季の美(きのび)³ 200ml テイスティング3本セット【 レビュー記事 】日本いや世界に誇る最高峰のジャパニーズジン ジン初心者は飲むべからず

お酒レビュー

この記事は、季の美(きのび)³ 200ml テイスティング3本セットを飲んだ感想を書いています。

日本中、いや、世界中のジンと比べても、季の美の三種類の香りと風味に匹敵するジンは数少ないのでは、と思います。

もしも、ジン初心者さんが、いちばん最初に季の美を飲んでしまうと、他のジンを飲めなく恐れがあります。どんなジンを飲んでも季の美のほうが、おいしかったなとガッカリされることでしょう。

知恵の悲しみという現象です。このジンの香りと風味を知ってしまえば、どのジンもおいしく感じることがなく、ただただ悲しむことになるかもです。季の美の最高峰より飲みだすよりも、山のふともには数多くのよいジンがあります。そちらからゆるりとジンを愉しみ最高峰の季の美を飲むのがよろしいでしょう。

ジン玄人のかたにも「これは、ウン、いいジンだ」と満足させる香りと風味だと思います。ここで問題になってくるのが季の美の価格でしょう。季の美ジン700mlを購入するには、低価格ジンであれば、700mlを2~3本買うお金が必要になってきます。

ジンは庶民の味方のスピリッツです。低価格ジンでもおいしいジンは、大都会の闇夜に輝く星ほどたくさんあります。「低価格ジンの2~3倍のお金をだす価値は、季の美にはあるのか?」「ジンなんて、たかい金だしても味かわらんやろ」そう思っていました。

お金をだす価値はあります、季の美には。お金が高いには、高いなりの理由があるだな、と納得させられ、お金を払った以上のサムシングな衝撃を受け、香りと風味に恍惚とさせられました。

それでも季の美を1本丸々買うのは、清水の舞台から飛びおりるには、とまどってしまうお値段ですよね。そこで200mlでテイスィングできる3本セットがあります。それでも高いですが、1本買うよりは、3つの味を確認でき、愉しめるのでお得でしょう。

日本最高峰に燦然と輝く季の美、まずは、テイスティングセットからはじめましょう。

季の美を飲んだ感想

季の美 京都ドライジン

まずは基本の季の美 京都ドライジンの香りと風味を確かめる。

季の美 京都ドライジンをグラスに注ぎいれる。注いだ瞬間から美の香りがたっている。清冽な清涼感のなかにチクリと苦味のある、緑色の柑橘類の皮の香り。山椒か生姜か透明な辛さが、隠し味にならないほど主張している。ジュニパーベリーの香りは京都の美に埋没しはてた。滾々とわく清水のように冷たく、日本刀のように切れ味するどい辛さある香り。

ひとくち季の美 京都ドライジンをすする。口のなかでネズミ花火が廻り、跳ね、爆発するように、柑橘類の酸、香辛料の辛、薬草の爽がひろがり、香りと風味を把握できない。曼荼羅のように神々しい香りと風味がひろがり凡人たる身ではすぐには掴みきれない。

二口目三口目になってくると、朧げに季の美 京都ドライジンの香りと風味の特徴がわかるようになってくる。香りと風味は似ており、緑色の柑橘系の苦味ばしった清涼な風味。生姜のゆったりとした辛さと、小粒でもピリリッと刺激的な山椒の辛さが、鴨川のカップルぐらいの間隔で配置されている。そしてジャパニーズテイストな薬草の清潔で爽快な香りが残響する。この薬草系の正体がわかりにく、ぬらりひょんのように形を掴みきれなかった。

口のなかで、苦と辛、爽の3つがいったりきたりする。ドライジンでも苦さや辛さ、爽さ、どれかに傾いたジンはおおいが、季の美 京都ドライジンは3つが同格であり、トライアングルピラミッドをなしている。

香りと風味にまとまりがないのかと言われると、否である。夏の夜の京都の山に、くっきりと浮かび上がり燃え上がる火の大の字のように、くっきりと季の美 京都ドライジンは、一貫してドライ感を描きだしている。

ドライ、辛い、だけでなく、清涼な苦味、爽快な香りがあることで、徹頭徹尾あきることなく飲んでいることができるのだ。

辛口とは、飽きることなく飲めるお酒ダと聞いたことがある。そういうことであれば、季の美 京都ドライジンは辛口でドライだと言える。

飲み終わっても、口やノド、食道、胃のひだひだに、清涼な苦味と和の爽快な香りが京都の鬱蒼とした岩に生えるしっとりした苔のように翌日まではりついていた。季の美 京都ドライジンを飲んだ翌日の口のなかはネバネバしていなかった。

マイッタ。高いにのには高いだけの意味があるのだ、価値があるのだ。季の美 京都ドライジンを飲んで、それに痛切に気づかされた。

「季の美 京都ドライジン」は、お米からつくるライススピリッツとボタニカルに玉露や柚子、檜や山椒など日本ならではの素材を積極的に取り入れ、伏見の柔らかくきめ細やかな伏流水を使用。英国と京都の伝統を融合させたプレミアムクラフトジンです。ジュニパーベリーの効いたロンドンドライスタイルに「和」のエッセンスを加えた唯一無二の味わいをお楽しみいただけます。

引用元:Amazon

柑橘やボタニカルの香りよしで、飲みやすく丁寧に作られているなという印象を受けました。嫌味さを感じない山椒の自然な風味もお気に入りでなんでもそつなくこなす優等生のようなジンです。

すべてが78点の優等生…みたいな味かなと個人的には思いました。良く言うと万人受け、悪く言うと没個性的です。

プレミア感があり、発売から3ヶ月ほど待って購入しましたが、味は…話題性を求めてる方にはいい商品だと思います。一度冷静になり、他のクラフトジンと比べてみてはいかがでしょうか?

