EARLYTIMES アーリータイムズ イエローラベル 【レビュー記事】 アメリカンスピリッツあふれるバーボン【 カークランド大容量 】

お酒レビュー

カークランドで売っていた大容量ペットボトルのアーリータイムズ イエローラベルを飲んだ感想を書いています。

瓶いりのアーリータイムズとの味のちがいも確認しました。結論から言うと、ペットボトル製品と瓶の味のちがいはわかりませんでした。魯山人か◯美しんぼのキャラぐらいの舌をお持ちであれば味のちがいがわかるかもしれません。

ストレートとロックで飲んだ感想だけでなく、カクテルにした感想も書いています。味見をしたカクテルの種類は3種類ほどです。

これぞ、バー↗ボン↘といったワイルドな味でした。

大容量のペットボトルのアーリータイムズでしたので、もっともっと多数のカクテルを作れたはずでした。しかし、気づけばグラスにどぼどぼとアーリータイムズをそそぎ、ストレートで飲み続けていました。

アーリータイムズの特徴

アーリータイムズのイエローラベルから読みとれるおもな情報は、アメリカンオークの樽にいれ熟成させたこと、ルイビルにある製造所で作ったこと、アルコール度数は40%の3つでしょうか。

ケンタッキーの文字も見えますね。道頓堀に投げこまれる白いスーツを着た人、その人が店前にたっているチェーン店ではありませんよ。ケンタッキー州で作られたバーボンしかバーボンと認めない人もいるらしいです。

裏面も確認してみましょう。

原材料名のグレーンとモルトは、トウモロコシと大麦のことです。バーボンウイスキーはトウモロコシをいれる割合が51%以上ときめられています。

無骨というかシンプルというか、イエローラベルから読み取れる情報は少ないですね。味で勝負ということなのでしょう。

ラベルに書かれている1860は、アーリータイムズが設立された年です。アメリカでリンカーン大統領が誕生した年です。日本では桜田門外の変がおこった年になります。

アーリータイムズのペットボトルは正面から見るとウチワのように見え、横から見ると湾曲しており、背面が凹んでおり、凹み部分には3本の溝があります。この3本の溝がいい仕事をするんですよね。手で握ったとき、人差し指、中指、薬指でしっかりグリップすることができます。

注ぎ口は、ドバッと一気にでない仕組みです。あぁ、注ぎすぎちゃったナ、ということがあまりおこりません。

ペットボトルのアーリータイムズをドスンと机におき、グラスに注ぎやすい設計のアーリータイムズで、食事中にハイボールなんかを気軽に作ることができます。またペットボトル製品ですので、酔ってしまい、万が一ぶつかって落としても割れる心配がありません。小さいお子様がいる食卓でも安心安全なアーリータイムズ。フタはしめておきましょう。

アーリータイムズを飲んだ感想

ストレート

色は透明感のある琥珀色をしており、液体はつるつるとグラスのふちをすべる。

香りはドンっとアルコールの壁にぶつかったような強い衝撃をうける。最初はアルコール臭がむんむんするだけじゃんと思われた。

口にふくむと、おいおいアルコール度数ほんとに40%かよ、と思わされるぐらいキツい。アルコールには慣れているが、これはダメかもと思いながらも二口目を飲む。

舌に山椒を食べたときのようなピリッとした刺激がある。誰にも支配されないカウボーイや山男のような荒々しくトゲトゲしい味、もしくは巨体をゆさゆさとさせ、急がず騒がないバイソンのような頑健、頑強、屈強な強さがある。西部劇のバーで飲んでるお酒ってコレじゃないかと考えた。

アーリータイムズを飲みこむと、地平線の見えない大地、そこをネィティブアメリカンが馬を疾走させる速度の如く、アッというまに香りと味が消えていく。そして、アメリカンスピリッツのようなアルコールの熱気が胃からは湧き上がる。

ツーフィンガーほど飲むと、ケツを蹴られたようなキック感があり、全身にアルコールが疾風迅雷のはやさで回る。

3口、4口、5口と飲みつづけていると、荒々しさに鈍感になり、カウボーイや山男がデレたように飲みやすくなってくる。飲みなれてくると、クセがないように感じられてくる。樽の微かな香りがあるぐらいか。

プラスチックと瓶容器の味の差

おなじグラスがないので、グラスちがいは勘弁してください。

うーん、色もほとんど一緒。むわっとする香りも一緒。

味も歯茎をチクチクする感じ、口のなかで広がるワイルドな香りも一緒だと思う。

ちがいがわかる人はスゴいのか、ちがいがわかるのは不幸なのか、どちらであろうか。どうおもいますか?

アマゾンレビュー

始めは値段の手頃(1156円)さから、そこまで美味しさを感じることができませんでしたが、いくらで買ったのかを忘れた頃に、その好みの味から、自分の中で勝手に価格の記憶(1800円ぐらい??)を塗り替えていたほどです。

深い、濃厚、スモーキー、ウッディーな味を好んでいるので、自分的には一番合っていました(有名どころのバーボンを飲み比べた結果です)。

癖のない甘みがちょうどよく毎日飲むハイボール用のウイスキーとして一番好きな銘柄になりました。

個人の味覚や満足感のコスパを考えると、このバーボンが一番。

寝る前や休日のリラックスタイムに飲む、ワンショットは凄く落ち着きますね。

ミントジュレップもいいけど、ストレート&チェイサーが美味しい。

引用元:Amazon

キレのあるどこか素朴な味わいと、甘く華やかな香り

引用元:Amazon

水を加水

アーリータイムズをいれたグラスに、すこしの水を加水する。

水をたらすと同時に、泡がはじけるようにブワッと酒精がグラスのうえに舞った。その酒精の香りは築100年はたったような板張りの酒場の匂いのそれである。カウンターや壁には、こぼしたバーボンの香りが染み込み。板張りの床は、革の靴でなんどもふまれ削られ、磨かれた木の輝き。

