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ベレンツェン ノーデン NORDEN ドライジン ドルンカート【 レビュー記事 】カクテルに使ったレビュー 華やかなジュニパーベリーの香り ジンの王道の香りと味

お酒レビュー

この記事では、ベレンツェン ノーデン NORDEN ドライジン ドルンカートを飲んだ感想を書いています。

ジュニパーベリーとレモン系の柑橘類の香りのみ、シンプルで力強い風味。ジンというお酒の王道ダ、原点ダ、と言いたい香りと風味です。

ストレートやロックだけでなく、ドルンカートでカクテルに作り飲んだ味の感想も書いています。

ノーデン NORDENの特徴

帆船が描かれている黒いラベル。ラベルはまるで帆船の帆をあげているようです。帆が描かれていない箇所には、なにかの模様が描かれています。世界地図のような、欧州の貴族のエンブレムのような、いろいろな模様に見えるイラストです。

NORDENと白い字が書かれており、その下には、DRY GINの文字。

赤字でDoornkaatドルンカートでしょうか?英語辞典で調べても意味はわかりません。それもそのはずドイツ語でした。意味は『 とげのある 』だと思われます。NORDENは、北という意味です。

北のトゲのあるドライジン。とげのある辛口なジンではなく、トゲなどなく、まろやかでドライなジンでしたけどね。

ドイツの酒造メーカー『 ペレンツェン 』創業250年の歴史を持ち、さまざまなリキュール酒を造っています。その酒造メーカーが造った『 ドルンカート 』は、ジンといえばの香りジュニパーベリーと柑橘系の香りだけシンプルな香りと風味。ウォッカのように磨き抜かれ、トロンとやさしい口当たりのジンです。

裏面も確認してみましょう。アルコール度数は44%とすこし高めですね。

さて、ドイツ語でなにやら書かれていますね。グーグル翻訳にかけてみました。要約してみます。

口当たりのよいドライジン。スパイシーな芳香のあるクルミのノート、細かい柑橘系の丸み、フローラルなフレッシュなサウンドを確信しています。

ドルンカートをカクテルに使えば、古典店なジントニックを飲める喜び。

ノーデンドライジンは、愛の宣言であり、ブランド・ドルンカートの起源です、という事あらしいです。ノーデンドライジンは愛からできていたのです。

さっそく愛からできたドルンカートを味わいましょう。黒と赤というシックな封をペリペリとはがします。

木目ちっくなコルクのようになっているフタ。ジュニパーベリーと柑橘系の香りがぷ~んとしてきますね。これは、これは、濃厚なジンだと期待させられる香り。

ストレートで飲んだ感想

ジュニパーベリーと柑橘類の皮の白い部分を思わせる香りが、ほとばしるようにツンツンと香る。ジュニパーベリーと柑橘の皮しか使っていないのでは、と思わせるシンプルな香り。

ジュニパーベリーやレモンピールを原料に銅製の蒸留器で5回蒸留し、とてもまろやかな口当たりです。

引用元:Amazon

ほかに材料は確認できませんでした。

くるりとグラスを回すと、グラスにはへばりつかない、まろやかな粘度。飲んでみると、ジュニパーベリーと柑橘系の香りがする、まろやかな真水といった印象。

飲んでみると、歯がキシキシ、舌にチクリとした苦味を感じた。ざらついている。口のなかで転がしていると水飴を100倍ぐらいに薄めた甘味、わらび餅のようにトロンした液体に変化してくる。

ふたくち目からがドルンカートの本領発揮ですゾ。一口目は口のなかの汚れを洗い流してくれるマウスウォッシュのような役目をしてくれたドルンカート。

ふたくち目からジュニパーベリーの香り、これぞジンの香りといったシンプルな香りがひろがり、レモンの皮の白皮部分の苦味が味をぴりりっとひきしめ、爽やかなでドライな風味にしている。

口や歯、舌、どこにもトゲがひっかることはなく、ドルンカートは流れ落ちる。

いろいろなボタニカルをいれて作るクラフトジンがおおいなか、ボタニカルを最小限にとどめ、ジュニパーベリーと柑橘系の香り以外、一切合切を排除したシンプルにして、原点、高潔、王道なジン。

「ジンとは、どのようなお酒ですか?」と尋ねられたならば、ドルンカートを飲むことを強くオススメしたい。

お値段も青いジン、緑のジン、赤い衛兵のジンなみなので、お財布にも優しいドルンカート。

ロックで飲んだ感想

グラスに大きい氷をがらんといれる。北の海にある流氷をイメージさせる大きい氷に帆船が沈められないように、ドルンカートを静かに注ぐ。

グラスの上は静謐、柑橘系の爽やか香りが一筋あるかないか。冷やされたことで、さらにまろやかになったドルンカート。すこし山椒を噛んだときのような、ピリッとした刺激あり。ドルンカートがするすると胃におち、胃液の熱と混ざりあうことで、雪の下に咲いていた花のようにジュニパーベリーの香りが顔をだす。

