【 レビュー記事 】ブエンアミーゴ テキーラ シルバー&ゴールド 【 お値打ち価格 】メキシコの風土に磨かれたアガベでつくられたテキーラ 軽快な酸味、しっかりとテキーラ気分を味わえる【 カクテルレシピあり 】

お酒レビュー

この記事は、ブエンアミーゴ テキーラ シルバー&ゴールドを飲んだ感想を書いています。

テキーラはメキシコからアメリカに住む人々だけでなく全世界で愛されています。

映画に登場するカクテルといえばマティーニ。もしくはフローズマルガリーターがよく登場します。

陽気なパーティーピーポーたちは、フローズマルガリーターをとくに愛しています。

そして、かの文豪ヘミングウェイもフローズマルガリーターを愛していました。

日本では悲しいことに一気飲みなど罰ゲームとして使われることもあるテキーラ。

テキーラをゆっくりと味わうと、黒酢のように熟成されたマイルドな酸味と、赤い花からあつめたような陽気な甘味があり、その酸味と甘みは、日本の欝々とした陰気な湿気をふきとばしてくれる爽やかさ。

世界中で愛されて、暑気払いにもってこいのテキーラ。けれども、テキーラはお高い。

メキシコで造られているからか、材料の影響なのか、テキーラはお高い。

ちなみにテキーラの材料はサボテンではありませんよ。アガベといわれる、リュウゼツランの一種からテキーラは造られます。

ブエンアミーゴ テキーラ シルバー&ゴールドはお安い。テキーラの酒棚のなかでもっともお安いです。

有名なクエルボよりも、お安いです。

お安いといえども、暑気を払ってくれる酸味とほんのりとした甘みは感じられます。

テキーラをはじめて飲むひとに手にとってもらいたいです。

ブエンアミーゴ テキーラ シルバー&ゴールドを飲んだ感想

透明なシルバー。角のとれた酸っぱい香りが漂っています。

しっかりと熟成させた黒酢のようにマイルドな酸味です。かすかに赤い花のサルビアにすこし似た甘味もあります。

口にふくむと酸味は気になりません。口あたりはクリーン。

さっぱりとした口あたりはドライと言えるでしょう。舌先をちくりと刺激するアルコールの辛さもあります。

辛さのつぎには、ゆるゆると熟成されたマイルドな酸味が口中にひろがります。酸味にしっかりと集中していると、口中の温度に温められたテキーラは蜂蜜を清水でのばしたような甘味に転化します。

その甘さはあるか、ないか、ポッとともる灯のようにはかない甘さです。

飲みおわったあとの口中は、澄みわたる青空のように爽快であり、湿度がなくなった空気のようにさっぱりとしています。

酸味と辛味のおかげで、あとあじさっぱり。

ふつうのテキーラは、ゴールドのほうが味わいが奥ゆかしくなる傾向があります。

ブエンアミーゴ テキーラは、ちがいをほとんど感じません。

ゴールドのほうが、口あたりがマイルドです。刺すような刺激も酸味もすくないです。

香りと甘味はひろがらずに、スパッと終わりをむかえる、そのような後味です。

ブエンアミーゴ テキーラは飲みやすく、そして、しっかりと熟成させた酸味を感じられ、飲みおわると台風一過のようにさっぱりとした口中に。

氷をいれるとさらに飲みやすくなります。冷やすと香りと風味はしぼみます。

磨かれた酸味は、透明ともよべる酸味になり、舌や歯、ノドにひっかかることなく胃に落ちていきました。

ブエンアミーゴ テキーラの風味と甘味がとぼしい、と感じられるかたもいると思います。

そんなかたは、カクテルに使うとよいです、ブエンアミーゴ テキーラを。

暴論になりますが、ブエンアミーゴ テキーラはカクテルにぴったりです。

ほんのりとした酸味と甘み、ドライな辛口はクセがないとも言いかえられます。

ブエンアミーゴ テキーラは、スタンダードなテキーラレシピであれば問題なく使えます。

いや、ブエンアミーゴ テキーラは、カクテルにいれると十二分にテキーラらしいグッドな仕事をします。

お高いテキーラとおなじような味わいのカクテルを作れるのです。

吉田健一という作家はいいました。カクテルにつかうお酒は安ければ安いほどよいと。

その理屈で言うのであれば、ブエンアミーゴ テキーラはカクテルにつかうにはもっとも適しているとテキーラと言えます。

ブエンアミーゴ テキーラでつくるカクテル

ライムと塩

テキーラといえば、ライムと塩。カクテルといえるのは、それはわかりません。

かじる、なめる、飲む順番は気になさらずにお好きなように。

テキーラには酸味と甘味、辛味がある、そこに塩分をくわえることで、4つの味覚がそろう、味の正方形が描きだされる。

くいっとショットを飲む爽快感は、ほかのスピリタスでは味わえません。飲みやすいテキーラだからこそできる芸当であり、テキーラの酸味のおかげでクールで愉快な飲み方ができるのかもしれません。

