【 レビュー記事 】SUNTORY WORLD WHISKY 碧Ao おまけグラスのレビューもあり あらゆるウイスキーを混ぜた超大陸のような唯一の味

お酒レビュー

SUNTORY WORLD WHISKY 碧Aoを飲んだ感想w書いています。

また、碧Aoのおまけグラスのレビューも書きました。

あらゆる大陸のウイスキーを混ぜて作った超大陸のような唯一の味と香りがあります。

ストレートだけでなく、ロックや炭酸水割り、カクテルにして飲んだ感想を書きました。

ひとくちごとに色々な国を旅できるようなウイスキー。地球は碧く、そして、碧い空のもとでつながっているのだなと。

碧Aoの特徴

突きでているというか、三角形の角の頂点がラベルの中央にきている独特の瓶の形状をしています。

ブルーのラベルに黄金色にてAoとおおきく書かれています。まるで時代劇のロゴのような印象をうけるラベルです。

瓶の背面の中央は丸みをおびえています。丸みをおびている位置が手のまんなかにフィットします。前面の三角の部分に指がかかり、とても注ぎやすい瓶の形状です。人間工学的に考えられたような瓶。

原材料は、モルトとグレーン。大麦やトウモロコシなどでしょう。設計コンセプトが、5大ウイスキーをブレンドした、ですので色々な材料がはいっているのでしょう。

ただし、原産国はアメリカとカナダで製造しているとだけ書かれています。

アルコール分は43%と一般的なブレンドウイスキーよりもすこし高めです。

瓶の細くなったところに海辺で見かけそうなマークが描かれております。

梱包をペリッとめくり、ひねり開けるタイプのキャップです。キャップにはミゾがいれられており、力が弱いひとでもあけやすいです。

碧Aoのオリジナルグラスレビュー

透きとおるガラスに碧Aoの黄金の文字が浮かびあがっています。山にかかる雲のようにちいさい文字も書かれています。背面には海辺でよく見かけるヨットのようなマークが描かれています。

日本のガラスメーカーが作っているグラスです。堅牢でありながら割れにくく、それでいて軽いガラスです。安物さはありません。

飲み口にむかってガラスがしぼられている形状のグラスです。匠の技を感じさせられます。ウイスキーの香りを静かにしっかりと確認できる造りです。

グラスの底もしぼられているのに気づかれたでしょうか。ウイスキーといえば、どっしりと座りのよいグラスで飲むイメージでしょう。しかし、あの無骨なグラスは、日本人のお手手にミートしないように思うのです。

碧Aoのオリジナルグラスは、底がしぼられており、薬指や小指をグラスの底にそわせやすく、しっかりとホールドできます。グラスの底は五角形になっており、しっかりと安定しています。酔った手をあてたとしてもこけにくいグラスです。

背面はご丁寧にストレートやロックの注ぐ位置がわかるようになっています。いつも同じ濃度のロックやストレートをたのしめるのです。

碧Aoだけでなく、どのようなウイスキーの香りも堪能でき、同じ濃度のロックやストレートをたのしめるグラスです。おまけグラスですが、国産であり、しっかりとした造り、おまけなれどおまけにあらず。

ストレートで飲んだ感想

碧Aoの粘度は、さらりとしている。グラスのフチにへばりつかない。

香りの厚い壁にぶちあたったような濃いウイスキーのるつぼといった香り。

目につんっとくる太く甘酸っぱい香り。その香りが、グラスのかたむけかたによっては、甘く感じたり、辛く感じたり色々と香りが変化する。

香りが強いわりには、口あたりはさらりとしている。つるつると口のなかにはいってくる、舌先にすこしシビれる刺激を感じた。口のなかにて転がしていると、熱で温められた碧Aoの香りはふくらむ。

燻製した樽の香り、ピートをたっぷりと燻したであろうスモーキーな香り。スモークされた木の香りがタバコを吸ったときのように口からもれそう。それぐらいスモーキーな風味がある。碧Aoという名前より煙Enにちかい。

五大大陸が結集していた超大陸パンゲアのように、五大ウイスキーの苦味を集めたような苦味の極み。どっぷりとした苦味と煙になれてくると、苦味が旨味に転換する瞬間がやってくる。

碧Aoは碧Aoだけの味と香りではあるが、しいて似ている味をたとえるならば、ピートの香りのあるバーボンのように感じられた。ウイスキーを混ぜると荒々しいバーボンになるのだろうか。

苦味になれてくると、苦味と煙の下にある大地のプレートのような強くシャープな後味を感じられるようになる。

碧Aoは、とても苦い。ちびちびと飲むので酔いがまわりにくい。

ロックで飲んだ感想

飲み口がしぼられている碧Aoのオリジナルグラス。なんとか大きめの氷をいれられた。大きすぎる氷はいれられない可能性がある。

氷で冷やされたウイスキーは香りと風味がゆるむものだと思っていた。ところが、碧Aoにはそのルールはあてはまらない。

氷にて冷やされた碧Aoの香りは、鋭角な煙の香りになる。ピートの香りが強くなる。水面に石を投げいれたように煙の香りの波紋がひろがる。ここまでピート感のあるブレンドウイスキーを飲んだことがない。ブレンドウイスキーというよりもシングルモルトウイスキーにちかいのではと思う。

氷で冷やされたことで碧Aoの口当たりは、角がとれたようにつるりと丸く。麦を焼いたような甘味もしずかに感じられる。

甘味は感じられるようになった。それでも、辛さとスモーキーな香りはいまだに健在である。すこしの甘さを感じることで、辛さとスモーキーがひきたつ。おしるこに塩昆布、すいかに塩のように、辛さに甘さをいれ辛さをひきたてている。

