ウヰルキンソン・ジン【 WILKINSON GIN 】を飲んだ感想を書いています。
ストレートからロック、冷凍からウヰルキンソン・ジンをカクテルにして飲みました。
ふつうのジンよりアルコール度数が7°ほど高く、ネズの実の風味とキレのある飲み口、シンプルで辛口なジンでした。
ウヰルキンソン・ジンは、価格もお手頃です。冷蔵庫もしくは冷凍庫に買ったウヰルキンソン・ジンを常備するようになりました。
一番好きな飲み方は、冷凍したウヰルキンソン・ジンをクイっと飲む。これが一番好きな飲み方です。
ウヰルキンソン・ジンの特徴
ウヰルキンソン・ジンとウヰルキンソンの名前がついていますが、製造者は、ニッカウヰスキー。
そして販売者は、アサヒビールとなっています。
ニッカウヰスキーが製造し、アサヒビールが販売しているのでしょうか。
ニッカウヰスキーの長年培った技術でつくられたウヰルキンソン・ジンは、雑味のすくないスッキリした飲み口のジンでした。
市販のジンはアルコール度数40°が一般的ですが、ウヰルキンソン・ジンはアルコール度数47.5°。ふつうのジンと比べると、アルコール度数が7.5°高いのが特徴でしょう。
7.5°の差は気づくものなのか。ウヰルキンソン・ジンは、ネズの実が爽やかに香るクリアな味の辛口ジンです。冷やして飲むぶんには、7.5°の差はあまり気になりません。
ウヰルキンソン・ジンの味が辛口なのは、アルコール度数が高いからかなと想像したりしました。
しかし、ストレートで飲むと、7.5°の差はよく分かりましたね。ノドにアルコールの衝撃がドンッときます。
ウヰルキンソン・ジンをストレートで飲んだ感想
水よりも透明に見え、浄水ともいえるウヰルキンソン・ジン。
グラスをかたむけ、香りを確認する。ジンといえば、ネズの実の独特な爽やかな清潔な香りが特徴だ。そのネズの実の香りが、今まで飲んだジンのなかで一番ピンっと香る。
ウヰルキンソン・ジンの香りは、ほぼネズの実の香り一本だ。そこへ、ほんの少し爽やかで酸味がかった柑橘類の香り。
ウヰルキンソン・ジンを一口ふくむ、すこしドロりと粘度がある。ペタリと歯や舌にからみつく。
ネズの実の爽やかな香りが、口の中の汚れを清掃してくれる。自然のブレスケアといったとこだろうか。ウヰルキンソン・ジンを口のなかを転がしていると、どんどん甘くなってくる。水飴の甘さと粘度を抑えたような甘味だ。
トロンとした甘いウヰルキンソン・ジンをごくりと飲む、ノドチンコが焼けるように熱くなった。
「カーッ、効くね、コレ」
ウヰルキンソン・ジンをストレートで飲んだ感想としては、ネズの実の香りが鮮烈。
ウヰルキンソン・ジンのストレートを飲んだあとに、氷水を飲む。これを交互に繰りかえす飲み方はよかった。体内がすぐにポカポカしだしますぞ。
ウヰルキンソン・ジンをロックで飲んだ感想
グラスに丸い丸い氷をカランコロンといれ、ウヰルキンソン・ジンをトクトクトクと注ぐ。
冷やされれると香りが減少するジンがおおいが、ウヰルキンソン・ジンは冷やされることで、ランナウェイを歩くモデルさんのようにネズの実の香りが優雅に歩きだす。
ここまでシンプルに、ネズの実の香り一本で勝負をするジンも珍しい。
ウヰルキンソン・ジンを飲む。その味、極めて、辛口なり。
野蛮な辛さではなく、かき氷屋さんの氷のように、キリリッと角がたった清潔、清廉、透明な辛口となっている。
ウヰルキンソン・ジンのロックは、かぎりなく雑味のないクリアな辛口。飲んだあとに、すこしだけ柑橘類の香りがお口のなかをさっぱりさせてくれる。ストレートのときのように、ノドにはひっかからずに。ツルりと飲める。
このように、冷蔵庫でボトルごと冷やしている。冷凍庫にあきがあるときは、冷凍庫にウヰルキンソン・ジンをボトルごと放りこんでいる。冷蔵より冷凍のほうがおいしくなるからだ。
冷凍したウヰルキンソン・ジンを飲んだ感想
冷凍庫からウヰルキンソン・ジンをボトルごととりだし、ショットグラスにそそぐ。ショットグラスの表面に霜がおりる。ショットグラスを手に持つと、指紋に水滴がつく。ショットグラスのむこう側の霞がかった白いモヤをゆっくり見る。
