クラフトジンが流行っていますよね。クラフトジンはおいしいのですが、ちょっとお高く財布に優しくない商品が多いです。
そこで、ジンに香辛料や茶葉をいれ、ジンの香りや風味を変化させ、お安くクラフトジンに近づけようと実験してみました。
ちょい足しジン、おいしかった香辛料や茶葉から書いています。
ちょい足しに使ったジンは、『ビーフィーター』です。一番クセがなくお手頃価格で常飲している、ビーフィーターに香辛料や茶葉を漬け込み、香りと風味の感想を書いています。
あなたのオリジナルジンを作る参考になれば、うれしいです。
ジンにちょい足しした香辛料・茶葉
- ジュニパーベリー
- カルダモン
- くろもじ葉茶
- フェンネル
- お屠蘇
- 山椒
- とうがらし
ちょい足ししたジンの味・香り【感想】
ジュニパーベリー
ジンの香りづけに、主に使われているがジュニパーベリーです。
ジンをずっと飲んできましたが、ジュニパーベリー(和名:セイヨウネズ)を見たことも、触ったこともありませんでした。
ジュニパーベリーは、かちかちに乾燥しており、黒色で、黒胡椒より一回り大きいです。香りは「あぁ~、どのジンからもする香りだ。コレ」カラっとした清涼で爽快な香りをしています。
ジュニパーベリーを噛んでみると、ガリっと音がし、ホロ苦い薬草の味が口内にひろがり、清涼な香りが鼻にツンと抜けていきました。
清涼な香りとホロ苦さをもっているのが、ジュニパーベリーです。
もともとジンの香りになっている、ジュニパーベリーを漬け込む意味あるの。
ジュニパーベリーを漬け込む意味はあります。一番おいしくなったと、自信をもって言えるのがジュニパーベリーです。
ジュニパーベリーを漬け込んだジンの香りを嗅ぐと、ジュニパーベリーの、ぷわぁ~んと清涼、芳醇な香りを楽しめます。いつもより3倍はジンの独特の香りがするでしょう。
飲んでみると、輝きを放つジュニパーベリーの香りと風味が、いっきに口内に拡がります。今まで飲んでたジンが、ボヤけた味にしか思えなくなってきました。ジュニパーベリーをいれると、ジンの味の輪郭がハッキリし、ジンの香りと風味を最後までしっかりと味わうことができます。
1~2週間ほどジュニパーベリーを漬け込みました。透明なジンですが、ジュニパーベリーを漬け込むと、黒と茶の間の色になります。透明な状態をキープするのは、難しいようです。
カルダモン
ジンの風味漬けにつかわれているカルダモンシード。ジンだけではなくスパイスカレーにもつかわれており、香辛料の女王といわれています。
1~2週間カルダモンシードをジンに漬けこんでおくと、ややボヤっとふくれるカルダモンシード。
フタをあけると、まろやかで丸い高貴な香りがします。飲んでみると、まろやかな苦味と酸味が舌を刺激してくれ、スッキリした清涼が口の中にひろがり、香りはユルやかに消えていきました。
カルダモンシードをジンにいれると、高潔な女王といった味になります。
くろもじ葉茶
養命酒が作ったクラフトジン『香の森』『香の雫』に使われている『くろもじ』の葉茶を漬け込みました。
ジンの瓶にいれることができなかったので、別容器で漬け込みます。
紅茶にしか見えませんが、ジンです。
ジンの香りを嗅いでみると、柔らかい日光をたくさん浴びた、まろやかな葉の香りです。くろもじ茶葉の香りを嗅いでいると、ふわぁ~と肩の力がぬけ、リラックスできます。
飲んでみると、長野は軽井沢の風を感じるような爽やかな味です。口の中で森林浴をしているような爽やかさを感じます。
クラフトジン『香の森』『香の雫』はスッキリとした味になっていましたが、くろもじ茶葉を漬けたジンはまろやかで優しい和の味です。
優しいお手紙がはいっていると、次もここで購入したいなと思います。お茶として飲んでも、優しい味でほっこりする、くろもじ茶葉ですよ。
フェンネル
フェンネル(和名:ウイキョウ)
緑色の1mmほどの小さい種。薬草と野花の中間のようなエキゾチックなツンとした香りと、カレー粉のほのかな甘い香りがしています。エキゾチックでありながら、甘い香りがする二面性のある香辛料フェンネル。
フェンネルをパラパラとジンの瓶にいれると、浮かずに沈みました。プカプカと浮くと思っていましたが意外です。
フェンネルを漬け込んだジンは、スッキリした甘い香りになっています。ジンというより、どっしりと重いウォッカな趣です。
飲んでみると、フェンネルのエキゾチックな香りと、苦い風味を感じます。飲んでいると、ドロっとした苦いジンにぶち当たるときがあり、苦いジンを飲み込んでやると、胃がギュゥゥと縮む音がし、胃がポカポカと元気に動き出しました。
