【 CO-OP生協 】岩手鴨鍋セット【レビュー記事】ひとつのセットで鴨の滋味な出汁がしみこんだ鍋を作れる、鍋だけでなく鴨出汁を利用したレシピもご紹介

商品レビュー

この記事は、岩手鴨鍋セットを食べた感想を書いています。

岩手鴨鍋セットを注文するだけで、合鴨肉と鍋用のお汁がついてきます。

合鴨肉の量は240g、濃縮されたスープはたっぷり100g。

セットのスープは、おいしいとの評判が評判をよび、スープだけでも販売されるようになりました。

白だしを優雅に味わい深くしたてあげたスープです。

味の濃いお肉の味わいが深くなる、あっさりとした野菜の甘味をふくよかにひきだす、そのような万能なスープがついてきます。

白だしよりも塩分と味が濃縮されているように感じます。少量でもバッチリと味がキマるスープです。

合鴨肉だけでなく、そのスープもついてきますので、ひとつのセットを買うだけで、鴨鍋をお家で作れます。

ただし、お好みの野菜や食材、豆腐は蕎麦、うどんなどは用意する必要があります。

岩手鴨鍋セットのお値段は1000円以下(2024年現在)。

1000円1枚と野菜などの食材の金額だけで、おとな4人は鴨を食べたという満足感にひたれるでしょう。

鴨鍋を食べ終えた口まわりは、ベトつかいないノーブルな鴨の脂でコーティングされ、体の先端にまで鴨の脂がしみいったように温かくほがらかな気持ちになります。

岩手鴨鍋セットのクチコミは100件以上もあるというのに、星五つを獲得している驚愕の商品です。

ただ確認すると星3や4もありました。けれども、星五つでした。

汁がおいしいというクチコミがおおいです。星が減る理由としては値段が高いと書かれていました。

鴨鍋だけでなく、鴨だしを使ったレシピも紹介しています。

お試しセットも売られています。鴨肉とスープの量がハーフになった商品です。

お値段もきっちりとハーフになっています。鴨の肉質とスープの味はおなじです。

岩手鴨鍋セットの肉質

岩手鴨鍋セットの鴨肉は、合鴨肉です。野生の鴨ではありません。

つぎに、形よく整っているように見えます。

しかし、中央で割れます。そっと持ちあげ、ゆでたり焼いたりすれば整った形のままです。

岩手鴨鍋セットの合鴨肉は、細かいお肉を集めて整えたものです。1枚もののお肉ではありません。

コマ切れに近いです。

赤身をおびた肉です。しっとりと手や指にくっつきます。

肉の厚さは3mmほどでしょうか。薄いように感じられますが、野生の鴨にちかいワイルドな噛みごたえのある肉質です。

けっして薄いようには感じません。噛めば噛むほど、鴨が食べた穀物の味が口中にしみでてくるような滋味ある肉です。

とくに白い油からは、ドングリや木の実を食べたような自然な甘味がしみでてきます。

形をととのえなくてもよいので、お値段のほうを安くしてもらえれば嬉しいと感じました。

長々と肉質について語ってきました。野生の息吹をかんじられるハーフな鴨肉です。

私個人の意見としては、岩手鴨鍋セットの合鴨肉は、出汁の素です。スープの出汁の素です。

鶏の骨やトンコツ、カツオブシなどと同じで旨みの素です。

合鴨肉の食感や味をたのしむというよりも、合鴨肉からしみでた鴨の旨みや脂をたのしむものだと思いました。

徹底的に煮こんでスープをしぼりだした鴨肉と、さっとゆでたり焼いたりした鴨肉の食感のちがいはないです、ほとんど違いを感じません。

以上のことから、旨みたっぷり、けれども淡泊な味わい、鶏の脂ほどくどくなく、それでいて潤な甘味がある鴨の出汁をしぼりだせさねば損だという結論にいたりました。

岩手鴨鍋セットの鴨肉は出汁の素です。

つまり、岩手鴨鍋セットを美味しく食べるには、鴨肉の出汁をしぼりだしてやればよいのです。

鴨出汁の作り方をくわしく書いた別記事です。

すぐ下にも鴨出汁の作り方は書いています。

鴨出汁の作り方

鴨出汁の作り方は、とても簡単です。

鴨肉は冷凍されています。鍋を食べる時間を計算し解凍しておきましょう。

つぎにたっぷりのお湯を用意します。お好みで日本酒をいれてください。味醂や砂糖をいれると少しくどくなります。

