この記事は、コストコで売られている凄麺ご当地ラーメン限定セットを食べた感想を書いています。
まるで生麺のような6つの凄麺がはいっているセットです。
お値段1,400円ほど(2023年時)。凄麵ひとつ233円ほど。
バラエティーにとんだ6つの凄麺を堪能できます。
しっかりと堅牢な箱に6つの凄麵がぴったりとおさめられています。
持ち運びにも便利です。好きな凄麵を持ちあるけます。凄麵マニア垂涎の段ボールです。
いれられている凄麵は、スーパーなどで売られている凄麵と変わらないと思いました。
そして、オリジナルノートのおまけつき。
凄麵の作り方は、名古屋いがいはすべて同じです。
お湯をいれるまえに先にいれるか、後からいれるかは、袋に書かれていますのでご確認ください。
凄麵は、ひとつひとつ麺をかえているように感じました。お湯をいれから待つ時間がちがいます。
待ち時間もしっかりと確認しましょう。凄麵はのびにくいノンフライ麵です。ちょっと待ち時間をオーバーしても大丈夫だと思います。
凄麵のフタには、ちょっとした情報が書かれています。だれかに話したくなる情報は、ご自分の眼でご確認ください。
その②はこちら。
函館塩ラーメン
澄んだ透明な塩スープ。写真では伝わらないでしょうが、ものすごく濃い香りです。
豚の旨味の壁といってもよいほど濃厚な香りが鼻にぶちあたります。
澄んだトンコツスープ。
ごくりと飲むと、豚のコッテリとした旨味が奔流となり口中を暴れまわります。
ただ、飲みおわったあとは、ぶ~ぶ~とうるさいぐらいの豚の旨味は消え、昆布と水、塩だけでとったお澄ましのような風味がのこります。
チャーシューとメンマ、そして、お麩でしょうか、ふわりとしたモノがのせられています。
かんすいが、ぶりっときき金色の麺。そして、ほんのすこしだけ麺は透けています。
熟成させ水分がぬけたようにも感じられる麺は、豚の透明な脂にコーティングされ、つるつると口中におさまります。
しっかりとした噛みごたえのある麺です。その噛みごたえは、豚の濃いスープをさっぱりとさせてくれる効果があるように感じました。
最初は豚のコクと旨味をがっつりと感じ、スープと麺を一緒にすすると麺の清冽さが際だち、最後には塩でとったお澄ましのようにさっぱりとお上品な飲みものになります。
濃さと爽やかさを堪能できる函館塩ラーメンでした
仙台辛味噌ラーメン
仙台味噌に豆板醤をいれたオレンジ色のスープ。
赤い油の粒がうき、そして、青ネギがモネの睡蓮のように散りばめられており、麺の中央には富士山のようにモヤシが屹立しています。
このモヤシは、食感が残っています。パリッと水水しいです。モヤシがいれられているカップ麺はめずらしいと思いました。ただ、すこしだけ欲を言うならば、もう少し太く長いもやしにしてもらえると。
ニンジンの印象はうすいです。
仙台味噌をうすくのばしたようなスープは、味噌の熟成した塩っけを感じます。それから、タマネギや青いネギなどを混合した甘味を感じます。
そして、スープを飲み、スープの熱が胃におさまると同時に、頭皮の中央やオデコから汗がじんわりとふきでてきました。
ガツーンとすぐにくる辛さではありません。味噌と野菜にくるまれているけれども、腰が強く一歩一歩づつ昇ってくる辛さです。
ストレートにちかい麺です。麺のいっぽん、いっぽんが独立しています。
タピオカ粉をいれたように、噛むたびにプルンっと跳ねる麺でした。辛さに負けていない、腰の強い麺です。
千葉竹岡式らーめん
夕暮れのように赤黒いスープに、外側は黒く、中央は赤いチャーシューが浮かんでいます。
ちいさい油の粒と、おおきく白いタマネギも浮かんでいます。青いネギはトッピングとして知っていましたが、白いタマネギをトッピングにいれるラーメンがあるとは知りませんでした。
このタマネギがいい仕事をしています。
動物的なコク、鶏系のすっきりとした出汁に醤油や日本酒、みりんで味をととのえたようなすっきりと角ばった印象のスープ。
タマネギをシャリッと噛むと、ツーンとした辛味で鼻や舌を洗われます。敏感になった鼻と舌は、くっきりとした醤油スープに隠されている日本酒を熟成させたような典雅な旨味をみいだします。