その酒精に囲まれながら、アーリータイムズを飲んでいると、いきつけのBARにいるような安心感を覚える。

冷蔵庫で冷やす

アーリータイムズを小さい瓶にいれ、冷蔵庫で瓶ごと冷やす。バーボンは常温で飲むか、少し加水するのがいいのだろうが、このネチョと暑い日本では少し冷やしてやったほうが断然うまかった。

冷やすことで、アーリータイムズは最初からデレてくれている。常温ストレートで飲んだときは、アルコールの壁を必死のパッチで突き破る必要があった。しかし、アーリータイムズを冷やしてから飲むと、アルコールの香りがやわらかくあまくなり、小さい水たまりにはった氷のように壁は薄くなっている。

アーリータイムズを冷やすことで、なにかしらの香辛料のような香りを感じ見つけることができた。ほのかに甘いような、キリッと清涼のような、その香辛料の正体をつきつめてやろうと、あれもちがう、これもちがうと飲む、観察する、飲む、推測する、飲む、寝る。

そして小さい瓶にいれたアーリータイムズは消える。

この飲み方で、1リットル以上のアーリータイムズが胃に消えていったと思われる。もしかしたらそれ以上か。

ハイボール

アーリータイムズと氷をグラスにいれ、ゆっくりかき混ぜていると、ふと縁日でポン菓子がはじけたような甘い香りがグラスから香る。そこへなるべく氷にあたらないように、炭酸水を注ぎいれる。

レモンをいれるいれないはお好みで。レモンをいれたほうが飲みやすくなる。そして、さっぱりした酸味のおかげで、油っぽい料理によくあうようになる。

荒々しい男のようだった味のアーリータイムズだが、炭酸水と混ぜると、ウォール街で働いている証券マンのようにスーツをきっちりと着こなしたくっきりとした風味を感じる。シュワシュワ感のあとに、これぞバーボンといったしっかりした城の石垣のようなどっしりした旨味がある。

ミントジュレップ

ミントの葉と角砂糖をいれ、少量のアーリータイムズをたらす。ミントの葉の香りがたつように、ぐじゅぐじゅと角砂糖とつぶす。

クラッシュアイスをグラス一杯にいれる。アーリータイムズをそそぎ、炭酸水もそそぎいれる。

ミントの清涼な香りに負けない、腰のはいったアーリータイムズの香り。ドカベンの岩鬼がミントの葉をくわえているような、男むさくさいなかにも、一抹の清涼感がある。

飲むと、歯茎がチメタイ、シミル。

ミントの香りと氷、砂糖の混ざったアーリータイムズはスマート、ほっそりとした味、風味になり飲みやすくなっている。ハイボールよりも飲みやすい。食事がきていないときなどは、ビールやハイボールよりミントジュレップを好むのである。

ゴッドファーザー

  • ウイスキー:45ml
  • アマレット:15ml

ロックグラスにウイスキーとアマレット、ロックアイスをいれる。ゆっくり静かに音をたてず急がず、グラスと酒を冷やし混ぜる。

混ぜていると、杏仁豆腐の香りかアーモンドを煎ったような甘い香りがしてくる。静かにグラスをもちあげ、たわわに実り熟れた果実のような甘さを堪能する。いつものアマレットよりも香りがあまいような気がするのは、ぜんざいに塩をいれるように、アーリータイムズをいれているおかげか。

とろり、ゆったり、はんなり、ぬめりとした液体。香りとおなじように、杏仁の香りが口のかにふわッりとひろがる。飲み終わったあとは、収穫が終わったトウモコロシ畑のようにスッキリしっている。

オールドファッション

  • ウイスキー:45ml
  • アンゴスチュラビターズ:1~2滴
  • 炭酸水:おおさじ1ほど
  • チェリー:1個
  • お好みでレモンやオレンジ

角砂糖をいれ、アンゴスチュラビターズを1~2滴ふりかける。大きめの氷をいれ、アーリータイムズをそそぎいれる。なるべく角砂糖をくずさないように酒と氷をまわす。炭酸水をソッとそそぎいれる。

飾りのチェリーやレモンとオレンジのスライスを飾る。レモンとオレンジまでは飾ってられないので省略。

甘いような、苦いようなとても複雑な味のカクテル。さらにこのカクテルは、角砂糖の崩しかたで甘さを調整できる。チェリーやレモン、オレンジをかじること甘味と酸味など変化させることも可能だ。あなた好みの味をグラスのなかで作れる愉しいカクテル。

アーリータイムズを飲んだ感想【 まとめ 】

アーリータイムズはお値段はお手頃、いやだいぶお安いですが、これぞバーボンといったワイルドな風味、濃い味でした。

だれにでもオススメできるかと言うと、むずかしいでしょう。ではどのような人にオススメかというと、高い度数のお酒が好き、ちょっと臭いお酒や料理が好きな人です。

たとえばお酒であればテキーラやウゾー、料理であれば納豆や魚醤、羊肉やジビエなどでしょうか。ちょっと匂いにクセのある酒や料理が好きな人は気にいると思います。

アーリータイムズの飲みはじめは、ちょっと手荒い香りと味の洗礼を浴びます。しかし、洗礼になれていくと、逆にクセを感じなくなります。飲みなれてくると、アーリータイムズは、良き友になってくれるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました