この記事は、タンカレー ロンドン ドライジン 47.3度を飲んだ感想を書いています。
ストレートやロックで飲んだ味の感想だけでなく、タンカレー ロンドン ドライジン 47.3度でカクテルを作り飲んだ感想も書きました。
低価格ジンのなかでは、タンカレーは、ずばぬけてアルコール度数が高く、頭と胃にめっちゃキクぜ。
ドライの名に恥じないキレがあり、180年以上おなじ製法を愚直に続ける歴史あるドライジン。
タンカレー ロンドン ドライジン 47.3度の特徴
クラフトジンのパイオニア。それがタンカレー ロンドン ドライジン 47.3度。名前が長すぎるので、この記事ではタンカレーと呼ばしてもらいます。
緑色のガラス。プロテインシェカーのような形。浮き輪のように膨らんでいる部分があり、瓶をもつときに滑りにくく、お手手にしっくりとミートします。緑色の瓶の中央にひときわ目立つ赤色。西洋映画の時代劇などで見る封筒に栓をするやつに見えてきませんか。
ボトル正面に刻印されたTマークの封蝋は、タンカレーの品質の証でもあります。
引用元:Amazon
バーに行ったことのあるかたは、タンカレーの瓶を何度も見かけたことでしょう。ジンの御三家。水色のボンベイサファイア、英国紳士のビーフィーター、緑色のタンカレー。御三家のなかでは、タンカレーが1番辛口だと思います。
裏面も確認してみましょう。47.3度なので、アルコール分は47%から48%と書かれていますね。47.3ではダメだったのでしょうか。アルコール度数を基準にコスパを考えるのであれば、御三家のなかで1番アルコール度数が高くコスパがよい、と言えますね。
1830年から造られはじめたよ。創始者のスピリッツをいまも受け継いでいるぜ。ポタニカルも厳選したものを使っているから、色々ミートするはずさ。と英検3級が翻訳してみました。
さっそくタンカレーのキャップをひねり味わってみましょう。
ストレートで飲んだ感想
無色透明なタンカレー。
香りはむんむんしている。すこしツンツンするぐらいの眼への刺激。ジュニパーベリーの香りがメイン。柑橘類系レモンかオレンジの白い皮の部分の香り。そして硬質無機物的な瞬間接着剤のような香り。お酒の弱い人なら香りだけ酔えるタンカレーの強い香り。
ぬるみはなく、す~っと口の滑っていく。ガンっと殴られたときに、お星さまが飛びでそうなぐらいタンカレーは苦辛い。すこし口のなかで転がしていくと、ちょっとだけデレてジュニパーベリーの甘さを微かに感じる。飲み終わったあとには、柑橘系のツーンとした香りが鼻に抜けていく。
飲み終わったあとのお口のなかは、歯医者に歯垢をとってもらったときのようにスッキリ爽快。
ロックで飲んだ感想
硬質系の香りが消え、柑橘類系のスッキリとした香りが前面にでている。
氷で冷やしたことで、辛さがましている。チリチリとしたキックを舌の味覚ポイントに感じる。
すこし氷が溶け、タンカレーと混ざると、ジュニパーベリーのほんのり甘い風味がひょっこり顔をだす。
炭酸水で割り飲んだ感想
タンカレーと氷をグラスにいれ、長い棒でくるくると回しグラスを冷やす。炭酸水をソッと注ぎいれる。
カンっとキク。炭酸水が硬くドライ。レモンをいれていないのに感じるレモンのような風味。炭酸水の味だけではなく、タンカレーのコクと旨みはしっかりとある。ストロング系を飲むぐらいなら、こっちのほうがドライであり健康的だと我思う。
繊細な和食にはあわない。しかし、ほとんどの料理の味を壊さない炭酸水割り。
タンカレー ロンドン ドライジン 47.3度でカクテルを作り飲んだ感想
- ジントニック
- マティーニ
- ギムレット
- ジンビターズ
- ジンアンドイット
- カンパリジン
- ネグローニ
ジントニック
- ジン:45ml
- トニックウォーター:適量
- ライムやレモン:お好みでしぼりいれる
タンカレーの公式レシピを確認してみると、ライムをしぼりいれろ、とのこと。ライムをしぼり、氷をいれ、タンカレーを注ぎいれ、撹拌し冷やす。トニックウォーターを静かに注ぎいれる。
ライムの爽やか苦みばしった香り。タンカレーの柑橘類系の香りもすこしだけあるかないか。
イヤみのない、スッキリとした飲み口。飲み終わったあとにキニーネの香り。
シンプルにおいしいジントニックの完成形のひとつだと思う。
マティーニ
- ジン:50ml
- ドライベルモット:10ml
- アンゴスチュラビターズ:2滴
