桜尾クラシックジンを飲んだ感想を書いています。
広島の豊かな土、瀬戸内海の風に磨きぬかれたであろうジャパニーズジンです。
ストレートか冷蔵庫で冷やして飲むと、広島の厳島神社のようなMIYABIで雄大な味がします。
桜尾クラシックジンをカクテルに使い味わった感想も書いています。
このジンですが、公式HPやネットでは見つけることができませんでした。2021年現在、コストコで買うことができます。コストコ会員でないかたは手にいれる方法がないかもしれません。
桜尾のこのジン以外は公式HPやネットスーパーで購入することができます。
桜尾ジンの特徴
アルコール分は40%と一般的なスピリッツと一緒です。
桜尾ジンのフタは木製?のような触り心地で、手に持つとしっくりとすいつきます。
瓶の下部には、ダルマに兜をかぶせたようなキャラクターがボコっており、切子グラスのようなボコボコした装飾があります。桜尾ジンの瓶を持ったかんじ、ガラスはぶ厚くドッシリと重いのですが、切子グラスのようなボコボコのおかげで持ちやすいです。
桜尾ジンの容器は、飲み終わったあとも大容量のお酒の詰め替えようとして残しています。
桜尾ジンを飲んだ感想
フレッシュな柑橘類など広島産のポタニカルとジュニパーベリー、コリアンダーシードなどの原料を使用。柑橘の香りと伝統的なジンの風味が融合したアロマが特徴です。
引用元:桜尾ジン
ストレート
ストレートで飲んだ感想は、華やかで雅な和風な香り、いとおかし。柑橘類の青い蜜柑の皮のような香りがツンツンしている。ジュニパーベリーの風味は控えめ。キリッと香りをひきしめ、飲み口を辛く感じさせるのはコリアンダーシードのエキゾチックな香りのおかげか。
口当たりは優雅、幽玄、ゆるやか、するりと口に忍びこむ。飲み終わると熟した柑橘類の実が落ち、その果汁が落ちた衝撃で飛び散るかのような香りが口のなかに充満する。
矛盾している言葉だが、味や香りはどっぷりと濃いのに、飲み終わるとフワッと軽い。
桜のようにパッと豪華に咲き乱れ、眼を楽しませ、パッと潔くよく散るイメージの桜尾ジン。
ロック
でかい氷をグラスにいれ、桜尾ジンをそそぐ。
青い蜜柑の皮のような香りが、黄色い皮になり熟れた柚子のような香りに変化した。
ひとくち飲んでみると、ストレートで飲むよりも微かにはんなりとほのかに甘くかんじる。
冷やされた桜尾を飲んでいると、まるで白樺の並木にたっているかのような木の香り、足元にはカサカサと音をたてる落ち葉のふくよかな香り、その落ち葉をフワッと舞いあがらせる一陣の清風ヨ。
桜尾ジンのロックは、飲む森林浴。
マティーニ
- ジン:50ml
- ドライベルモット:10ml
- オリーブ:1個
キングオブカクテル『 マティーニ 』ベルモットの量をこころもち少なくした。
ひとくち飲むと、ガツンとしたキック感が舌にくる。ここまでパンチ力のあるマティーニはひさしぶりである。うなぎにふりかける山椒のような香りがあり、舌をビリビリとしびれさせてくれる。
きわめて辛口のマティーニができた。
居合抜きの達人のような佇まい、そしてその日本刀を抜くとスパッとした切れ味、そのようなイメージだ。
ジントニック
- ジン:45ml
- トニックウォーター:適量
- ライム:お好みで飾る
ジントニックの爽やかさのなかにツンっと苦味のある香りが炭酸と一緒にハジけている。その炭酸の泡にかすかに桜尾ジンの香りもまざっている。
ひとくち飲むと、オーケストラのような重厚でどっしりした味がある。炭酸で軽い飲み口だが、腰がすわっている旨味がある。
いろいろなジンで作ったジントニックを飲んできたが、トニックの香りに負けず、トニックの香りと融和し混然一体、まるでひとつのお酒のようにかんじる。桜尾ジンとトニックは相思相愛、結ばれるために生まれてきたお酒と炭酸であったのか。
ギムレット
- ジン:50ml
- ライム:1/2個
- シロップ:少々お好みで
シンプルなレシピ。辛口のジンにほろ苦く酸味のあるライムで作るカクテル。
桜尾ジンをつかったカクテルのなかで一番シンプルに香りがよい。苦い香りがホンのちょっとある花のような高貴で優雅な香り。
飲むと口当たりは冷たく辛口。キリッとした冷涼な飲み味。
冷めているときももうまいが、ヌルくなってもギムレットもいけた。
なぜ知ってるのか、飲んでる途中に寝てしまい、起きたときに残っていたギムレットを飲んだからである。
カンパリカクテル
- ジン:30ml
- カンパリ:30ml
春陽のようなやさしい赤色。
太陽の陽光をサンサンと浴び、乾燥した香草の香りがふわふわと浮きたつ。
ひとくち飲むと香草の香りをふくんだ清涼な風がふいたあと、細川のようなゆるりとしたジンの香りをかすかに甘くかんじた。
液体を胃にながしこむと、口のなかにレモンの皮をしぼったかのような苦味がガツンとくる。歯の汚れを洗い流したような爽快感がある。
ネグローニ
- ジン:20ml
- ドライベルモット:20ml
- カンパリ:20ml
- お好みでレモンの皮
苦味に苦味を足すという薬草酒のようになっている『 ネグローニ 』
どこかのヨーロッパの貴族さまが食事のまえに食前酒としてたしなんでいたレシピ。たしかに、苦味と酸味、ジンの辛味が舌を刺激しノドをなで胃に落ちると、胃のなかに香草が咲き、太陽がのぼったかのようにポカポカしてくる。食欲がない、そんなときでもこれを飲むと食欲がこんこんと湧いてくる。
すっきぱらにネグローニを飲み、おっしこに行くと、おっしこまでが香草の匂いになりそうである。
ジンアンドビターズ
- ジン:60ml
- アンゴスチュラビターズ:1~2滴
グラスにアンゴスチュラビターズをふりいれ、指でアンゴスチュラビターズをグラスにぬりぬりしてやる。
そこに氷と桜尾ジンをいれ、くるくると回し、グラスとジンを冷やしてやる。
アンゴスチュラビターズの養命酒と正露丸を割ったような、飲むと効果テキメンに体が元気になりそうな、そんな苦味ばしった香りをしている。
ピリッとツンと苦味がしたあとに、桜餅のようにやわらかい甘い香りがふわりとする。
ちょっとビターな大人の飲み物となっている。ネグローニとおなじように、このカクテルを食前に飲むと、胃が焚き火のまえにいるぐらいの温度になりカッカッと燃え、無限にご飯を食べれそうになる。
スモーキーマティーニ
- ジン:40ml
- ウイスキー:20ml
マティーニのドライベルモットをウイスキーに変更したレシピ。色はややうすい黄褐色。
ウイスキーの香りがするのかというと、まったくしない。桜尾ジンの柑橘系の香りと、ジョニパーベリーの香りがひきたち香っている。
ひとくちすすると、爽やか、青春、清涼。はんなりとした甘味。
ゼンザイに塩、スイカに塩、のように桜尾ジンにウイスキーをまぜると、桜尾ジンの香り、味の輪郭が、メガネをかけたようにくっきりとあらわれる。ストレートで飲むよりも鮮烈に味がわかるのではないだろうか。
桜尾ジンにウイスキーをたらすの、はなはだよろしい。
桜尾ジンを飲んだ感想【 まとめ 】
桜尾ジンはコストコで買うことができるジャパニーズジンです。桜尾ジンの発売しているジンのなかでは一番お手頃価格です。
しかし、味はジャパニーズジンのなかでも上位、いや、割り方によってはトップクラスのポテンシャルがあるように感じました。
広島の土で育ったポタニカル、瀬戸内海の太陽と風が育てた柑橘類をつかったジン。
香りは柑橘類系の爽やかな香り、飲み口はやさしく、さまざまなポタニカルが混ざった豊穣な風味。
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