【 傳藏院蔵 】CHILL GREEN spicy & citrus 【 レビュー記事 】ジンよりスパイシー&シトラスな麦焼酎

お酒レビュー

【 傳藏院蔵 】CHILL GREEN spicy & citrusを飲んだ感想を書いています。

ポタニカルをいれているジンよりもスパイシー&シトラスな香りがある麦焼酎です。

麦焼酎というよりもアルコール度数の低いジンといえるCHILL GREEN spicy & citrus 。

ストレートやロック、炭酸水割りだけでなく、ジンのようにカクテルに使った飲んだ感想も書いています。

CHILL GREEN spicy & citrusの特徴

アルコール度数は25度。麦と麦麹で造られている麦焼酎です。

はじめて聞くポタニカルの名前マーガオが登場します。ポタニカルとは、お酒に風味や香りをつける香辛料のようなものと考えてください。

ポタニカルの種類は多岐にわたります。柑橘類系の皮や料理に使う香辛料、果実などなど、あげくのはてには、木などもいれたお酒もありました。

いろいろなポタニカルをいれたお酒を飲んできました。マーガオは初体験です。マーガオ、その正体は、台湾で採取できる香辛料でした。

CHILL GREEN spicy & citrusを飲んだ感想

ストレート

さて、その香りとお味ですが、松の葉などのふんわりとした木の香り、それにピリッとくる辛い清涼な香り。山椒や胡椒ほど強い刺激ではありません。ぽわっとした煙のような清涼な辛さです。チクリと刺激してくれる辛さでした。

木の葉に包まれた森林浴をしているような新鮮な空気。そして直線的な辛さでなく、ゆるくカーブしている清涼な辛さです。

麦焼酎というよりも、アルコール度数のひくい爽やかな風味のジンと考えてもらえば間違いありません。

CHILL GREEN spicy & citrusよりも爽やか麦焼酎は、いまのところないのではと思いました。いや、ジンもひっくるめてもCHILL GREEN spicy & citrusよりも爽やかなジンは、なかなか見つからないでしょう。

ロック

おおきい氷をグラスにごろりんといれます。とくとくとCHILL GREEN spicy & citrusを注ぎいれました。

2~3回ほど、ゆっくりとグラスをまわし円を描きます。魔術のように、木や山椒のような爽やかな香りは、おおきい氷の冷気のなかに消えていきました。うしろを振り向かない潔さを感じさせる消え方です。

氷で冷やされたCHILL GREEN spicy & citrusは、かぎりなく無にちかい香り、冷やされた液体は水のごとく透明。透明のなかに少しの苦味があり冷たさの輪郭をくっきりとさせています。

ロックはストレートよりも飲みやすいです。しかしながら、爽やかな香りは冷気となりあまり感じられません。飲みやすさを重視するか、爽やかな風味と香りを堪能するか、あなたはどっち。

炭酸水割り

CHILL GREEN spicy & citrusの炭酸水割り。CHILL GREENハイボールとでも言えましょうか。

炭酸のちいさい泡ひとつ、ひとつ、松の葉の香りがとじこめられ、それがパチパチと弾けとんでいます。

炭酸水のPHが酸性にかたむいているのではと思ってしまうほどクリアに清潔に爽やか。炭酸のしゅわしゅわの刺激とCHILL GREENの苦さのタッグが、精妙なバランスで口のなかを刺激します。心地よい刺激です。

口から食道に、一陣の松風が微風になり通りすぎていく爽やかさ。

CHILL GREENの香りと風味は、こってりとした料理とはあいます。しかし、繊細な味付けの料理にあわせると、香りと風味が勝ちすぎると思いました。

CHILL GREEN spicy & citrusで作ったカクテルの感想

  • CHILL GREENトニックウォター
  • CHILL GREENフィズ
  • CHILL GREENビターズ
  • CHILL GREENカンパリ
  • CHILL GREENマティーニ
  • CHILL GREENドランブイ