引用元:Amazon

季の美 勢 京都ドライジン

季の美 勢 いきおいではなく、せい(SEI)勢の特徴は、なんといってもアルコール度数だろう。驚異の50%越えの54%。アルコール度数50%を超えるジンは数えるほどしか存在しない。季の美 勢は貴重なジンといえる。アルコール度数が高いから飲みにくいかと言われると、そんなことはまったくない。口当たりはまろく飲みやすい。

ほんのり青色をした瓶。ちいさい瓶だと色の違いにいまいち気づきにくい。さっそく季の美 勢を味わってみよう。

季の美 勢の香りは、白く薄い霧のような澄みきった透明な香りのなかに佇んでいると、ジュニパーベリーとオレンジが、ポツンと切り株のうえに置かれているような香り。

季の美 勢を一口すすってみると、ざらり、ぞろりとした口当たりが舌の汚れを削りとる。舌の汚れがとれたあとは、濃厚でぬっぺりとした飲み口。

どっぷりと丸々と太った柑橘類のようなゆるい香り。辛口のようなシャープ感はなく、尖っておらず、季の美 勢の味はまろい、京都貴族のように麻呂い。はんなりとやわらかい甘い風味と味。

ゆっくりとまろやかさに体をゆだね漂っていると、いつのまにか、頭から末端神経まで、温泉につかったような、たゆたゆとした酔いがまわる。

伝統的な英国のネイビーストレングスの度数に合わせてブレンド比率を調整し、ボタニカルそれぞれの特徴を最大限に引き出しました。ハイプルーフな度数がもたらす味わいの厚みと力強さはカクテルに用いてもしっかりとその存在感を示すことができます。

引用元:Amazon

美味しいジンは、沢山有りますが、季の美の味は、ジンと言うより、完成された季の美の味だと思います。常温で、飲んだ時の柑橘系の香りのたちかたは、驚きです。一度試してみると良いと思います。

コスパ最高だと思います、常温ストレートでおいしい。カクテルにするよりは単体でかなと。

1:3くらいの炭酸割りは美味しいですロックだとゆずの香りが強すぎて苦手でした

引用元:Amazon

季のTEA

季のTEAは、TEAとついていることから、茶の葉がはいっているのがパッとわかるネーミング。

抹茶のように濃い色の瓶です。アルコール度数は45%と高め。茶の香りのおかげか、アルコール臭さは一切ないジン。

グラスに注ぐと緑ではなく、無色透明。

香りを確認してみると、面くらう。TEAを使っていると聞かされていてもビックリした。氷でいれた煎茶の香りのような、ほうじ茶をすこし炙ったような、畳のいぐさの香りのような、牧草地帯にたっているようなお茶と草の香りがしている。

季のTEAを一口すすってみる。季のTEAは、飲む抹茶アンコ、宇治金時。緑茶か抹茶のシブイ旨味がきたあとに、アンコの甘味がほんわか広がる。口のなかで、緑茶とアンコ系の和菓子を飲んで一緒に愉しめる唯一無二のジン。

飲んでいると、頭と舌が混乱してくる。狐に化かされているのではなかろうかと。

すこし甘い味で苦手だなと飲み続けていると、あるとき、ある一瞬からアンコの風味が消えた。

あとに残るのは、肌寒く小さい茶室でたてられたお茶のようにピンと張り詰めた清涼なお茶の香りだけになってくる。甘さがなく、しなびやかにのびる苦味を堪能できる。

飲み終わったあとには、海苔のようなアオサのような海藻の香りがした。アンコの次は、海藻かぁ、季のTEAは、最後の最後まで色々な味が飛びだす玉手箱だった。

今回も「奥の山」茶園で栽培した玉露と碾茶を特別にブレンドした最高級の宇治茶を使用し、茶室を思わせる独特な覆い香を演出。また、銘酒「月の桂」で知られる増田徳兵衛商店の仕込み水で柔らかくクリーンな味わいに仕上げています。

引用元:Amazon

こんなジンは初めて、という感じのジンです。和ですね。しっかり&すっきりしています。試しに、和菓子(栗きんとん)と合わせてみました。合いすぎて、びっくりです。思わずもう1本仕入れてしまいました。

お茶の風味が後から香る素敵なお酒でした。幅広くウケそうな味でしたので、パーティーの手土産にまた購入させていただきます。

とても香り良く気に入ったのでリピート購入しました

引用元:Amazon

季の美(きのび)³ 200ml テイスティング3本セットを飲んだ感想【 まとめ 】

季の美(きのび)³ 200ml テイスティング3本セットは1本200mlと少量です。すくないと思うかたも多いでしょう、分かります、分かりすぎるぐらい分かります。

季の美はストレートやロックで愉しめるジンです。カクテルや割るのは、ほかのジンに任せたほうがよいでしょう。飲み初めに季の美を飲むと、口のなかが季の美一色に染まってしまいます。食後や最後の1杯に季の美を愉しんでいます。口のなかが洗われ、翌日まで口のなかが清流に磨かれた石のように清潔な気がします。

季の美を好みの順番に並べるのであれば、季の美、勢、TEAの順番です。

1日の最後の1杯は季の美でキマリ。

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