シャルトリューズ エリキシル ヴェジェタル 69度 100mlを飲んだ感想を書いています。
フランスの教会で一時断絶しながらも400年以上まえから造られ、少数の人間しかしらないレシピの薬草酒です。飲むと不老長寿になれるという噂もあります。
内容量が、100mlとは少なくかんじるでしょう。しかし、1滴~2滴ほど、ぽちょんとお酒にいれるだけで爽やかな薬草の香りがグラスのうえに華ひらきます。100mlで、おフランスの400年の伝統的な薬草酒の香りを50杯は楽しめるでしょう。
食前酒や食後に飲むのにぴったりな味でした。
シャルトリューズ エリキシル ヴェジェタル 69度の外観
シャルトリューズ エリキシル ヴェジェタル 69度の外観です。
なにこれ?というの最初の印象でした。これをどうするのかまったくわかりませんでした。
100mlと69%vol.は内容量とアルコール度数でしょう。
背面のシールに書かれていました。フランス語で書かれたシールのなかに、急に日本語がでてくると、お洒落だったパッケージが急にダサく見えてくるのはなぜでしょうか。
どうも真ん中のシールからあけることができそうですね。
ペリペリっと中央のシールをはがせました。
中央のシールをはがしていくと、木箱をあけることはできました。しかし、正面のシールもはがれました。中央のシールの隙間にハサミかカッターをいれ、シールを切るほうが綺麗にあけられるでしょう。
木製のカバー容器は、リアルの木材をつかっており、まるで削りたてのヒノキのような木の香りがぷんぷん。丁寧にシールをはがし、インテリアとして置いておくと、まるで森林浴をしている気分になりますよ。
瓶をとりだした状態です。細かい木クズがついてますね。サッとふいてやると、木クズはなくなりました。ラベルに色々かいてるけど、言葉の意味はわからんが、とりあえずお洒落。
説明書か解説書も折り曲げて、木製カバーのなかに瓶と一緒にはいっていました。これは何語だろうか。
正直ここまで高いなと思ってたお酒ですが、木製カバーのしっかりした造形には感心させられました。お酒の味にも期待がもてそうです。
シャルトリューズ エリキシル ヴェジェタル 69度の味見をする
ガラスのグラスにすこしだけ注ぐ。色は黄金がかった緑色をしている。薬酒は緑色か暗い緑色、もしくは黒色がおおいなか珍しい色をしている。
香りはいろいろな薬草をブレンドしたであろう香りがしている。3種類ほどの爽やかな香草の香り、あまくペチャッとした匂いではない。敬虔で清らかな修道女が、深い森から薬草をたくさんカゴにいれ戻ってきたときのような清らかで聖なる香りである。1滴~2滴、首すじに塗るとそんじゃそこらの香水よりも清冽な香りをふりまいてくれるだろう。いつまでも飲まずにこの香りに浸っていたい。
スッと飲むと、あら、アルコール度数70度ちかいのに飲みやすいぞ。薬草の爽やかなな香りがお口いっぱいに悠遊とひろがる。
お口の熱とまざりあった瞬間、酒は発火する。ボッと熱くなり、苦味が顔をだす。フキノトウやウド、セリの苦味に、お上品な薬草をまぶしかけたような香りだ。飲み込むと、口のなかが、ハッとするぐらいすっきりしている。まるで歯医者で歯石をとってもらったかのように口のなかがスッとしている。
不老長寿の効果はわからないが、この酒を一口、二口飲むと、指先に血流ががんがん流れていく感じがする。また脳も覚醒し、目も爛々としてくる。お酒を飲んでいい環境であるのであれば、エナジードリンクより効果があるだろう。ただし、アルコール度数は高いので、ほんのチョッとですぞ、飲む量は。
シャルトリューズ エリキシル ヴェジェタル 69度ちょい足し
シャルトリューズ エリキシル ヴェジェタル 69度はストレートで飲むよりも色々なお酒に1~2滴たらして飲むをオススメします。
お酒の量も増えますし、シャルトリューズをたらしたお酒は薬草の香りが漂う優雅なお酒にランクアップするのです。
瓶から直接お酒に追加すると、ドボッとでてしまう可能性があります、とくに酔っていると。そこでスポイントを使い吸いだし、お酒にいれます。こうすることで貴重でアルコール度数の高いお酒を無駄にすることがありません。
薬草酒にちょい足し
日本の養命酒、フランスの薬草酒の日仏合作酒。
養命酒は黒蜜のようなペチャとした甘さがすこし苦手なのだが、シャルトリューズをたらした養命酒は爽やか、まるで長野の高原に吹く風のようになる。
養命酒の甘さが苦手な人にオススメの飲み方。薬効効果も二倍に?
