【 濱田酒造 】 ジャパニーズクラフトジン 樹々(JUJU) を飲んだ感想を書いています。ストレートやロックで味見をしただけでなく、樹々でカクテルを作り飲んだ感想も書きました。
樹々のベースは米焼酎。国産柚子とポタニカルで造られたジャパニーズクラフトジンです。
飲み口はキリリッと辛口。ベースは米焼酎だとは、信じられないほど辛口清涼なジンでした。
読み方はキキではなく、JUJUです。
【 濱田酒造 】は創業150年の老舗。『 だいやめ 』という米焼酎も発売しています。『 だいやめ 』一升と『 樹々 』のお値段は同じぐらいです。
樹々の特徴
透明なシンプルなデザインのビンに緑色のラベル。樹々とJAPANESE CRAFT GINの白い文字。樹々の文字のまわりには、ジンにいれられた柚子やポタニカル(香辛料)が描かれています。
二本並べて、JUJUJUJU。
創業明治元年(1868)明治、大正、昭和、平成、令和。長い間お酒を造ってきた歴史。
ここに書かれているソーダー割。試しませんでした。みなさんはお試しあれ。
アルコール分は38度。平均的なジンよりも、2度ほどアルコール度数は低いです。飲んでみたところ2度の差は分かりませんでした。
樹々(JUJU) を飲んだ感想
ストレート
樹々(JUJU) をグラスに注ぎ、くるくると回してみる。さらりとしており、グラスにへばりつかない粘度。
グラスのふちから樹々の香りを確認してみると、眼と鼻の粘液に”ツン”とくる山椒や生姜、唐辛子系の刺激がある。控えめな柑橘類の香りがあるか、ないか、これが柚子の香りだろうか。
飲み口はつるりと冷涼。ブワッと口のなかに苛烈な切れ味の鋭い辛味がひろがり、歯や舌の汚れを綺麗さっぱり削ぎとってくれる。ここまで辛口のジンはあまりない。
米焼酎の芳醇な香りや味はあるのか、と言われると無い。ウォッカに香辛料を漬け込んだ味にちかい。 樹々を胃に落とし込むと、柑橘の皮の軽快な香りが微かにした。
ロック
大きい氷をグラスにいれ、樹々をかき氷にシロップをかけるように、氷の上から注ぎいれる。
冷やすことで、眼にツンツンする刺激が和らいでいる。柑橘の青い皮のような爽涼な香り。
氷に冷やされた樹々は、キリッと冷涼。飲んでみると、花か果物のような、ゆるりとはんなりとした風味になっている。京都の通りを歩いている着物美人をおもわせる味。
氷をいれると、刺激がゆるまり、甘い香りになった。
アイス
樹々は冷凍庫にいれても、アルコール度数が高いので凍らない。そこで、樹々の瓶を丸々冷凍庫にズボッといれてもよいが、冷凍庫が食料でパンパンなので、小さい瓶にいれ冷凍庫にいれる。
ショットグラスに冷凍した樹々を注ぎいれる。
ちょっとだけ、香辛料のツンとした香りと、ちょっとの柑橘系の爽やかな香り。
磨かき抜かれた大理石のように、つるりとした飲み口。一口二口でアッアッアッというまに、さっぱりと飲むことができる。アッというまに飲めるので、飲み過ぎ注意な冷凍樹々。
アイス+アンゴスチュラビターズ
冷凍した樹々に、ちくりとホロ苦いアンゴスチュラビターズを一滴二滴たらしいれる。
苦味を追加することで、樹々の香りと風味の輪郭がくっきりハッキリする。カクカクした溶けていない氷のようにクッキリした樹々の味を楽しむことができる。
アンゴスチュラビターズをたらした樹々は、胃に到達した瞬間、アルコールの熱が波紋のようにパッと広がった。
アイス+シャルトリューズ
フランスの薬草酒シャルトリューズを冷凍した樹々に1~2滴ぽちょんと垂らす。何種類もの新鮮な緑色の薬草を壺で煮詰めたような爽やかな香り。
飲んでみると、カラい、香りが辛い。ピリピリ辛い、激烈、酷烈、凶暴な辛さの樹々になった。山椒か花椒のような刺激ング。
アンゴスチュラビターズとおなじく、胃に落ちるとカッカッと頭が冴え、体がポカポカと元気になる一杯。
ショットグラスは、アブサントのおまけ。なんとなく緑三色がそろった。役満緑一色。
マティーニ
- ジン:50ml
- ドライベルモット:10ml
- アンゴスチュラビターズ:1~2滴
樹々とドライベルモットを氷をいれた容器にいれ、かき混ぜ、アンゴスチュラビターズをたらしたグラスにそそぎいれる。