- オリーブ:1個
ミキシンググラスにオリーブ以外の材料と氷をいれ冷やす。カクテルに注ぎ、オリーブもちょこんと飾る。
くっきりと辛口のマティーニ。柑橘系の香りがただよう。
ドライベルモットの香りは、薬草臭くペチャと角を丸くするときがある。タンカレーで作ったマティーニでは、料理にいれるハーブのように風味を味わいぶかいものにしてくれている。
ギムレット
- ジン:45ml
- ライム:1/4
- シュガーシロップ:適量
すべての材料と氷をシェイカーにいれシェイク。白濁した液体をカクテルグラスに注ぐ。
味の角がピンッとたつ辛さ。どっぷりとしたタンカレーの旨味をライムがひきだしてくれている。
ジンはストレートで飲む派だが、タンカレーにかんしてはギムレットで飲むのがナンバーワン。
ジンビターズ
- ジン:60ml
- アンゴスチュラビターズ:2~3滴
大きい氷をグラスにいれ、アンゴスチュラビターズを2~3滴ほど氷にふりかける。タンカレーを氷にそわせるように注ぐ。
香りを確認してみると、香りがロストしている。無味無臭にちかい。タンカレーもアンゴスチュラビターズも香りが強いお酒だというのに。このカクテルを飲んだときだけ、鼻がつまっていたのだろうか。
ロックで飲んだときよりも辛い。辛さ一辺倒、シブイ男が飲むのに似合う一杯。
ジンアンドイット
- ジン:30ml
- スイートベルモット:30ml
タンカレーとスイートベルモットをグラスに注ぎいれる。くるくるとグラスを回す。はい、それだけでできるカクテルの原点ともいえる『 ジンアンドイット 』
赤琥珀したルージュのような色。香りはスイートベルモットのたゆたゆとした甘い香り。すこしだけ渋みのある甘口のワインの味。
飲み終わったあとに、スイートベルモットの味をおしあげ、タンカレーの風味が海坊主のようにせりあがってくる。
ジンアンドイットが紹介されていた漫画はコチラの『 まどろみバーメイド 』
カンパリジン
- ジン:30ml
- カンパリ:30ml
タンカレーとカンパリ、氷をミキシンググラスにいれ冷やす。太陽を溶かしたような冷たい赤色をカクテルグラスに注ぐ。
からッとしたカンパリの軽快な香りと、かんッとしたタンカレーの柑橘の香りが心地よい。
飲んでみると爽やかな香りが心地よく、さらさらと胃に落ちていく。胃に到達した瞬間、カンパリの苦味の時限爆弾が炸裂する。カンパリの苦味をタンカレーがひきあげている。
タンカレーにひきあげられた苦味のおかげで、ドクドクと脈うつように胃の動きが活発になる。
ネグローニ
- ジン:20ml
- カンパリ:20ml
- スイートベルモット:20ml
- オレンジピール:お好みで
大きい氷をグラスにいれ、材料をすべて注ぎいれる。長い棒で氷をまわしながら、お酒を撹拌し冷やす。
スイートベルモットの甘さが、タンカレーとカンパリの苦味をややマイルドにしている。
タンカレーの辛味、カンパリの苦味、スイートベルモットの甘味。グラスのなかの三権分立。
Amazonレビュー
いつ飲んでも美味しいし、ジンとしての美味しさも、受け入れる飲み方の広さも、すべてで良い点数をだします。普段置いて気軽に飲める価格帯ですし、それでいて満足度もかなり高いです。もちろんNo10やモンキーのほうがリッチですが、気軽さがなくなってしまいます。
ビーフィーター、ボンベイドライなどの正統派ジンの味わいが、そのままグレードアップしたかのような。香りも強く、ボタニカルの味わいも豊かで多彩。冷凍にすると柑橘系の甘酸っぱさがとろりと広がる。旨い。
きれいなボトルのボンベイサファイアもいいですが、個人的には一番好みです。ボンベイサファイアは、くせがないと思うのでジュースに混ぜるには、いいかも。ストレートでロックで飲むにはこっちのがいいです。
引用元:Amazon
タンカレー ロンドン ドライジン 47.3度を飲んだ感想【 まとめ 】
タンカレー ロンドン ドライジン 47.3度は、低価格ジンのなかではトップクラスのドライ味。そして、アルコール度数の高さもトップクラス。
ストレートやロックで、キレのあるドライ感をゆっくり楽しんでよし、またタンカレーでカクテルを作ると、サラりとした辛味になります。
オールウェイズお家に1本おいておきたいタンカレー ロンドン ドライジン 47.3度。
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