ロックで飲むことをオススメする。ズブロッカに氷を一ついれることで、甘さ、香り、冷たさが絶妙のバランスになる。
クリア
雪がたっぷり積もった日のように、香りと音が静かで澄んでいる。ふと、瞬間接着剤のような匂いがした。バイソングラスは、雪の下で春のおとずれを待つように耐え忍び香りをひそめている。
クリアに氷をいれることで、バイソングラス以外の風味を少し感じる。
飲んでみると、ツルっとした粘度で飲みやすい。ウォッカのように透明なのに、バイソングラスを筆頭に、3つほどの香草が混ざりあった香りを楽しめる。ナツメグのような香辛料の香りが口の中を刺激してくれる。
写真の氷の作り方はコチラ
冷凍
一番好きなズブロッカの飲み方を紹介しよう。ペットボトルや別の容器にズブロッカを注ぎいれるか、ズブロッカの瓶ごと冷凍庫にいれ、触るのがイヤになるぐらい冷やしてやる。
冷やしたズブロッカをぬるくならないように、少量をグラスに注ぐ。できればグラスも冷やしておくとよい。
グラスをもち、一口、二口で、ズブロッカを飲み干してやる。元気がないときや、食事前に1~2杯飲み干してやると、体の底から元気がでてくるのだ。
オリジナル
冷凍されたズブロッカは緑色がぬけ、クリアのように透明になっている。あれ、クリアいらなくない。
冷凍されていても、バイソングラスの香りは健在である。なんとなくポーランドは雪国のイメージがあるので、寒さには強いのかもしれない。
クックッと一口で飲む、キンときて、グワッときて、喉をツルリンと落ち、胃から熱さと香りがグワっとくる。
口のなかがサッパリし、胃が刺激され、ポカポカと元気になってくる。食前に飲むには、まことによい飲み方だ。
クリア
クリアを冷やして飲んでみた。が、味のちがいが本当に分からない。違いを書くことができない。
香りはまったく一緒。味はというと、すこしバイソングラスの芳香が弱いか。
結論:冷凍にして飲む場合はどちらもおいしい。
じつは西暦2000年ごろにも、ズブロッカを飲んだ記憶がある。もっとノドを焼くような度数で、濃厚でむせ返るような匂いがむんむんとしていた記憶があるのだが、2021年に飲んだズブロッカは飲みやすい。私がお酒に慣れた影響か、ズブロッカの味が変化したのか。どちらだろうか。
ストレートや冷凍して飲むために、ズブロッカは常にストックしている。
ズブロッカで作ったカクテルの感想
- リンゴジュース
- ゴッドマザー
- ズブロッカビターズ
- ズブロッカマティーニ
リンゴジュース
ズブロッカ公式HPのカクテル欄で最初に紹介されている、ズブロッカのリンゴジュース割り。
味が想像できない、公式さんがオススメしているようなので作りました。
オリジナル
ズブロッカとリンゴジュース風を50:50で割る。
リンゴの爽やか香りと、ヨモギの風味がし、まろみのある香りになっている。
飲んでみると、あますっぱいリンゴの清新な香りが口いっぱいにひろがる。ゴクンと飲み干すと同時に、ズブロッカの芳醇な甘みと香りが、ドスンと胃のなかに落ちる。爽やかな味が拡がったと思ったら、強烈にズブロッカの味とアルコールが拡がる。
味を表現するなら、リンゴサイターにヨモギをいれたような味か、アップルパイにヨモギを練りこんだような味になっている。
クリア
クリアで割った香りは、ほぼリンゴジュースの香りになっている。ズブロッカの香りはしない。
飲んでみると、タルの中で長期熟成されたリンゴ酒のようだ。どっしり腰の座った濃い味になっている。
濃厚なリンゴのお酒になっている。カクテルにするとオリジナルとクリアの違いがよく分かった。
ゴッドマザー
オリジナル
ズブロッカをカクテルで飲むなら、アマレットで割る『ゴッドマザー』が一番おいしい。どのウォッカで作るよりもズブロッカで作ったゴッドマザーはうまい。
アマレットは杏仁の種から作られた酒。香りは杏仁豆腐の香り。
ズブロッカにアマレットをたらし、かき混ぜる。ほんのりヨモギの香りに混ざって、杏仁豆腐の品のよい甘い香りに気づく。
ふわりと柔らかい飲み口。高貴な香りが口の中で一斉にあふれだす。湿気を吸った砂糖のような甘さではなく、ふわふわと口の中を跳ねるような軽い甘さになっている。口の中で味わっていると、高級お菓子のような風味と甘みを楽しむことができる。
このお酒の配合は芸術であり、甘み、風味、味のコクのバランスが完璧にとれている。カクテルの御馳走といえる。
クリア
クリアもアマレットで割ってやる。