日本の養命酒ときたら、つぎに登場しますわドイツの養命酒イェーガーマイスター
ドイツとフランスはあまり仲がよさそうなイメージないが、両国のお酒を混ぜるとどうなるのしょうか。
飲んだかんじは、ほとんどイェーガーマイスターの味のままやね。香りと後味がすこし爽やかになっているかな。どちらもおいしいお酒なので混ぜる必要はナッシング。
フランスの薬草酒として有名なアブサントをグラスにそそぎ、角砂糖にシャルトリューズをたらす。準備、覚悟完了。
着火。青白い鬼火のような人を惑わす炎。
プリンの黒いソースの香りが部屋一面に漂ってきます。燃え尽きた砂糖をアブサントで溶かし、グラスを優雅に傾け飲む。焦げた甘味がきたあと、ブワッと死人すら蘇りそうなほどの薬草の香りが口にひろがります。ファッショナブルな飲み方を体験を体験できました。
フランスといえばブランデー。ブランデーといえばフランス。ブランデーにもたらしてみよう。
シャルトリューズをブランデーにいれると柔らかく軽くなる。シャンゼリゼ通りを傘をもちながら、スキップしていたら、いつのまにかエッフェル塔の頂上に立っていた。そんな軽いお酒になる。
スピリタスにちょい足し
ポーランドの牧草がはいったお酒ズブロッカにたらしてみた。
ズブロッカのヨモギのような桜の葉のような爽やかに横にひろがる香りに、シャルトリューズの空気のように軽く上空にのぼる香りが混ざりあい、四次元に縦横無尽にひろがる香りを楽しめる。これはいい相性ですゾ。
無色透明なジンにシャルトリューズをたらすと、すこし薄緑色がつき、ジョニパーベリーの香りと沢山の薬草の香りが晴嵐のようにグラスのうえにわきたつ。マティーニのドライベルモットよりも、シャルトリューズをいれたほうが爽やかで軽快だと思う。マティーニ好きには一度ためしてもらいたいナ。
ホワイトラムにもシャルトリューズをたらす。
陽気で野蛮な海賊が、女王の親衛隊になるぐらいの変化がおこった。ラム独特の甘味が洗練され、優雅ではんなりとした甘味を楽しめるお酒になっている。
つぎはメキシコのお酒テキーラ。
混ぜるな危険。すっぱいような、しょっぱいような、甘いような、グニャリとした変な味になった。
リキュール類にちょい足し
カンパリにちょい足し、シャルトリューズをいれても色は鮮烈な紅のまま。
カンパリは柑橘類の白いワタのような苦味がきいているリキュール。その苦味がやわらぎ、鼻にぬける爽やかが鮮烈になる。食欲がない日でも、この組み合わせにすこしのスピリタスをたして飲んでやれば、腹が活発にうごきだし、食欲を取り戻してくれる、そんな薬効効果ばつぐんな味。
スイートベルモットにもちょい足し。無色透明のお酒以外はシャルトリューズをいれても色はかわらないようだ。
シャルトリューズをいれたことによって爽やかになるのかと思ったが、どっしりと腰の座ったヘビーボディーのようなワインのような味になった。甘味が旨味にかわり、爽やかさが気品に転じた。ちょっとお高いワインよりいいんじゃないでしょうか。
白ワインにもシャルトリューズをたらす。
ながい時間樽のなかで熟成させたような深く濃ゆい白ワインのような色になった。白ワイン感はなくなり、シャルトリューズのアルコール度数をうすめた飲み物となっている。クセの少ない白ワインだったからかもしれない。
シャルトリューズとアンゴスチュラビターズ
シャルトリューズよりも、カクテルによく使われているアンゴスチュラビターズ。
二つを比べてみると、シャルトリューズの薬草の香りは、太陽の光を一杯あびた香草を軒先で乾燥させ薬につけこみ抽出したような爽やか風味。
アンゴスチュラビターズはいろいろな薬草、木の根、香辛料などなどを大鍋にぶち込み、ねるねるねの魔女のようにグツグツ煮込んだような苦味のある味。
苦味がほしいとき、味をひきしめたいときは、アンゴスチュラビターズ。
お酒を爽やかにしたいときは、シャルトリューズと使いわけるとよいでしょう。
コストパフォーマンスということであれば、1~2滴で苦味をたっぷりお酒にあたえるアンゴスチュラビターズが高いように思います。
なんならシャルトリューズとアンゴスチュラビターズを両方をウォッカにいれてやればいいのですよ。苦味がピリッときて、飲んだあとはシャルトリューズの爽やかな香草の香りがするカクテルができますゾ。
シャルトリューズ エリキシル ヴェジェタル 69度を飲んだ感想【 まとめ 】
シャルトリューズ エリキシル ヴェジェタルは長い年月、フランスで造られ続けたお酒です。
ストレートでペロッと飲むと、アルコールの熱の効果だけではなく、薬草の効果でしょうか、手先がポカポカしてきて、頭は冴え、眼は爛々としてきました。不老長寿になれるかはわかりませぬ。
ストレートで飲むとすぐになくなるので、いろいろなスピリタスや薬酒、リキュールにちょっと足してやると、爽やかな存在感をシャルトリューズは放ちます。100mlと少量ですが、長いあいだ爽やかな薬草の香りを楽しめるでしょう。
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