『 檀流クッキング 』で紹介されているバーソーの作り方を書いています。バーソーはとってもカンタンに作れ、長期保存もできます。
いろいろな料理にバーソーはつかえます、白米からラーメン、パスタにバーソーをくわえると甘味とコクをプラスできるんです。
作るのに1時間ほどかかりますが、とてもカンタンに作れます。料理をはじめてみたいなと考えているあなたにピッタリのレシピ。
『 檀流クッキング 』とは、無頼派とよばれた文豪であり料理好きでもあった檀一雄が書きしるした料理エッセイ本です。
男性作家が書いた料理エッセイの金字塔でありパイオニアともいえる一冊。それが『 檀流クッキング 』
おおよその目分量、経験で調理する実践的レシピが網羅されています。
バーソーの調理工程
- ニンニク、生姜、長ネギを炒める
- 豚肉ミンチをくわえ、炒める
- 調味料をいれ、汁気がなくなるまで炒める
- バーソーのできあがり
バーソーの材料
- 長ネギ:5本
- ニンニク:1片
- 生姜:適量
- 豚肉ミンチ:200g
【 調味料 】
- しょうゆ:100cc
- 日本酒:100cc
- ごま油:大さじ1
- ごま:適量
『檀流クッキング』では長ネギ15本と書かれていましたが、長ネギ15本を一度に炒められるフライパンをもっていないので、長ネギ5本にへらしました。
長ネギを大量にいれられるフライパンをおもちのかたは、長ネギの量をふやすと甘味がふえます。
バーソーの作り方【写真つき】
ニンニク・生姜・長ネギを炒める
ニンニク・生姜をみじん切りにし、ごま油(分量外)をいれ、弱火で香りがでるまで炒める。
長ネギを粗みじん切りにし、量がおおいので無我夢中で切るか、瞑想しながら切ったり、ミキサーなんかを使うと楽に大量の長ネギを粗みじん切りにできる。
粗みじん切りにした長ネギをドバッといれ、火力を中火にあげる。
一番デカい中華鍋をつかっていますが、長ネギ5本分でいっぱいいっぱい。
長ネギから水分がへり、長ネギの量がへってくると焦げやすくなるので、火力を弱火におとす。
長ネギの白い部分が、焦げめがつき薄茶からアメ色になるまで炒めると、バーソーの完成時に甘くなる。
小説を読みながら、ビールなんぞを飲みながら、ゆっくりゆっくり長ネギを炒めてやる。
豚肉ミンチをくわえ、炒める
豚バラか豚ロースの塊をミンサーでミンチにする。
豚肉の塊を自宅でミンチにしたほうが、豚の脂が少なく感じる。
『檀流クッキング』に書かれているように二度ひきしておく。
長ネギを炒めたフライパンに、豚ミンチをいれ、長ネギをまぜあわせるように炒める。
豚肉の色が白くなるまで炒める。
調味料をくわえ煮る
豚肉が白くなれば、しょうゆ:100ccと日本酒:100ccをくわえる。
調味料の水分がなくなるまで、弱火で煮る。
水分がなくなり味噌のようになれば、ごま油:大さじ1とごま:適量をくわえ火をとめる。
保存容器にいれれば、バーソーのできあがり。
フライパン1つでできるバーソー。冷蔵庫で1週間ほど保存可能。保存時期が1週間以上になりそうな時は、もう一度バーソーに火を通してやると保存可能な時間がのびる。
バーソーを食べる
バーソーを食べるとビックリするのが「あまい」とてつもなく「あまい」
何度かたまねぎをアメ色に炒めて、カレーやパスタに調理したことはありますが、長ネギを炒めたほうが甘いのではないだろうか。
バーソーは豚肉の甘さが下味になり、長ネギの甘さを堪能でき、ゴマ油の香りをたのしめる味噌といったイメージ。
カレー粉をかけるとインド風、七味をかけるとピリとした辛みを楽しめる、また五香粉をかけると中華料理っぽくなる。
あなたのアイディア次第で無限のアレンジを楽しめちゃう。
ビールや酎ハイ、日本酒、ワインと楽しめる酒の肴になる。
バーソーと納豆
魯山人風に100回ほど納豆をこね、バーソーをのせてやる。
ネバネバした納豆に、ネッチョリしたバーソーをまぜると、納豆の匂いが消え、納豆がなにか牛肉のような香りになり、牛肉を食べているような錯覚がおきる。
味としては甘めの牛丼といったところだろうか、そのまま食べても、白米にのせても楽しめるレシピ。
納豆嫌いなかたも食べられるかもしれない。
バーソーと卵
フライパンに卵をいれ、中火で炒めトロトロッにし、バーソーをくわえ、器に盛りつける。
卵の甘味とバーソーの甘味の二重奏。ムッチリとした至福の甘味を楽しめる。
ちょっと甘いなと感じた人は、すこし塩をたしてやると味がビシっと味がしまる。
バーソーと鶏胸
トリムネハム。ぱさぱさで苦手なんだよな。そんなあなたにオススメする食べ方。
『ぱさぱさトリムネバーソーがけ』
バーソーはネッチョリした食感なので、ぱさぱさなトリムネもしっとり甘くペロッと食べれることができる。
バーソーで野菜炒め
野菜炒めにバーソーをくわえ、炒めるだけのレシピ。
やさしい甘味の野菜炒めになっている、シャキシャキした食感をのこすと、バーソーのネッチョリ感との対比がとても楽しい。
野菜嫌いのお子様もパクパク食べました。大人は黒胡椒やカレー粉などをかけると味の変化を無限に楽しめる。
バーソーと白米
ほかほかに炊いた白米に、ちょんとバーソーをのせてやる。
甘いバーソーでぱくぱくと白米を食べれる、近い味としては甘い牛丼か豚丼といった味になっている。
いそがしい朝、冷蔵庫からバーソーを白米にのっけ、ガツガツとかきこむ。忙しい朝でもおいしい朝ごはんを楽しめるのがバーソー。
バーソーと袋ラーメン
袋ラーメンをゆで、麺を器にもりつけ、バーソーをごっそりのせる。
お湯を器に注いでやる。
お湯を注いだだけで、甘い味噌風のスープになっちゃった。すこしスープの味がうすいときは、袋ラーメンのスープをたしてやると味がキマる。
バーソーとうどん
うどんの上に、お好みの具をトッピングし、真ん中にバーソーをどんっとトッピング。
かつお節で出汁をとり、ゆっくり注いでやるだけで、甘く香りのよい肉うどん風のできあがり。
とっても優しい甘味のうどん、二日酔い時にバーソーうどんを食べ、コロッと寝てやると二日酔いはだいたい治ってる。
バーソーで混ぜそば
中華麺のうえに、バーソーをのせお好みの具をトッピング。
すこし甘えの混ぜそばになる。辛みがほしいときは、ラー油や一味。また五香粉をふると中華の香りになる。
ゆで卵を生卵にかえると混ぜやすくなり、ニラをくわえるのと、甘みのなかにキリっとした変化を楽しめる。
バーソーを作って食べた感想【まとめ】
バーソーはフライパンひとつで作れ、焦げること”だけ”気をつければカンタンに作れます。
バーソーの味は、甘いコクのある味噌のようです。
味噌のようなバーソー、いろいろな料理につかえます。
バーソーをつかうと、甘く優しい味の料理に仕上げることができます。長期保存できるのもうれしいです。冷蔵庫につねにバーソーを。
『 檀流クッキング 』のレシピはこちらの記事にまとめています。
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