ロックの碧Aoを飲んでいると、胸を強くたたきドラミングをしたくなる勇壮な気持ちにさせられた。飲んでいると、じぶんが強くなったような錯覚を覚えるお味。

ひとしきり吼えたあと、碧Aoの辛さとスモーキーな香りはがお口のなかをスッキリとしたものにしてくれる。

ハイボールで飲んだ感想

おおきめの氷をグラスにいれる。碧Aoのオリジナルグラスは、たっぷりと氷をいれられる。氷は二ついれるべきだった。碧Aoを注ぎいれ、バースプーンで撹拌し碧Aoとグラスを冷やす。グラスが汗をかくまで冷やすとよい

氷にふれないように炭酸水をグラスの底をめがけて注ぎいれる。1~2度ほど氷を下から持ちあげる。

飲みやすい。碧Aoのハイボールは飲みやすい。ハイボールで飲むという選択肢しかないのであれば、碧Aoはよいウイスキー。

泡がはじけるたびにウッディー・スモーキー・ピートの香りが咲きみだれる。それが強く主張せずに、ほのかに香る。できる男からたちのぼる高貴な香水のようである。

飲みやすくはある。それだけでなく、ウイスキーを飲んでいるといった実感を感じられる風味と香りがグラスにはある。飴細工のように碧Aoの風味と香りはのばされている。

食事とあわせるよりも、すこしのオツマミを食べながら、碧Aoのハイボールをかたむけるのがよいだろう。

碧Aoを使ったカクテルを飲んだ感想

  • ゴッドファーザー
  • マンハッタン
  • ミントジュレップ
  • ラスティーネイル

ゴッドファーザー

  • ウイスキー:50ml
  • アマレット:10ml

大きい氷をオリジナルグラスにいれ、碧Aoをアマレットを注ぎいれる。バースプーンなどで氷をもちあげ2~3度かき混ぜる。

アマレットをくわえることで、ふつうのウイスキーの香りになっている。アマレットをくわえたゴッドファーザーは、名前のように渋くなく杏仁豆腐のような甘い香りのするカクテルである。

ところが、碧Aoでつくられたゴッドファーザーは、ふつうのウイスキーのような香りになっている。碧Aoの香りは、アマレットの甘い香りをくわえることでノーマルな香りになる。

ふわりと舌にのる柔らかい口あたり。甘さと辛さが精妙なバランスでつりあっている。静かに甘さと辛さを胃におさめた瞬間、甘さになれていた口と胃、舌に直下型の辛さがズトンとやってくる。

甘さのあとに超ド級の辛さと苦さがやってくる。甘さと辛さ・苦さのアクロバット飛行をたのしめる。

マンハッタン

  • ウイスキー:50ml
  • スイートベルモット:10ml
  • アンゴスチュラビターズ:一振り
  • チェリー:1個

チェリーいがいの材料を氷をいれたミキシンググラスにいれる。かき混ぜ冷やす、ストレーナーをかぶせカクテルグラスに注ぎいれる。しずかにチェリーを飾る。

バーボンやカナディアンウイスキーをつかうレシピだが、碧Aoには、その二つがはいっているので問題なかろうて。

風をまとったマントのようにスイートベルモットの香りと風味がボリューミーになっている。

スイートベルモットが主であり、碧Aoが従であろうか。碧Aoの辛さと苦さは、スイートベルモットの甘さの隠し味となり、香りと風味をおくゆかしいものにしてくれている。

カクテルの女王と呼ばれるにマンハッタン。五大ウイスキーを従えしマンハッタン、女王の気品なり。

ミントジュレップ

ミントの葉とシュガーシロップをいれペストルなで突くようにミントとシュガーシロップを混ぜあわせる。

突くことでミントの香りが鮮烈になる。クラッシュドアイスをいれ碧Aoを注ぎいれ、炭酸水も注ぎいれる。

クラッシュドアイスに冷やされた碧Aoの風味はちぢこまっている。ミントの香りがツンツンと香る。冷たい液体を飲むと、金平糖のように尖ったミントの風味が舌を転がる。

爽やかというよりも、歯磨き的なスッキリ感をたのしめるカクテル。

ラスティーネイル

  • ウイスキー:40ml
  • ドランブイ:20ml

おおきな氷をいれたグラスにあかしとドランブイを注ぎいれる。ドランブイはお酒と混ざりにくいお酒だ。しっかりと混ぜるとよい。

イギリス王家の秘宝とよばれしドランブイと、五大ウイスキーの邂逅。

くっきりとうまい。どっぷりとしたドランプイの甘味と風味の袋。その袋を突き破るようなキリのごとき碧Aoの酸っぱさ。ここにきて、はじめてお酢のような発酵した酸味を碧Aoに感じた。

そのあとは、甘さと辛さ、苦さが混然一体となった濃い粘膜のような旨味が舌にへばりつく。

人間の五感の甘・酸・辛・苦の4つを感じられる。その4つにくわえ煙の香りも堪能できる。

Amazonレビュー

飲みやすいウィスキーだと思う。特別感は無い。

久しぶりにヒットしました。
なかなか旨いウイスキーです。

値段の割には香りも薄く味もいまいち!
これなら個人的にはスペシャルリザーブでいいかなと思った。

引用元:Amazon

碧Aoを飲んだ感想【 まとめ 】

碧Aoは、五大ウイスキーをブレンドした革新的なウイスキーです。5つのウイスキーをまぜあわせた風味は苦くとピートの香りがきいていました。

飲んだ印象としては、バーボンにピートの香りをつけたような味です。

なかなかクセが強いので、ウイスキーになれていない人にはオススメしません。

カクテルには使いにくいウイスキーだと思いました。クセがあるのでいつもと違ったカクテルの風味と香りにはなります。

苦味と辛味、渋味があるウイスキーが好きな人にオススメできるウイスキーです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました