この記事は、イカの切り身を乾燥させて作るイカジャーキーの作り方を書いています。
和名では、スルメともいいます。
白いイカの身を乾燥させた清潔な風味。噛むと、しっとりと染みでるうまみ。
フードドライヤーを使い乾燥させました。
フードドライヤーとは、部屋のなかで食材を乾燥させる調理器具です。雨がふろうが雪がちらつこうが、食材が濡れることがありません、部屋のなかで乾燥していれば。
イカジャーキーの作り方
用意するものは、乾燥させたい切り身のイカです。
あまってしまった生のイカや解凍したイカをダメにしないように乾燥させたのがイカジャーキーを作ったキッカケです。
乾燥させたイカは、歯ごたえだけあるゼラチンのようなイカの身から、プレスし凝縮された海の果汁があふれだすイカになりました。
用意するものは、イカの切り身。そしてあれば日本酒。お安いお手頃価格の日本酒でかまいません。
イカの表面に日本酒をぬります、かるく殺菌させるためです。そしてフードドライヤーのコンテナに日本酒をぬったイカを置きます。
イカをのせたコンテナをフードドライヤーにセットしましょう。フタをしてスイッチをON。
乾燥温度はお好みでかまいません。
乾燥をはじめて1時間後。イカの乾燥具合を確認してください。イカの身とコンテナがくっついている可能性があります。はやい時間にペリッとはがしてやれば強く密着しません。
はい、イカジャーキーのできあがりです。
見てくださいよ、レゴブロックよりぶ厚かったイカの身が、ちょっと厚切りのポテトチップスほどの厚さに。
いかにイカの身は水分からできているのかがわかるレシピ、それがイカジャーキー。
乾燥時間は、イカの身の厚さ、堅さにもよります。写真のイカジャーカイーは、35度で8時間ほど乾燥させました。
イカジャーキーは乾燥させているといえども、そのまま食べるのはリスキーです。かるく焼いてから食べるとよいでしょう。また焦げめをつけたほうが香りもよいです。
イカジャーキーを食べた感想
かるい、イカジャーキー、まるでスナック菓子をもったようにかるい。
しかし、おもい、味の風味はおもい。パリッと割れるイカジャーキー、ポテトチップスのように崩れるのかとおもいきや、崩れた身もちはかたく、はむはむと歯でしがめます。
噛んでいると、まじりっけのない、透明な海のポタージュが染みでてきました。タマネギを狐色にすると甘く濃い風味になるように、イカを乾燥させると、濃い風味になるのです。
残ってしまったイカの再利用方法としては、かなりイカしているイカジャーキーです。
イカジャーキーを使った至高のスープ
水1リットルにイカジャーキーと乾燥昆布、干しシイタケ、干し貝柱をつけておきます。
半日から1日ほど冷暗所においておきましょう。
イカジャーキーをつけておいた水に白菜の漬物をざっくりと切り鍋にいれます。
白菜の漬物がないかたは、白菜の白い部分を切り鍋にいれてください。すこし塩をたすとよいでしょう。
あとは弱火でコトコトと白菜がクタッと溶けるように柔らかくなるまで煮こみます。
コトコトと煮こまずに保温調理しました。
究極のイカジャーキースープを食べた感想
白菜の熟し崩れる瞬間にはっする香気。すこしぷ~んと鼻につくような粘っこさがあります。粘っこさと熟した旨味はこってりと重そうなスープに思われたことでしょう。
昆布のグルタミン酸をベースに、そのうえに香気な風味の干し貝柱を積みかさね、さらに味に深みと厚みをくわえてくれる干しシイタケをのせる、そして、できあがったコンソメのように澄んだ中華風のスープ。白菜の澄んだ甘さもスープには染みでています。
白菜はクタクタになり溶ける寸前です。海のコンソメと融和しつつ、ひとつのスープになっています。そして、そのおいしいスープを吸いこんだイカジャーキーは、ふっくらとしています。
イカジャーキーを噛むと、オツユが染みでてきます、極上の。高野豆腐を噛んだときのような、おでんの厚揚げを噛んだときのような、おツユが染みでてくるのをたのしむのです。
このスープで袋ラーメンを作れば、付属の粉末スープをいれる必要がありません。
もう、スープだけで、完な璧の味になるのです。お試しあれ。
イカジャーキーを作り食べた感想【 まとめ 】
解凍してあまったイカの切り身を保存するために作ったイカジャーキーです。
イカの切り身を乾燥させるだけで作れます。
乾燥させるだけなのに、イカした味になりました。スルメほどかたくなく、パリッとしつつも噛むと純な旨味が染みでてきます。
イカジャーキーは乾物です。乾物と乾物をあわせてスープを作れば透明な海のコンソメスープを作れます。スープの味は絶品でございまする。
イカの切り身があまったときはイカジャーキー。
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