ただし、飲みすぎると。

果実漬け

果実をアルコールに漬けるときは、砂糖をいれます。

テキーラは砂糖をいれる必要がありません。

果物が苦くなったり、酸っぱくなったりしていません。自然で精妙な甘味になります。

果実は生で食べるときよりも甘みが深く厚くなっているように感じられるのです。スイカに塩、果実にテキーラ。

その味わいは、神。

チャロ・ネロ

メキシコとアメリカの国民的ドリンクが合体したカクテル。

お好みの量のテキーラとコーラをそそぎいれ作るカクテル。

コーラの味わいはこざっぱりとしたものになります。

コーラの泡がはじけるたびに、爽やかな酸味が飛び、汗がスッとひく一杯。

テキーラサンライズ

氷をいれたグラスにテキーラとオレンジジュースをいれマドラーで混ぜます。

そして、しずかに赤いグレナデンシロップをたらしこみます。

比重のちがいからグレナデンシロップが夕日のように底に沈みのを待つか、すぐに飲みほすのかそれはあなたしだい。

テキーラは、オレンジやパイナップル、グレープフルーツとの相性が滅法界よいです。

甘さが華やかになり、酸味の角がとれ柔らかくなり、ベルトをしたように甘さがビシッときまります。

テキーラマンハッタン

マンハッタンはカクテルの女王にたとえられます。テキーラマンハッタンは、テキーラをベースに作ります。

テキーラとスイートベルモット、アンゴスチュラビターズをステアし、お好みにでぽってりとした紅いチェリーをかざってください。

スイートベルモットの甘さとテキーラの酸味のバランスが絶妙です。甘すぎず、酸っぱすぎず、そして、アンゴスチュラビターズの苦味がちくり。

苦味のおかげで、さっぱりとした口あたり。美しい別れとよびたくなる後味です。

ブロードウェイサースト

テキーラとオレンジジュース、レモンジュースを氷のいれたシェイカーにいれシェイク。

そして、グラスにそそぎいれる。

オレンジとレモンの香りと味が混ぜりあい新しい柑橘類ができあがります。味わいとしては、どっぷりとした甘味のあるネーブルなどにちかいでしょうか。

オレンジの味を堪能したあとには、オレンジ畑にふく清涼の風のようなテキーラの酸味を感じられます。

マタドール

テキーラとパイナップルジュース、ライムジュースを氷をいれたシェイカーにいれシェイク。

そして、氷をいれたグラスにそそぎいれて作るカクテル。

シェイクしさらに氷をいれたグラスにそそぎいれるマタドールの口あたりは、剣をつきさす闘牛士の眼のように冷涼。

テキーラとライムの酸味が、パイナップルのよけいな甘味を削りとり、アダルトなパイナップルジュースとよびたくなる耽美な甘味と酸味を堪能できます。

シロップをいれておらず純粋な甘さをたのしめます。

マルガリータ

テキーラとホワイトキュラソー、レモンジュースを氷をいれたシェイカーにいれシェイク。

そして、塩をまぶしたグラスにそそぎいれて作るカクテル。

ホワイトキュラソーの甘さとレモンジュースの酸味をいれたカクテルは飲みやすさの一等賞。

さらに飲みやすいテキーラとかけあわせるマルガリータは飲みやすさの北極星。

クラッシュアイスとテキーラ、ホワイトキュラソー、そしてアンゴスチュラビターズをぽちょり。

あとは、ミキサーにいれクラシュアイスを砕き、テキーラと混ぜあわせる。

機械がつくってくれるとても作るのが楽なカクテル。

それでいてあの文豪ヘミングェイすらをトリコにした飲みやすくさとハードボイルドに冷えた口当たり。

ホワイトキュラソーをブルーにかえるとブルーマルガリータに。

二日酔いでむかえる月曜日を青い廃墟とよぶ国がある、ブルーマルガリータを飲めば素敵な青さにかわる。

ブエンアミーゴ テキーラ シルバー&ゴールドを飲んだ感想【 まとめ 】

ブエンアミーゴ テキーラ シルバー&ゴールドは、陳列されているテキーラのなかで最安値でした。

ブエンアミーゴ テキーラ シルバー&ゴールドは、しっかりとした酸味を感じられます。

風味や香りはあまりふくらみません。

言い換えるとクセがなく、飲みやすく、そして、テキーラを使ったカクテルに使いやすいと言えます。

ブエンアミーゴ テキーラ シルバー&ゴールドで作ったカクテルは、お高いテキーラで作ったカクテルの味とかわりません。

しっかりとカクテルのなかで、熟成された酸味の存在をびんびんに感じられます。

ブエンアミーゴ テキーラ シルバー&ゴールドの酸味は、うつうつと鬱陶しい暑気払いにぴったりです。

ブエンアミーゴ テキーラ シルバー&ゴールドを飲んで夏バテしらず。

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