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【レビュー記事】カークランドシグネチャー スパイスドラム 1750ml 大容量で3000円 スパイスの香りがキラメキたつ 【コストコ】カクテルレシピあり

お酒レビュー

カークランドシグネチャー スパイスドラム 1750mlを飲んだ感想を書いています。

白いはずのラムが、まるでウィスキーやブランデーのような贅沢な色に転化したスパイスをたっぷりといれたラムです。

心地のいいスパイスの香りが、キラメキたつほどに豊かにひろがります。

添加物は着色料(カラメル)と香料。原産国はプエルトリコ。

アルコール分は40%。内容量は1750ml。

大容量だけども、どばっと液体が飛びださないギミックがほどこされています。酔っぱらっても安心です。

1750mlと大容量なのに、お値段は三千円ちょいです。黒い蒸気船のように、日本の価格を破壊するインパクトをもつスパイスドラムです。

カークランドシグネチャー スパイスドラムを飲んだ感想

ストレート

アルコール臭は皆無。上等なスパイス屋さんに迷いこんだように、幾千もの香りがいろめきたっています。

スパイスやハーブを漬けこんでいた透明なラムは、薬効成分の影響からしっかりと色づいています。

ウィスキーやブランデーによく似た色です。ちがうのは、スパイスドラムには、たくさんの香りがあることでしょう。

さて、なんの香りかといわれると、まず思いつくのがバニラの香り。白いアイスクリームにはいっている香りというよりも、乾燥し黒くなりひょろひょろの枝のようなバニラの香りです。

つぎになにの香りがあるかといわれると、とびぬけて目立つ香りはなく。

まるでバニラの糸をたらしたところに、たくさんのスパイスがからみついたように立体的で複合的な香りです。

サトウキビのとろ~んとした香りを、さらに充実させ蠱惑的と形容できるほどに妖艶でリッチな香りを堪能できます。

味わいは濃く、深い。であるからして、透明なラムのように、あえかな味わいではありません。透明なラムが好きなひとは、そちらを買いましょう。

香りは甘いように感じました。茶色いスパイスたっぷりの液体の最初の印象は辛いです。

ピクルスにいれると風味を爽やかにする新鮮なキャラウェイの刺激。カクテルの女王の名を冠するカルダモンの優雅な香り。ほのかに胡椒によくにた刺激も感じられました。

さまざまなスパイスの風味が味蕾のうえに、あらわれては消えていきます。ひとつひとつの分子は独立している様相ですが、ひとつの液体として観察するかぎりは、しっかりと芯のとおった味わいであり、分離していません。

いろいろな香りと風味、刺激が、雨後のタケノコのように、舌のうえにはえ、あきることなく飲みつづけることができます。

またスパイスの余韻もながく、青い空に白い紙飛行機を飛ばしたように爽やか香りが持続します。

夜更けに、間接照明に照らし出されながら、ゆったりとスパイスドラムと語りあう至福。

ロック

氷をいれると、酒の味がしまりスマートになることがおおい。

けれども、スパイスドラムは、スパイスの刺激の角がまるくなり、加水したように香りの花がよく開いています。

口当たりは、とろんと滑らかなものになり、舌と歯茎にやさしい。

飲みはじめは鼻孔でかんじたほどに、香りがないと感じました。それが口中の熱でスパイスドラムを温めることで、まるでスパイスを弱火でいるように香りが焔のようにたちます。

バニラの黒い枝が見えるほどに豊かな味わいがひろがります。

その甘い香りのしたには、コーラやジンジャエール、もしくは牛肉の匂いを消すためにつかわれるクローブの精悍な辛味をおびた風味もありました。

香りはゆたかなになる、すこし辛味をおびた香辛料の顔がのぞきます、ロックは。

お湯割り

牛乳をいれるまえのチャイのように馥郁たる香りが、白い湯気の水蒸気にまとわりついています。

すこし体調の悪いときは、これを飲んで布団にはいり、発汗すれば翌朝には、ケロリと体調が回復している予感が、むんむんと感じられる薬効成分を発しています。

まるで油に水をいれたように劇的に香りが厚く濃くたちのぼりました。

ラムコーク

チープで香りが貧弱なコーラには、もう二度と戻れなくなってしまうほどに、スパイスの香りが鋭角的で四方八方に飛びちり刺激的です。

原始の真っ当なコーラの懐かしい雰囲気を堪能できます。

『 まどろみバーメイド 』10巻で紹介されていたスパイスドラムで作るラムコーク。

味の感想を引用しておきます。

甘みも強いしスパイシーでガツンとくるな

確かにジャンクな雰囲気のコーラとスパイシーさがぴったりね

引用元:まどろみバーメイド10巻

スパイスドラムでつくるカクテル

スパイスドラムは、個人的な意見としては、爽やかな柑橘類やミントなどの素材との相性がわるいように感じました。

XYZ

  • ラム:40ml
  • ホワイトキュラソー:10ml
  • レモンジュース:10ml

正直にいいます、XYAにかんしては、かくじつにホワイトラムをつかったほうがおいしいです。

なんか香辛料とホワイトキュラソーの甘味、レモンジュースの酸味のバランスが、ものすごく微妙。

不均等な味わいの二等辺三角形。

ブルーキュラソーにかえるスカイダイビングになります。

青色から翡翠のようなエレガントな色にかわりました。

これは、これで見ためのインパクトがつよくGOODなのではないでしょうか。

エッグノッグ

  • ラム:40ml
  • ブランデー:10ml
  • 卵:1個
  • シロップ:適量
  • 牛乳:適量

ほんらいであれば、ナツメグをすりおろしたものを表面にかけるレシピです。

けれど、フレッシュなナツメグをすりおろす必要がないほどに、香辛料の香りがひきたっています。

カクテルというよりもスープ。口あたりは滑らかすぎます。さらに卵から牛乳まで加えているので栄養満点。さらに香辛料の薬効成分もあり、体調を整えてくれる効果もあるかも。

ダイキリ

  • ラム:50ml
  • ライムジュース:10ml
  • シュガーシロップ:少々

アメリカのひとたちが大好きなダイキリ。

レモンジュースの酸味と、香辛料の香りが、あっちむいてホイしています。

ぼわ~とした角のまるいダイキリです。ダイキリを愛した文豪ヘミングウェイも首をかしげる味わい。

モヒート

  • ラム:40ml
  • ミントジン:10ml
  • 炭酸水:適量

生のミントではなく、ミントの味のジンをつかいました。

これまたどうもいけません。ミントの爽やかで軽快な香りと重層な香辛料の香りが、てんでばらばらのほうに走りだしています。

おなじ液体のなかに、相反するゴールがふたつあるようなけったいな味のカクテルです。

リトルデビル

  • ラム:30ml
  • ジン:30ml

リトルデビルなんて、かわいい名前がついていますが、はなはだ強烈なキック感のあるお酒です。

スパイスの香りの角がシャープにたちあがり、バニラの甘い香りがひかえめになりハードボイルドな印象です。

スパイシーラムは、ジンのポタニカルのひとつになり、一度飲んだら忘れられないエキゾチックな味わいになりました。

リトルプリンセス

  • ラム:40ml
  • スイートベルモット:20ml

スパイスドラムの香辛料の香りと、スイートベルモットの薬草の風味が見事にマッチしています。

甘めの味わいに分類されます。けれども、ふんだんな香辛料の香りのおかげでスマートな風味のようにも感じるのです。

熟成度のたかいウィスキーやブランデー、それも極上に複雑な味わいのものとそっくりです。

お手頃価格のふたつのお酒で、高級品によく似た味わいを作れる妙味。

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