フェンネルジンを食前に飲むと、胃の動きが活発になり、食欲が増します。食欲不振時にオススメ。寝酒としても、フェンネルの成分のおかげか、ぐっすり寝ることができました。
お屠蘇(とそ)
正月三ケ日に飲むと健康になると言われている、お屠蘇。じつはジンと相性がいいのです。作家の吉田健一さんもジンとお屠蘇がよいと書かれていました。日本酒が今ほどおいしくない時代だったからかもしれませんが。
開運・寿。縁起がよくなり、運気があがりそうですね。
ビニール袋で香りが漏れない丁寧な梱包。和を感じるお洒落なイラスト。
んん、ティーパックかな、と勘違いしそう。香りは漢方薬ですね。
ギュッギュッとジンの瓶に詰め込みます。ティーパックを細くするのがコツです。
ジンの無色透明な色が、薄い茶色になりました。
ニッケイの香りとジョニバーベリーの香りが混ざった、独特の香りになっています。
飲んでみると、舌の上がザラっとする時がありました。生薬の成分でも溶けだしているのでしょうか。
味は好みが分かれると思います、THE漢方薬といった味です。体に良さそうな苦いようで、甘いようなボヤァ~とした味が口の中に拡がり、ゴックンと飲み終わったあとには、ニッケイの香りが残ります。
お屠蘇ジンに、ジンジャーパウダーをちょい足しするのが好きです。正月三ケ日はお屠蘇ジンを飲み続けました。
ジンを飲んで、健康になり、開運もUPするかも、なんてジンの最高の飲み方ではないでしょうか。
山椒
緑色がうつくしい山椒を4~5粒、ジンにいれます。
1~2週間後、ジンの香りを嗅ぐと、ツ~ンと頭皮と鼻の毛穴が開きそうな強烈な香りです。ウナギにかける山椒の粉を、10倍ほど濃くしたような、ピリっとした山椒の香りがジンからします。
飲んでみると、「WOW、強烈!!」
小粒でピリっと辛い山椒が、口の中を暴れまわりました。後味も強烈な山椒の香りと、シビレが残ります。頭皮と顔の毛穴から、体内のドロっとした悪い物が、噴き出るような感覚を感じました。
山椒ジンを飲み終わったあと、ふと気づきました。口の中が歯医者さんに、歯石をとってもらい、キレイに歯磨きをしてもらったあとのように、スッキリしているのです。
そんじゃそこらのブレスケア商品より、口の中をスッキリさせてくれるのが山椒ジン。
山椒ジンを飲んでから食べる料理は、いつもより鋭敏な舌で料理の味がしっかりと分かるでしょう。
御馳走を食べる前には、山椒ジンを一杯どうぞ。
とうがらし
瓶に描かれたおじさんと同じ赤色のとうがらしを、ジンにいれます。
1週間ほど漬け込みました。
ちょっとだけ酸っぱい香りがしていますが、ふつうのビーフィーターの香りです。
グビっと一気に飲んでみると、さらりとした凶暴な辛さです。流動的なとうがらしジンは、まさに侵略すること火の如し、アッというまに口内、のどチンコ、食道、胃を焼きつくしました。ヒーハーと2~3分ほど苦しむことに。激辛系はそこそこ好きですが、なかなか手ごわい辛さとなっています。
とうがらしジンの怖いところは、無色透明なことです。飲むまで違和感を感じさせません。つまり飲むまで辛いかどうか、分からないのです。
とうがらしジンは、ストレートで飲むには辛くてツラいですが、トニックやジンジャーエールで割ると、ピリっと辛口のひきしまったカクテルを作れます。
とうがらしを漬け込む時間も調整すると、飲みやすくなるでしょう。
とうがらしを漬け込む時間は半日~1日。これがベストでした。
ピリっとした辛みがあり、味がしまります。ビフィターズよりお安いサントリードラインジンに浮気ぎみ。
余った調味料は再利用
味付けに使った香辛料や茶葉を、一回で捨てるのは、モッタイないので全部まとめて容器にいれ、さらにジンを注いで再利用しています。
どのような味になるかは、酒の神さまのみぞ知る。
ジンにちょい足しし、飲んだ感想【まとめ】
ちょい足しを試したあとからは、ビーフィーターに香辛料を必ずいれ、色々な香りと風味を楽しむようになりました。
ジョニバーベリーが一番のお気に入りで、くろもじ茶葉とフェンネルと続きます。お屠蘇は正月やお祝いごとがあったときようです。
辛めの山椒、とうがらしも1本は必ずキープし、ジンの味の緩急を楽しんでいます。
また、ジョニバーベリーとフェンネルを混ぜて漬けたり、写真に撮っておらず、紹介しませんでしたが、紅茶を漬けるのもおいしかったです。
お家でオリジナルクラフトジンを楽しみながら、ちょい足しジンを追記していきます。
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