薬草をつけこんだ白ワインのようなドライベルモットの香り。樹々の香りはまったくしない。
樹々で作られたマティーニは、ゼラチンたっぷりのワインゼリーのように角がキリッとした辛口。
辛口のマティーニが好きな人は、樹々でマティーニを作ることをオススメする。
ジントニック
- ジン:45ml
- トニックウォーター:適量
- ライムかレモン:お好みで飾る
トニックウォーターの炭酸がはじけると、樹々の辛い香りがはじける。
炭酸がシュワシュワしており、スカッと切れ味よく飲みやすい。
飲んでいると、苔むした静かな林にいるような香り。その林をふきぬける風のような爽快感がある。
グラスはこちらのおまけ。
ギムレット
- ジン:50ml
- ライム:1/4個
- シロップ:お好みで適量
材料をシェイカーにいれ、シャカシャカし、カクテルグラスにそそぐ。
雲霧のように白く濁ったギムレット。ライムの苦味ばしった香りと、樹々の柑橘類が混ざり柑橘系の甘い香りがしている。
樹々の辛い味がピリッときたあとに、ライムの苦味ばしった酸味がくるハードボイルドな味。
ゆっくりと大人の男が、沈思したい静かな夜に飲みたいカクテル。
カンパリジン
- ジン:30ml
- カンパリ:30ml
カンパリとジンだけで作るシンプルなカクテル『 カンパリジン 』
まるで日輪をカクテルグラスに落としこんだような赤色。グラスの上には、カンパリの薬草のような香りだけがしている。樹々の香りは無し。
樹々で作るとカンパリの苦味がくっきりとし、カンパリの味と風味が濃くなっているカクテル。
ジンアンドイット
- ジン:30ml
- スイートベルモット:30ml
樹々とスイートベルモットをグラスに同量そそぎいれ、グラスをくるくると回すとできるカクテル。
マティーニの元になった原始のカクテル。濃厚な熟成されたようなお酒のように赤茶色。
樹々を混ぜたスイートベルモットは、甘さが控えめ。樹々がスイートベルモットの味の底上げしている。熟成されたワインかブランデーのような味。甘かったり、苦かったり、味はコロコロ変わり、ゆっくり楽しめる。
ジンアンドイットを紹介している漫画はコチラ。
ネグローニ
- ジン:20ml
- カンパリ:20ml
- スイートベルモット:20ml
氷をいれたグラスに、すべてのお酒をいれ、お酒をかき混ぜる。
カンパリの苦味ばしった味、スイートベルモットの芳醇な甘さ、樹々は味をまとめている縁の下の隠し味になっている。
少し甘く苦いネグローニの味を樹々がピリッとまとめている。
Amazonnレビュー
もっと美味しいジンは世の中にたくさんありますが、非常に飲みやすく、値段も安いので、普段飲みにはオススメ出来ます、カクテルのベースにもいいかも。
ボンベイサファイアに比べて甘くなく、スッキリだけど味わいがあります。日本製のジンは価格が高いけど、これはコスパがいいです。リピートしてます。
ジンというよりは泡盛に近い味です。シークワーサーとトニックウォーターで割るのがおすすめです。
ジャパニーズジンを期待して購入しましたが、味は焼酎でした。ジン特有のジェニパーの香りも感じられなかったです。
引用元:Amazon
レビューを貼りつけて気づきました。ジンといえば、ジョニパーベリーの香り、ジョニパーベリーといえばジン。そのジョニパーベリーの香りがまったく、チッとも、ネバーしていませんでした。
ジャパニーズクラフトジン樹々(JUJU)を飲んだ感想【 まとめ 】
樹々は米焼酎を造っている酒蔵が、米焼酎から造られたジャパニーズクラフトジンです。
米焼酎感はなく、キリッとした山椒系の辛口のジンでした。
カクテルにすると樹々の香りや味は消えますが、縁の下の力持ちになり割ったお酒の味の輪郭をくっきりさせたり、甘さを抑えたりしてくれます。
コメント
ちょっとJINっぽくなくてどちらからというと焼酎っぽい感じで期待ハズレでした
あのJIN独特な香りよりも焼酎の香りが強いのでだったら焼酎飲むって話だよ❗
もう少しクオリティを高くして欲しいかな!
ジェットモグラさん、コメントありがとうございます。
また、実際に飲まれた感想まで教えていただきうれしいです。
いま和JINはあちこちで造られています。ジェットモグラさんが理想のJINとめぐりあいますように。