稲庭うどんのように、なめらかな口あたりの麺です。そして、噛むと弾けるというよりも、スパッと麺が口中で切れます。
横浜発祥サンマー麺
サンマではなく、サンマー麺。フタの裏にも書かれていますが、サンマではありません。では、サンマーとは何ぞや、その答えは書かれていません。サンマーの謎を追跡してください。
名前は知っていました。けれども、初めて食べます。ご当地セットだからこそ食べられる、日本を旅するようなセットです。
さて、ゆでたばかりのようなモヤシとニンジン。ニラは乾燥させたものです。
じっくりと抽出されたような鶏の香りが、器から羽ばたき飛びだしています。そして、鹿児島の清潔な土地で熟成させた黒酢のような酸味と香りもあります。
がっつりと酸っぱくはありません。鶏だしを堪能したあと、口中に残っている旨味と脂をサッとふきとってくれるような酸味です。
スープは、片栗粉を溶きいれたようにトロみがついています。そのトロミのおかげで、なかなか冷めません。寒い日でもヌクヌクです。
トロみのおかげで、ラーメンというよりも、中華料理と呼びたくなる麺のように感じられました。
サンマー麵の麺は、細いように感じました。酸味のせいかもしれませんが、一本一本が細いように感じました。
細い麺をトロみのついたスープがまとめています。
名古屋THE台湾まぜそば
セットのなかでお湯をきるタイプの名古屋THE台湾まぜそば。
豆板醬とベースに黒いご当地味噌をいれたような八町な旨みのあるソースです。そして、魚粉の香り、カツオ節をまぶしたような一本釣りな香りもあります。
粗く切られた唐辛子とニラ、海苔もいれられています。ニラと海苔の香りが弱いなと思いました。赤いソースの香りに負けています。拮抗するほどの青と黒の香りが欲しかったです。
そして、とろりとした黄身としか思えないソース。それらをザザッと混ぜあわせていただきましょう。
むせるほどの辛さではありません。忍びよる辛さはあります。食べおわるころには、うすく汗をかいていました。
麺は柔らかく、むっちりとしています。その柔らかい麺をすすっていると、唐辛子の直接的な辛さをザラリと感じました。
京都背脂醤油味
醤油と書かれていなければ、味噌にしか見えない色をしている醤油スープ。
むわっとくる豚の匂いではありません、写真を見るかぎりでは濃そうな匂いだと思われるでしょうが。
背脂の甘味だけをしっかりと抜きだしています。
リップをぬったようにテカテカになる唇。ぺとりと脂でコーティングされる舌。そして、コーティングされた舌に突きささるような辛味がやってきます。
どこに辛みがしこまれていたのか、油断していました。こってり系かと思いきや、かなり辛いスープです。
そして、辛さだけでなく、ネギの清潔な香りもスープを爽やかなものにしたてあげています。
辛さが、甘さと濃さを沈め、飲みやすくしているのでしょう。辛さのおかげで、飲みやすくはあります。ただし、セット中でNO1のカロリーを誇っています。
ご飯をブチこみ、かきこみたくなる絶妙なスープではあります。カロリーのことは頭のカタスミに置いておいてください。
ちいさいチャーシューだなと思っていましたが、直火で炙ったように芳ばしく、噛むたびに、豚の甘味がしみでてきます。チャーシューちいさいなと思っていましたが、あなどりがたい実力を隠しもっていました。
濃いスープのなかを、流麗におよぐ麺は細めです。
さいごになりますが、凄麵の麺のちがいは微差です。いろいろと書いてきましたが、たぶん麺の食感や弾力、コシはちがっていると思います。
もしかしたら、おなじ麺かもしれません。
麺についてひとつだけ確かなこと、それは凄麵はまるで生麺のようである。
凄麺『ご当地ラーメン限定セット』を食べた感想【 まとめ 】
凄麺『ご当地ラーメン限定セット』は、ご当地に行くことなく、ご当地で食べられるような麺を食べられます。
お湯をそそげば、お家がご当地。
多種多様な日本のラーメン文化を堪能できます。
揚げていない麺は、まるで生麺です。
1食240円ほどでした。
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