すこし氷が溶け、アルコール度数が下がってくると、ふと南国系のフルーツの香りがしてくる。ぷりんと弾けるよう白い果肉。そうだ、ライチのような風味だ。帆船は氷をさけ、南国の島に辿りついた。

炭酸水割り

ドルンカートと氷をグラスにいれる。かき混ぜ、ドルンカートとグラスを冷やす。

炭酸水の泡がはじけるたびに、ジュニパーベリーの香りもハジけ飛ぶ。飲んでみると、炭酸のシュワシュワした爽快感と柑橘系の苦味のベストパートナー。油ギッシュな食事であれば、食中酒として、酎ハイよりも甚だよろしいように思う。

飲んだあとには、マスカットの皮かライチの果肉の瑞々しい香りが残る。

ドルンカートでカクテルを作り飲んだ感想

  • ジントニック
  • マティーニ
  • ギムレット
  • ジンビターズ
  • ジンアンドイット
  • カンパリジン

ジントニック

  • ジン:45ml
  • トニックウォーター:適量
  • ライムやレモン:お好みでしぼりいれる

ドルンカートと氷をグラスにいれ、かき混ぜドルンカートと氷を冷やす。トニックウォーターを注ぎいれる。

トニックウォーターのキニーネの香りが重厚になっている。ジュニパーベリーの香りも柑橘系の香りが、キニーネの香りの奥行をひらいている。

トニックウォーターの炭酸で軽く飲めるのかと思いきや、なかなか飲み応えのあるカクテルになっている。半紙が飛ばないように置く文鎮のような役目をドルンカートがしている。ジントニックに、味の重さと複雑な風味の重さをかもしだしている。

これが古典的なジントニック。そして、歴史の重さであろうか。

マティーニ

  • ジン:50ml
  • ドライベルモット:10ml
  • オリーブ:1個

ドルンカートとドライベルモットを氷のはいったミキシンググラスにいれ冷やす。カクテルグラスに注ぎいれ、ぽちょんとオリーブを沈める。

オリーブのすっぱい香りとドライベルモットの薬草を漬けこんだ香りだけがしている。ジュニパーベリーはどこへ行った。

気のぬけたような甘口のマティーニになっている。ちいさい毛がぬけ、フワッとした味。トロンとやさしい味のマティーニ。

ドライで辛口のマティーニができると思っていた。意外な結果に。

ギムレット

  • ジン:45ml
  • ライム:1/4
  • シュガーシロップ:適量

氷をいれたシェイカーに、すべての材料をいれシェイク。白濁した液体をカクテルグラスに注ぐ。

なめらかな緑色の果実を樹木からもぎとる。そのとき、手のひらについた鮮烈な酸味ばしった香りがしている。

イケメンの笑顔のように爽やかでスラ~ッとした飲み口。苦、酸、甘、三拍子そろった、真っ当でピンと芯のある味。

ジンビターズ

  • ジン:60ml
  • アンゴスチュラビターズ:2~3滴

おおきい氷をグラスにいれ、アンゴスチュラビターズを氷に2~3滴たらしこみ、染みこませる。ドルンカートを注ぎいれ、かきまぜドルンカートとグラスを冷やす。

かぎりなく透明な苦味。まろやな液体を飲む。歯茎や舌、歯垢ポケットにしみじみとした苦味を感じる。その苦味は池に投げ込んだ石の波紋のように、ドルンカートの風味を体全体にひろげてくれる。

薬酒のアンゴスチュラビターズとドルンカートを組み合わせることで、救命艇に。

ジンアンドイット

  • ジン:30ml
  • スイートベルモット:30ml

ドルンカートとスイートベルモットをグラスにいれ、くるくるとグラスをまわす。

赤ワインにレモンをしぼりいれたサングリアのような香り。ドルンカートの苦味を、丸薬のようにまるく包みこむスイートベルモットの甘味と風味。

あまいお汁が口から食道、胃に流れていく。胃で丸薬がとけ、スッパイ香りが鼻にぬける。甘いやらスッパイやら複雑怪奇な味。

カンパリジン

  • ジン:30ml
  • カンパリ:30ml

氷のはいったミキシンググラスに、ドルンカートとカンパリをいれる。かき混ぜ冷やし、カクテルグラスに注ぐ。

眼にも写真にもはえる、鮮やかに浮かびあがった赤色。

ひとくち飲んでみると、カンッ、ツンッと胃をかろやかに飛びまわる苦味。カンパリの薬草系の明るい苦味、ドルンカートの柑橘系の爽やかな苦味の相性はベストパートナー。

元気のなかった胃が、エンジンのヒモをひっぱたかのように、ふつふつと元気になってくるようである。食前酒にいかが。

ベレンツェン ノーデン ドルンカート ドライジンを飲んだ感想【 まとめ 】

ジュニパーベリーと柑橘系の香りと風味のみ、その他の香りと風味を一切合切そぎ落したドルンカート。

ジンの王道中の王道の香りと味でした。ジンとはどのようなお酒ですか、と尋ねられたならば、ドルンカートをおすすめしますね。

お値段もお手頃価格。

ドルンカートを常飲し、ジンの味の基準にすえることで、ほかのジンとの味の違いが分かってくるでしょう。

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