川のながれに転がされ、つるつるになった石のように滑らかなウヰルキンソン・ジンの液体の表面。冷凍することでネズの実がまろやかになり、柑橘類の香りの主張がましている。
ひとくち冷やされたウヰルキンソン・ジンを口にふくむ。ネズの実の香りが歯ぐき、鼻をとおり脳に届く。と脳がとたんにシャンとする。
冷凍されたウヰルキンソン・ジンは、頭をキリっとさせてくれる起爆剤といえる。
冷凍したことで粘度もさがり、つるつるサラサラになった液体。柑橘類の香りもましている。冷凍されたウヰルキンソン・ジンは、非常に飲みやすくなっている。
ですが、4~5杯も飲むと、翌日はきっと二日酔に苦しむことになる。実体験より。
ウヰルキンソン・ジンでカクテルを作って飲んだ感想
- ギムレット
- ジンアンドビターズ
- ジントニック
- ジンバック
- ジンリッキー
- スモーキーマティーニ
- ネグローニ
- マティーニ
ギムレット
- ジン:50ml
- ライム:1/2個
- シュガーシロップ:適量
涼し気な白色のカクテル『 ギムレット 』
香りも涼し気。ライムのひかえめな苦味と酸味が足されたことで、控えめだった柑橘類の香りがくっきりと薫る。
ひとくち飲むと、ライムの情熱的な苦味と酸味がメインの楚々とした清雅な味になっている。
ネズの実の香りがつよいウヰルキンソン・ジンだが、ライムと混ぜるとライムの香りが主役になり、ライムの味と匂いの輪郭がくっきりわかるようになる。
ライムは脇役だと思っていたが、主役になれるポテンシャルのある脇役だったのだな。
ジンアンドビターズ
- ジン:50ml
- アンゴスチュラビターズ:1~2滴
アンゴスチュラビターズ1800年代にドイツの医師がつくったお酒だ。さまざまな香草や薬草、樹皮をお酒に漬けこみ造られている。その味は、一滴でもかなりホロ苦い。養命酒を煮詰めたような味だが、飲みだすとアンゴスチュラビターズの沼にハマりぬけだせなくなる。
その苦いアンゴスチュラビターズをぽちょんとウヰルキンソン・ジンにたらす。薬草と香草、樹皮の苦味ばしった香り、それにネズの実の香りがつんつんと鼻を刺激する。アンゴスチュラビターズの特徴ある香りに、ウヰルキンソン・ジンのネズの実の香りは負けることなくお互いの香りを高めている。
冷凍したウヰルキンソン・ジンが好きだと書いたが、ちょっと体の調子がわるいときは、アンゴスチュラビターズをふりかけている。
食欲のないときや体の調子がわるいときに、ぴったりの飲み物となっている。辛口のウヰルキンソン・ジンに苦味が追加することで、辛味、酸味、苦味の三つがそろう。ゆえに飽きずに飲むことができる。
ジンアンドビターズは、マティーニをもっとシンプルにしたレシピと言えるだろう。
ジントニック
- ジン:50ml
- トニックウォーター:適量
- ライム:1/4個
酒の神がつくりたもうた、完璧なバランス。それが『 ジントニック 』
ジンのネズの実の香り、トニックウォーターのキニーネの苦味、ライムの苦みがかった酸味。そこにシュワシュワした炭酸の泡がはじけ、香り、苦味、酸味をまきちらす。
いつも飲んだ感想をメモに書いているのだが「シランうちにのみおわってた」とメモに書かれているだけだった。
トニックウォーターにジンをいれるだけでもいいが、やはりライムの酸味と果汁は必要だろう。さらにアンゴスチュラビターズをたらすと苦味がます。
ネズの実もキニーネ、ライム、アンゴスチュラビターズも健康によい素材だ。ストロング系をやめてジントニックを嗜もうじゃないか。
写真のグラスはボンベイ・サファイアのオマケ。
ジンバック
- ジン:50ml
- ジンジャエール:適量
- ライム:1/2個
ジンをコップにそそぎ、氷をいれ一度ステアしてやる。
キリっと辛口のジンジャエールをそそぐ。甘くてペチャっとしたのはスカン。キリッと味が尖っており、炭酸がはじけると口の中がいたいぐらい、そんな辛口のジンジャエールが好きだ。
ネズの香りとジンジャエールの香りがまざり、薬草酒のような匂いになっている。
唇にツンツンする炭酸。ライムの酸味とジンジャーの辛み。はなはだ清涼感のある飲み物だ。
