横浜ビール 缶3銘柄 飲み比べセット【 レビュー記事 】洗練された苦味と風味スマートに飲みやすいYOKOHAMAクラフトビール

お酒レビュー

横浜ビール 缶3銘柄 飲み比べセットを飲んだ感想を書いています。

3種類のクラフトビールをたのしめる飲み比べセットです。

クラフトビールの種類は、ラガーとウィート、ブラック。

クラフトビールとはの、くわしい説明はしていません。ビールの味と香りのレビューがメインです。

味を確認したときの横浜ビールの温度は12~14度でした。

飲み比べセットのお値段は、3本で1,500円なり。

横浜ラガー(ラガー)

日本人が思いうかべるビールの筆頭ラガービール。アルコール度数は5%。

IBUとは。横文字3つがはびこるようになった現在です。ビール業界にもその流れは泡がこぼれるようにやってきています。

むずかしいことはありません。IBUとは、ビールがどれだけ苦いかを数値化しているだけです。

IBUが高ければ、高いほど苦いビール。IBUが低ければ、低いほど苦くないビール。

ラガービールといえば、アフリカにすむ動物とおなじ名前の霊獣のラガービールが有名です。しかし、あのビールのIBUは公表されていません。

ラガービールとはちがいますが、銀色のスーパーにドライなビールのIBUは16と言われています。

銀色のスーパにドライなビールの3倍の苦さです。

横浜ラガービールは、しっかりとした苦さのあるビターなビールでした。

横浜ラーガーの背面です。文明開化がおこりそうなモダンなイラスト。

ビールをもっている人間はいないものかと探してみましたが。

横浜ビールの缶の後ろは色違いなだけでした。

ゆっくりと横浜ラガーをグラスに注ぎいれます。

泡立ちはよいですね。しっかりと密度の濃い泡がたちます。ビールの香りと風味をグラスのなかに、ぴっちりとどめる泡。グラスをかたむける、泡はかるい、しかし、すぐに消えることはありません。泡の向こうから狐色か栗色、琥珀、しっかりと濃い色です。苦いであろうことが期待されます。

かるい泡のむこうから、麦を焦がしたような香り。ひとくちめは針で刺したようなチクリとした苦味あり、針で刺した点からビールをこぼしたように苦味が舌のうえにひろがる。透明な苦さ、雑味のない苦さ、くっきりとシャープな苦さ、わが人生に一片の甘さもなしといった苦さ。

かるい泡から、点の苦味、そして広範囲の苦味がひろがり、最後には口のなかがさっぱりとする横浜ラガー。

しっかりと力強い手ごたえがあり、それでいてスマートな飲みごたえのあるビールでした。

缶から直接ビールを飲んでいました。しかし、グラスに注がれた缶のクラフトビールの泡のたちかた、香りのひろがりかた、ぜんぜん違います。クラフトビールはグラスに注いで飲むものだったと思いました。

横浜ウィート(ウィート)

横浜ウィート。ウィートとは、聞きなれないワードですね。

調べてみると、ウィートはフルーティーな香りのするビールでした。

フルーティーな横浜ウィート。

たしかに、フルーティーさはあります。しかし、IBUは25とそこそこ高いです。アルコール度数も3つのなかで1番高いです。

飲んだ感想としては、甘さと苦さが折りかさなっているビールでした。

横浜ウィートをグラスにそそぎいれる。泡立ちはクリーミー、まさにショートケーキにのっているようなクリーミーさ。泡の継ぎめが見つけられない。ふるふると揺らせる泡の密度。

黄金色に、白色と透明を混ぜたような色の横浜ウィート。一般的なビールの色に近いと思いました。

クリーミーな泡のむこうから黄金色の横浜ウィートがランランとやってきます。甘いと思って飲むと、スパッときれあがる強い爽やかさ。温かい部屋から室外にでた瞬間に吹く寒風のような強い爽やかさです。

ビールの香りと風味、余韻をたのしんでいると、ショートケーキのイチゴがのっていた生クリーム部分のような甘味、黒い枝豆のような風味、ナスビのぬか漬けのような香りが折りかさなっています。

いろいろと、ゴチャゴチャしているように思われたことでしょう、しかし飲んでみると、散らかっていると思われた部屋が片付いているように、しっかりと爽やかでフルーティー、そして飲みやすいビールです。

3本のなかでは、横浜ウィートがいちばん飲みやすいと思いました。

ハマクロ(セッションブラックIPA)

ハマクロ。なぜか、クロだけは、ヨコがぬけています。缶のイラストも黒船でしょうか。蒸気船のように見えますね。

クロ、ブラック、黒。そう、黒ビールです、ハマクロは。

アルコール度数は1番低いです。IBUは35と3つのなかの中間。

IBUは35と高めですが、ビールのホップの苦みではないと思いました。木の樽をスモークしたような苦味、香辛料系の苦味が強いです。

ハマクロは濃い風味と香りがあり味は重厚。ビールのホップの苦味はすくない黒ビール。

ハマクロの泡は、クリーミーさのなかに穴がポツポツと。ポツポツと穴はあります。しかし、飲み終わるまで泡が残ったのはハマクロでした。ビールの風味と香りをしっかりコーティング。

コーヒーゼリーにフレッシュをかけたような色合い。グラスの向こう側を確認できません。グラスをかたむけハマクロを口にふくむ。ひんやりとした木造の蔵にはいったときのようなスンッと落ちつく香り。

オレンジを乾燥させてチョコレートをまぶしたお菓子のチョコレートのような風味、木の樽をスモークしたようなすっぱい香り。濃いビールの黒い旨味のなかで、香辛料のコリアンダーのような風味が、灯台の灯のように清涼剤の役目をしています。

香りと風味は、厚く、濃いです。しかし、香辛料のおかげで飲みやすく感じました。しっかりと濃い風味をたのしめる、それでいて、とても飲みやすい黒ビール、それがハマクロ。

横浜ビール 缶3銘柄 飲み比べセットを飲んだ感想【 まとめ 】

横浜ビール 缶3銘柄 飲み比べセットは、横浜ウィートとハマクロは、ウィートビールと黒ビールとしては飲みやすいです。しかし、ホップ以外の材料をねりこんだ風味と香りはあります。

飲みやすくはあれども、風味と香り軽くはありません、横浜ビール。

横浜ラガーは、ラガービールのなかでも苦いビールだと思いました。しっかりとスパッとした苦さです。苦いビールが好きな人にミートするビールでしょう。

クラフトビールとしては飲みやすく、そして、きっちりとクラフトしているビール、それが横浜ビール。その横浜ビールが作るビール3種類を飲める飲み比べセット。

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