沸騰したお湯に、合鴨肉をしずめます。火をとめます。

合鴨肉を解凍したときにでるドリップもそのまま鍋にいれました。

ですので、アクが浮いてす。鴨のアクは、それほど悪い影響を与えているように思いません。

青ネギの青い部分やショウガなどをくわえ放置します。

お湯が冷めないように工夫すると、さらによい鴨出汁がとれます。

保温鍋を使い鴨出汁をとりました。

1時間ほどで鴨出汁を作れます。

アクが気になるかたは、合鴨肉と野菜を鍋からとりだし、お湯を沸騰させたのちアクをすくいとってください。

これだけで、鴨肉の潤とした脂がお汁いっぱいに広がり、ほんのりと甘くナッツ類を食べた鴨の滋味ある風味をふくんだ脂がお汁の表面に浮かびます。

はんなりとした味わいの脂は飲んでいても疲れません。けれども、ビッと芯の通った力づよい旨みはあります。

岩手鴨鍋セットでの鍋の作り方

岩手鴨鍋セットで作る鍋は二種類。

鴨出汁で食べる鍋と、鉄鍋で合鴨肉を焼いてから食べるスキヤキ風の鍋の作り方をご紹介させてもらいます。

鴨出汁で食べる鍋

あい鴨肉からとった出汁を鍋にいれ、鍋用つゆで味をととのえれば鴨鍋になります。

鍋用つゆは鍋に一気にすべていれずに、少しづつ鍋にいれてください。おいしい鍋用つゆではありますが、いれすぎるとキャンっと言いたくなるほど塩辛くなります。

鴨出汁と鍋用つゆだけでも、鍋のなかでも群をぬいたコクがあります。

けれども、鴨ネギというように、鴨鍋にはネギが必要です。

極論になりますが、ネギがなければ、鴨鍋をしないほうが言ってもよいかもしれません。

鴨鍋にネギをいれると、年輪からあふれでた清冽なお汁が鍋にひろがり、鴨の甘味の余計な部分をおさえこみます。

鴨鍋にネギをいれることで、ダルマや龍に眼をかきいれるように鴨鍋が完成するのです。

あとはお好みの野菜を入れて煮るだけです。

キノコやゴボウの香りと風味は、鴨の野趣をひきだします。

淡泊な味わいの豆腐やお揚げは、鴨の脂が浸透し味わいが濃く厚くなります。お揚げはお湯で煮てから鍋にいれたほうが鴨の脂とお揚げの油がケンカをしません。

ネギの年輪1mmほどのスキマに、どれほど膨大のエッセンスがしみこんでいるのだろうと考えさせられる忘れがたい旨みが飛びでてくるのです。

日本人の官能をよびおこすような味わい深い鴨の脂をまとった鍋の食材は、活き活きと食べられる喜びの声をあげています。

さて、鴨肉だけでは、肉がたりないと声をあげられるかたもいらっしゃるでしょう。

そんなときにオススメする食材は鳥の肉団子です。それもササミで作った肉団子。

脂のないササミです。鴨の至高ともいえる脂の調和をくずしません。

さらには、脂のないササミに鴨の脂がしみこみ、ササミで作られた肉団子とは考えられないような活き活きと力強い旨みのある団子になります。

鶏の軟骨なんかを肉団子に忍びこませおくと、柔と硬の対比をたのしめます。

鴨鍋に野菜などの旨みが溶けだしました。蕎麦やうどんを食べましょう。

ちよいと高級な料亭で食べる鴨蕎麦やうどんよりも、おいしい鴨出汁ができています。

それでも鴨出汁があまるかもしれません。そんな時は常温になるのを待ち冷蔵庫で保存しましょう。

1~2日は鴨出汁を利用できます。

鴨鍋を食べた翌日、温かい白飯に冷えた鴨出汁をかけ、はふはふと食べます。

背徳感のある一杯です。とろりとしたトロけたネギは煽情的な口あたりです。

鴨のスキヤキ風

合鴨肉はスキヤキのように食べれます。スキヤキは鍋だけで完結します。

ながく鴨の出汁を味わいたい方にはむかない料理方法です。

鴨肉をガブッと噛んでいる、という実感を感じられるのはスキヤキです。

こなれた鉄鍋、なければテフロン加工の鍋でもかまいません。

油をひかずに中火で合鴨肉を焼きます。じわじわと鉄鍋が鴨の脂でぬれてくるでしょう。

鴨肉の両面をしっかりと焼き、油を鉄鍋ぜんたいにひろげます。焼いた合鴨肉は別皿にいれておいてください。

つぎにネギを焼きます。弱火がよいでしょう。どれだけネギに焦げめをつけるのか、それはお好みで。

鍋用つゆとお湯を鉄鍋にいれます。

あらかじめ鍋用つゆとお湯を混ぜ味見をしておけば、熱々の鉄鍋から汁をとり味見をする必要がありません。

あとはお好みの具をいれ、いい塩梅になるまで煮るだけです。

鴨の油のおかげで自然な甘味があります。牛肉のように砂糖をぶちいれる必要がありません。

豆腐は焼いたものがよいですね。

焼かれた鴨の脂は旨みたっぷりとよびたくなる味わいと、焦げた香りの相性がよいです。

スキヤキでもやはり鴨とネギの相性は滅法界よいです。

焦げとは「香りと旨み」と言いたくなります。焦げたこうばしい香りは、鴨の旨みが飛ぶためのブースターです。

肉料理を食べているのに、糖度が高いなと感じずにはいられません。スキヤキ風のネギの糖度は、野菜のなかでもトップクラスの糖度になっていると思います。

スキヤキには、うどんがミートするように思います。みなさまはどう思いますか。

鴨の旨みがしみこんだ白いうどんに心をゆさぶられ、鴨の旨みに心酔する幸せな時間。

岩手鴨鍋セットを利用したレシピ

炊き込みご飯

炊いている瞬間から部屋のスミからスミまで潤とした鴨の風味が飛びまわります。

ふっくらとつやつやとした鴨の脂をふくんだお米は、べらぼうに甘いです。農家さんの技術の結晶である白い粒は、鴨の脂をまとい新しい甘味の世界へと羽ばたく。

舌にこびるようなイヤらしい甘さではなく、鴨と野菜の甘味が溶けあい柔和な甘味です。

今日は鴨の炊き込みご飯よと言うと、タコ糸が切れたような人でもカラスのように帰巣するおふくろの味わいのように柔らかく、ほっこりとうまい。

鴨パスタ

合鴨肉をフライパンで焼き、ゆでたパスタを混ぜあわせました。

焼いていないネギを薬味としてふりかけました。

鴨の脂の旨さは、万国共通です。シルクロードをとおり、イタリアのパスタと邂逅しました。

柚子胡椒をのせると、味がビッとひきしまります。和風パスタの最高峰のひとつを作れます、お家で。

他人丼

合鴨肉とネギを鴨出汁で煮ます。溶いた鶏卵をくわえ、火がとおるまえに熱々の白米のうえにのせました。

しっかりとした歯ごたえのあい鴨肉が、ゆるゆるとした鶏卵のうえに浮いています。

口中に鴨の脂がしみこんだ卵がトロリとひろがります。

とろりとした鶏卵とがっつりとした肉感のあるあい鴨肉のあいだをとりもつ緑の架け橋ねぎ。

鶏肉よりもハードボイルドと呼びたくなる食べ応えのある丼です。

ふっくらお揚げ

あまった鴨出汁に油ぬきをしたお揚げをいれ弱火で煮るだけの料理です。

鴨やネギの旨みが、うすいお揚げの中からわきでてきます。

ちゅーちゅーとお揚げをいつまでも、幼子のように吸っていたい誘惑にかられます。

鴨だしラーメン

鴨のおだしは、ラーメンにも利用できます。

ノーブルな風味の鴨のスープをつかったラーメン屋さんは少ないです。

おそらく店で提供するにはお高いのでしょう。その点、お家で楽しむのであれば千円札ですむのです。

鴨肉のラーメンを家で食べている、なんて言うと、なんてグルメなのだろうと思われる、かもしれません、鴨なだけにね。

鴨餃子。鴨の旨みをとじこめた餃子です。洒脱なお味の餃子を作れます。

鴨の旨みをギュッととじこめたジャーキー。

ノーブルな風味の鴨ジャーキーです。

岩手鴨鍋セットを食べた感想【 まとめ 】

岩手鴨鍋セットのお値段は千円ほど(2024年現在)

合鴨肉とスープの素がついてきます。大人3~4人は鴨の風味と味に舌鼓をうてるでしょう。

岩手鴨鍋セットと野菜、食材があれば鍋をお家で作れます。

合鴨肉は養殖なれども野性味あるお肉です。食べ応えがあります。

合鴨肉からしみでた脂がもっとも重要なものだと思いました。

合鴨肉は、出汁の素です。

その鴨の出汁の素を利用すれば、鍋だけでなく、鴨の風味をたっぷりとふくんだ炊き込みご飯やラーメンなども作れます。

岩手鴨鍋セットはCO-OP・生協で売られています。

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