たとえば、こってりとした脂ギッシュな料理を食べ、唇や口のなかがネバネバしていたとしても、ジンバックを飲むことで、アッというまにさっぱりするだろう。
トウガラシの一本や一味をくわえるのも辛みがましよいものですゾ。
ジンリッキー
- ジン:50ml
- ライム:1/4個
- 炭酸水:適量
ジントニックに似ているが、トニックウォーターのかわりに炭酸水で作るのが『 ジンリッキー 』
ジンジャエールで作れば『 ジンバック 』となる。
ジンリッキーを、一言でいい表すのであれば「大人のスポーツドリンク」
ライムをぐじゅぐじゅと潰し、ウヰルキンソン・ジンをそそぎ、氷をいれ、炭酸水をそそぐ。
クセのない炭酸水を使っているので、ライムの酸味と苦味、ネズの実の清涼感を楽しめる。
個人の意見としては、ジントニックのほうが好きだ。キニーネの香りがないとなにかキニーなる。記事にする以外では、めったにジンリッキーは飲まない。
スモーキーマティーニ
- ジン:45ml
- ウイスキー:15ml
うすい古酒のような酒黄色をしている『 スモーキーマティーニ 』
スコッチウィスキーの燻されたタルの香りがしている。香りはほぼスコッチウィスキー。そこにすこしの清涼感があるのは、ウヰルキンソン・ジンのおかげだろう。
香りはスコッチウィスキーだったが、飲むと味はウヰルキンソン・ジンそのものだ。
スコッチウィスキーの風味と香りを楽しめ、ウヰルキンソン・ジンの清涼な辛口とスッキリした飲み口を楽しめる。ひとつのカクテルで二つのお酒を楽しむことができる。
ネグローニ
- ジン:20ml
- カンパリ:20ml
- スイートベルモット:20ml
イタリアにいたネグローニ伯爵が好んで飲んだカクテル、それが『 ネグローニ 』
ネグローニ伯爵が食前酒にオーダーし、バーテンダーに作ってもらったそうだ。伯爵の名前は残っている。しかしバーテンダーの名前はいずこに。
カンパリとスイートベルモットを使ったカクテルの色は鮮紅色。とても美しい色をしてる。
しかし、色に騙されてグビっと飲んではいけませんぞ。このネグローニ、はなはだ苦し。
カンパリの苦味、たとえるなら春の野草を食べたような苦味がほとばしる。つづいてスイートベルモットの豊満なあまい薬草の香りがひろがり、口のなかが春の野草祭りとなる。
飲みおわると、ネズの実の香りが鼻にぬけ、春の野草祭りが終わる。
赤くキレイな色をしていますが、あなたが想像している以上の薬草感がありますぞ。このネグローニは。
ネグローニに浮かんでいるデカい氷の作り方の記事はコチラ
マティーニ
- ジン:50ml
- ドライベルモット:10ml
- オリーブ:1個
カクテルの王さま『 マティーニ 』
ベルモットの製作者が考え出したカクテルレシピ。世界中のカクテルファンの心を鷲掴みにしたカクテル、それがマティーニ。しかし、年がたつにつれベルモットをいれる量が減り、キリっとした辛口の味へとドンドン変化していった。
ウヰルキンソン・ジンで作ったマティーニは、いままで飲んだことのあるマティーニのなかで一番辛口だった。
ネズの実の匂いのほうが、チンザノの香草よりメインになっている。うっすらとモヤのかかったマティーニを飲むと、目の覚めるほどのスッキりした辛口。どこかマティーニに感じるドッシリした王者の風格、それはウヰルキンソン・ジンのアルコール度数が高いからだろうか。
辛口のマティーニが好みの人は、ウヰルキンソン・ジンで作ると辛口のマティーニを作ることができる。
ウヰルキンソン・ジンを飲んだ感想【 まとめ 】
ウヰルキンソン・ジンはネズの実の香りが主役で、雑味のないクリアな飲み口なジンです。飲み終わったあとに、ほのかに柑橘類の香りがします。
アルコール度数が高いウヰルキンソン・ジンは、ほかのジンと比べると頭ひとつ飛び抜けて辛口です。辛口のジンが好きな人には、ウヰルキンソン・ジンをおすすめします。
ウヰルキンソン・ジンは価格もお手頃なので、冷蔵庫に1本は転がすようになりました。
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