オリジナルはヨモギの香りがメインだったが、クリアは杏仁の香りがメインになっており、ヨモギの香りは隠し味になっている。
クリアでゴッドマザーを作ると、スッキリした甘さの飲む杏仁豆腐になっている。
クリアのほうが軽くスッキリしている、オリジナルのほうが味が濃く感じた。
ズブロッカビターズ
オリジナル
2~3個の氷をグラスにいれ、カラカラと氷をグラス内で転がしグラスを冷やしてやる。ちょっと苦いリキュールのアンゴスチュラ アロマティック ビターズを1~2滴。グラスに垂らし、洗った指で伸ばす。ゆっくりとズブロッカを注ぎいれる。
グラスをかたむけ香りを嗅ぐと、苦味ばっしたアンゴラスチュラの香りがピンと通っている。
苦味をいれることによって、ズブロッカの甘さと風味をくっきりと感じとれる。苦味をちょんと足すことで味の輪郭がハッキリするんだな。
アンゴラスチュラの刺激的な香辛料の香りがノドに絡みつき、体の体温をあげてくれる。冷凍ズブロッカより体温をあげてくれる。食前酒にどうぞ。
クリア
作り方はまったく一緒。そして出来上がった見た目はやや透明か。
オリジナルと味の差がなさそうだなと思いながら、香りを嗅いでみると、アンゴラスチュラの苦みばしった刺激的な香りがツンツンとしている。
一口飲んでみると、アンゴラスチュラの風味をくっきりと感じる。養命酒のような風味になっている。飲んでいたら、健康になる??
ズブロッカマティーニ
- ズブロッカ:40ccとドライベルモット:10ccをミキシンググラスにいれる
- 氷をいれ、かき混ぜ、グラスに注ぐ
オリジナル
限りなく透明にちかい緑色、香りはズブロッカのヨモギの香りに、甘酸っぱいチンザノの香草の香りがしている。
冷やされた液体は、トロンとしており、ベルモットの甘酸っぱい香りとヨモギの香りが、ふわっと鼻に抜ける。ズブロッカでマティーニを作ると、甘く優しい味のマティーニになる。
マティーニは、ふつうのウォッカやジンで作ったほうが好きだな。うん。
クリア
かぎりなく水にちかい透明、ベルモットの甘く酸っぱいツンとした香りがしている。
飲んでみると、ベルモットの香りがゆるゆると広がり、ちょっとした苦みが舌をチクりとする。ズブロッカの香りはほとんどしない。舌に集中すると、かすかに香るぐらいだ。
さまざまな香草や薬草を漬け込んだ風味豊かな、アルコール度数の高い白ワインといった味になっている。
ズブロッカAmazonレビュー
オリジナル
去年から夏のカクテル用に愛飲しています。桜餅の香りがして、和風カクテル創作してもいいんじゃないかと思います。
バニラに似た甘い香り、すっきりした味。
そのまま飲むのも良いですがオススメはズブロッカを使って漬けた果実酒。苺がオススメです。
引用元:Amazon
クリア
日本人のレビューなし。(2021年現在)翻訳したレビューを引用しましたが、アマゾンの翻訳はあってるのかな。
良いウォッカは、次の日に頭痛で目を覚まさないようにします。
私はこの記事をお勧めすることしかできません。 お金の価値@@
ウォッカはウォッカと等しくない
私は非常に満足しました。
でも実際にウォッカは注文しない
しかし、私は特に美しくデザインされたボトルが好きでした。ガラスにもレリーフパターンがあります。
このボトルはギフトにも適していると思います。
引用元:Amazon
開高健レビュー
料理と酒を文章で表現させれば、文豪界でトップクラスの開高健さんのエッセイからズブロッカの味を引用します。文豪さんにかかると、ここまで丁寧に適切に味の表現ができるのかと驚きました。
瓶のなかに細い草の茎が一本入っている。この酒はウォッカを北欧野牛の飼料の草のなかに浸してつくったものだが、淡緑色で、芳烈である。しかしいや味な濃厚さはなくて、爽快なのである。くどい甘さなどどこにもなく、あくまで清冽である。草のあえかな芳香が魅力である。
引用元:地球はグラスのふちを回る
ズブロッカを飲んだ感想【まとめ】
草(バイソングラス)が入っているのが特徴のズブロッカオリジナルと、草がはいっておらず無色透明なズブロッカクリア、濃い色をしたオーク、華やかな香りのロゼ。
ストレートやロック、瓶ごと冷凍してズブロッカを楽しんでいます。
バイソングラスがはいっているからか、飲むとモ~元気になってきたぞ、という気分になるのです。食前や元気がないときに、クイっと一杯やっています。
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