CHILL GREENトニックウォター

CHILL GREENはジンにそっくりです。であるのであれば、ジンと相性のよいトニックウォーターとのCHILL GREENの相性もよいのではと思いました。

CHILL GREENとトニックウォーターの相性はよいです。

キニーネの苦みとCHILL GREENの苦みのバランスはひとつの苦味に昇華されており、トニックウォーターの甘味とのバランスが精妙。

CHILL GREENで作ったトニックウォーターは、香りと風味が爽快なだけでなくアルコール度数もひくいのでグビグビ爽快に呑めます。

CHILL GREENフィズ

CHILL GREENとレモンジュース、氷をシェイカーにいれシェイクします。氷をいれたグラスにシェイクしたCHILL GREENとレモンジュースを注ぎいれましょう。

氷にあてないように、炭酸水をソッと注ぎいれ、1~2度ゆっくりとかき混ぜます。

酸味が強いものになるだろうなと思っていました。しかしですね、レモンの酸味がマイルドなんですよね、ダイレクトに感じられるクエン酸の酸っぱさはありません。角のとれた自然な酸っぱさです。その酸っぱさのあとには、CHILL GREENの爽快な風味がやってきます。

むしむしとねっとりと暑い日の夕方に、ビールよりも先に飲みたい一杯。

CHILL GREENビターズ

いろいろな薬草や木の根っこを魔女の壺で煮こんだ風味と香りのアンゴスチュラビターズ。

1~2滴で、劇的に酒の風味を豊かに苦いものに変えてくれるお酒です。

グラスにおおきい氷をいれ、アンゴスチュラビターズを氷に1~2滴たらします。CHILL GREENを注ぎいれかき混ぜましょう。

清潔な落ち葉がたまっている針葉樹をふみしめているようなスンッと澄んだ香りになりました。CHILL GREENの風味と苦さが研ぎすまされたように感じられます。

ロックで飲んだときよりも、CHILL GREENの香りと風味を高額な額縁で飾ったようにくっきりと感じとれます。

CHILL GREENカンパリ

CHILL GREENとカンパリを氷をいれたミキシンググラスにいれます。かき混ぜキンキンに冷やしましょう。フタをしめカクテルグラスに注ぎいれます。

赤い苦さの極致のカンパリとCHILL GREENを混ぜあわせた結果は、あまり苦くないのです。

いや、苦いことは苦いのですが、カツンとくる苦さではなくなっています。

苦さは、ゆるまれども爽快感は健在です。

CHILL GREENマティーニ

日本酒で作るマティーニもある、だもんで、CHILL GREENでもマティーニを作ってみました。

CHILL GREENとドライベルモット、氷をミキシンググラスにいれ冷やします。フタをしてカクテルグラスに注ぎいれます。

ちょっとオリーブでも飾ってみましょうか。CHILL GREENの枝の先っぽの丸いものに見えてきますね。

ドライベルモットによっては、マティーニの味はペチャッとするのですが、このマティーニは大リーガーですら打てない魔球のようなキレがあります。シャープなキレがあります。

木の香りや香辛料的な風味、ベルモットの薬草感がひとつの味にまとまっています。

CHILL GREENドランブイ

ドランブイとは、蜂蜜に薬草をいれたような甘いお酒です。

どっぷりと甘いお酒です。さすがの、CHILL GREENといえども甘いお酒の味に溺れていました。

台風に翻弄される小舟のようにCHILL GREENの香りと風味はゆらゆら遭難しています。

あわせる必要のないお酒はあるものですね。

CHILL GREEN spicy & citrusを飲んだ感想【 まとめ 】

CHILL GREEN spicy & citrusは、麦焼酎としてはトップクラスに爽やかな香りがあり、すこし苦味があり、すこぶる爽快な口当たり、かつ、飲みやすいです。

麦焼酎というよりも、アルコール度数のひくいジンといった香りと風味だと思いました。そして、ジンをひっくるめても、トップクラスに爽やかな風味です。

なになにすぎる、という言葉は嫌いです。しかし、CHILL GREEN spicy & citrusは、爽やかすぎるという言葉がピッタリでございます。

ストレートや炭酸水割りもいいですが、カクテルに使うと麦焼酎とは思えない色々な味のカクテルができました。

麦焼酎の常識をブッ壊してくれたCHILL GREEN spicy & citrus。

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