JAMESON ジェムソンを飲んだ感想、トールグラスのレビューを書いている記事です。
このお値段で、これだけ風味がよく、キック感のあるウイスキーはなかなかありません。
またトールグラスが”2つ”もセットでついてきます。トールグラスの作りはシッカリしています。夫婦やカップルでお揃いでつかうのもよし、プレゼントにも喜ばれるトールグラスです。
JAMESON ジェムソン 700ml トールグラス付き開封
硬めの段ボールに、ジェムソンのボトルとグラスが見えるようにいれられています。
右上にはロゴとマークが印刷されています。1780年という数字は、ジェムソンが創業した年のようです。日本では安永、将軍は徳川家治。こんな将軍いたっけ?となりました。
グラスの左上には、レモンかライムの絵が描かれておりコミカルな印象をうけます。
裏側はジェムソンのレシピが英語で書かれています。
グラスに氷とジェムソンをそそぎ、ジンジャエールやソーダ、レモネード、アイスティーで割る。アイスティーで割るという発想はありませんでした。
ライムを落として、アイリッシュ式乾杯でトゥギャザーしようぜ。英検3級ががんばって訳してみました。
段ボールから出してみました。ロゴが描かれたシールが中央に貼られており、深緑色のシンプルなボトル。
トールグラスはしっかりと段ボールに固定されており、すこし揺らしてもグラつくことはありませんでした。
中央にJAMESONのロゴがあり、トールグラスは下部にむかって細くなっています。最下部のグラスの厚み、重みはたっぷり。ガラスの全体の厚みも3mmほどあり、しっかりしています。
飲み口はやや丸くなっており、唇にやさしくタッチです。
ジェムソンのトールグラスの一番の特徴は、下部におおきく三か所の凹みがあることです。その凹みのおかげで、手が小さい人でもしっかりとグリップします。手の大きさは、親指の先から小指の先まで15cmほどです。
丸い最上部からくだっていくと、最終的にトールグラスの最下部は三角形です。よく見たら、Jの文字が書かれていますね。これではステッキの先のようですね。
トールグラスを持つとシッカリした造りだなと感じました。重すぎず、軽すぎず、飲むという行為の邪魔をしないトールグラスです。
ただ、氷をいれるとグラス表面が結露し滑りやすくなります。飲むときは、グラスを拭きながら飲むとよいでしょう。
トールグラスを使ってジェムソンを飲む
炭酸水割り
ウイスキーは冷蔵庫で冷やしておく派だ。とくに蒸し蒸しと熱い日本、冷やしておくと瓶をもったときヒヤリとしてよい。
トールグラスに小さめの氷をいれ、そのご大きめの氷をいれる。下部は細くなっているので小さめの氷をいれる必要がある。氷の作り方はコチラ。
ジェムソンをトールグラスに注ぎいれる。ジェムソンの色は薄茶色。
炭酸水をトールグラスと氷のあいだに、ソッと注ぎいれる。
炭酸水の泡がはじけると、トールグラスの広い口から、麦をゆっくり焦がさず炒めたような甘い香りがしてくる。
ジェムソンは甘めのウイスキーなのかと思い飲む。ジェムソンの炭酸水割りの味は、サッパリしている。しかし、ジェムソンの味の輪郭はガッチリとしたマッチョな風味と香りがある。滑らかに胃にすべりこんでいく。飲み終わったあとは、3年間熟成させられたジェムソンのむんむんとした艶男のような風味、熟成された豊潤な甘い香りを思う存分たのしむことができる。
食事中ではなく、ジェムソンの炭酸水割りは、それだけでゆっくりと楽しみたい。
炭酸水とレモンいり
レモンのくし切りをチュッとしぼり、ポイッとトールグラスに氷と一緒にいれる。
ジェムソンと炭酸水を注ぎいれる。
ジェムソンの香りとレモンの香りが混ざりあい、爽快で清潔な香りになっている。
飲んでみるとピリッとした苦味を感じ、細かい泡がはじける。炭酸水にレモンをくわえたことで、ジェムソンの風味はゆるみ、サラッとした風味になっている。
水割り
ジェムソンと氷と水をトールグラスにいれる。
わたあめのような優しく甘い香りがしている。ひとくち口に含むと、ゆるやかでまろみのあるジェムソンの味と香りをゆったり楽しむことができる。
炭酸水の爽快感はないが、3年間、寝かされ、ろ過されたジェムソンの味をゆっくり楽しむことができた。
ココナッツウォータ割り
ココナッツウォータで割ることで、ジェムソンの香りは、孫と遊んでいるお爺さんぐらい甘くなっている。
コクリと飲むと、ココナッツウォータのほのかで微かな甘さが口のなかにひろがる。南国の熱のようなトロミがあり、トロトロと胃に流れていった。
胃に到達した瞬間、甘さになれきっていた口や食道に、ブワッと、ジェムソンの、ジェイソンステイサムのような野生的な風味と香りが強烈にひろがった。
クラッシュアイス
トールグラスいっぱいのクラッシュアイスをひきつめる。
ジェムソンをそそぎいれると、下部の三分の一ほどのクラッシュアイスが一瞬で消える。ちょこんとミントなんぞを飾る。
冷凍庫からとりだしたぐらい冷えてやがるぜ。一番冷えたジェムソンを飲める方法だろう。グビリと冷えきったジェムソンを飲む。
ツルツルと飲めるが、飲んだあと、爆発的に濃いアルコールのコク、キックを感じた。ストレートで飲むよりも、ジェムソンのアルコールの濃さを感じる。クラッシュアイスで飲むときは、すこし甘味をたしてやると飲みやすくなると思われる。
ゴッドファーザー
- ジェムソン:45ml
- アマレット:15ml
ふむ、ゴッドファーザーをトールグラスで作るには、無理があった。
杏仁豆腐の白いヤツの香りが、トロリと漂っている。いかついギャング映画と同じ名前のカクテルのくせに、トロけるような甘い香りがしている。
香りどおり、ねっちょりとした粘度の甘いカクテルは、やさしく歯茎をなめてくれる。ひと撫でされたあとに、ジェムソンの成熟したボスといった風味の牙は抜かれ甘くなっており、喉から体ぜんたいに甘さと熱が拡散されていく。
ジェムソンをトールグラス以外で飲んだ感想
ストレート
ジェムソンをグラスにゆっくり注ぐ。その色はやや薄い茶色。ディスイズ、ウイスキー色。
夕暮れの麦畑にたっているような錯覚を感じるほどの、麦の香りがグラスのうえにはしている。はるか遠くに麦を貯蔵するための、木の樽の香りがある。
ジェムソンのアルコール度数は40度、アルコールの喉へのキック感がつよい。麦とアーモンドを焼いたような香りが、暴力的に鼻に抜けた。
ジェムソンの風味、香りは、イギリスに対抗した益荒男のごとく荒々しくガツンときた。
ウワッ、香りと風味のきついウイスキーだなと思い、なめるようにチビチビ飲む。ジェムソンの味になれてくると、はんなりした甘味を感じることができ、目尻がトロンとさがる。
濃霧のような風味、キック感、かすかな甘味。十二分にこれゾ、アイリッシュウイスキーといった味を堪能できる。お手頃価格のウイスキーで十分なんだな、ボクは。
ロック
グラスいっぱいの丸い氷をいれ、ジェムソンを静かにそそぎいれる。薄茶色だった色が、サフランから抽出されるような色になっている。
氷に冷やされたジェムソンの香りは、弓から弦をはずしたようにゆるんでいる。
冷やされたジェムソンを、こくりと飲む。味もやわらかくまるく、ゆったりした風味。
冷やされやわらかくなったジェムソンが胃に到達すると、抑圧されていた風味、香りが烈風、暴風、熱風となり、口内、鼻の粘膜、食道上で暴れ狂う。
氷で冷やすと飲みやすくなるが、体内にジェムソンを収めると、熾烈な香りと風味を感じることができる。
マンハッタン
- ウイスキー:40ml
- スイートベルモット:15ml
- アンゴスチュラビターズ:1~2滴
- チェリー:1個
カクテルの女王との異名をもつ『 マンハッタン 』を、のみはったん。
スルるとした赤く染色されたシルクのような飲み口。
スイートベルモットの甘味、アンゴスチュラビターズの苦味、ジェムソンの風味が混ざりあい、女心のように、男にはわかることができない複雑怪奇な味となっている。あまいようであり、苦いようで、現代女性のような逞しさ、剛健、屈強さを感じることができる。
シロップに漬けられ、ポッテリ甘くふやけたチェリーは、まるでマリリンモンローの唇。
ドライマンハッタン
- ウイスキー:50ml
- ドライベルモット:10ml
- アンゴスチュラビターズ:1~2滴
- オリーブ:1個
丘陵にひろがる麦畑のような色、そこに太陽をつめこんだようなオリーブをひとつ飾る。
ウイスキーの香りに、ドライベルモットの薬草の香りがまざり、奥行きのあるやさしい香りになっている。
しかし、飲んでみると、きわめてドライで辛口。ベルモットの味と薬草の香りは、ジェムソンの風味と香りをキリリとひきたている。
大都会、摩天楼、夕暮れ、バーの片隅、ゆっくり味わいたいナ。
JAMESON ジェムソン 700ml トールグラス付き アイリッシュウイスキーを飲んだ感想【 まとめ 】
JAMESON ジェムソンは、香り、風味、旨味は、お値段以上、そんじゃそこらのチョット高いウイスキーに負けてません。
セットのトールグラスの造りもしっかりしており、手で持ちやすい工夫がされています。こんな立派なトールグラスがおまけでいいんですか?
ブログではアマゾンのリンクを貼っていますが、『 酒のやまや 』で買ったほうが安いです。1,700円ほどでJAMESON ジェムソン 700ml トールグラス付きを買えました。
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