この記事は『 檀流クッキング 』で紹介されている魚のみそ漬けを作り、食べた感想を書いている記事です。
お家にあるみそに酒やみりんをくわえ混ぜあわせます。そして、そのみそに魚の身をつけるだけです。
買ってきた魚でも食べのこした魚でもお好みの魚をいれてください。
塩からくせずに、一夜干しのように、一夜だけ漬けて食べるみそ漬けです。
そのまま食べてもよし、白米や酒との相性もよい魚のみそ漬けでした。
檀一雄はこのように書いています。
みそ漬けは、われわれ日本人の嗜好に、もっとも密着したご馳走の一つだから、あまりからくない一夜漬けのみそ漬けを漬け込んでその美味しさを、たのしむがよい。
引用元:魚のみそ漬け
たんじゅんな料理ですが、塩加減などをたしかめられません。
塩からいみそ漬けができたときは、ちまちま食べる、もしくは燻製にしています。
『 檀流クッキング 』とは、無頼派とよばれた文豪であり料理好きでもあった檀一雄が書きしるした料理エッセイ本です。
男性作家が書いた料理エッセイの金字塔でありパイオニアともいえる一冊。それが『 檀流クッキング 』
おおよその目分量、経験で調理する実践的レシピが網羅されています。
魚のみそ漬けの調理風景【 写真あり 】
魚を用意しましょう。
魚の身に塩をふりかけ、水分をぬきます。
塩をふった魚の身からは、あまりよろしくない匂いの水分がしみでてくるでしょう。
魚の身をうかしておき、水分と密着しないようにしておけば、よろしくない匂いだけをぬけます。
そして、魚の身もみっちりとしてものに。
3~4時間ほど魚の身を熟成させます。できるだけ涼しい場所で魚の身を熟成させましょう。
おおきい魚を漬けるときは、魚の皮にこまかし切れ目をいれてやると、みそがしみこみやすくなります。
お家にあるみそに、酒やみりんをくわえ、魚にぬりつけやすい粘度に調整してください。
お好みで、砂糖をくわえてもよいでしょう。そして、ニンニクやショウガ、トウガラシなどをくわえてやると、にぎやかな魚の味になると思いました。
この料理は、みそに漬け焼きあげるだけの簡単な料理です。
しかし、味見ができないという落とし穴があります。
塩からいみそ漬けができたときは、お茶漬けにしたり、チマチマとお酒のあてにするとよいでしょう。
塩からいみそ漬けは、乾燥させたのち燻製にしてたのしんでいます。
みその風味のある魚は、いいアテになります。
燻製の作り方はこちらの記事へ。
魚のみそ漬けの調理にもどりましょう。みそに半日ほど漬けこんだ魚の身をとりだします。
みそは焦げやすいです。しっかりとみそをこそげる、もしくは、みそが焦げないように工夫する、それが調理のみそです。
みそをこそげすぎると、みその焦げた風味をたのしめない、という落とし穴があります。この矛盾、この二律背反をいかにクリアするか、それが、みそ漬けをいかに愉快なものにしたてあげられるかのみそ。
みそに漬けたら魚の身は、水分がぬけ、むっちりとはりきっています。むっちりとした魚の身には、みそや酒、みりんの旨味がしみこんでいました。
魚を焼いた香りだけでなく、焼きみそのこうばしい香りもあります。魚の身をかむたびに、倍化された旨味と、みその香りが口中にひろがるのです。
『 檀流クッキング 』のレシピはこちらの記事にまとめています。
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