コクと旨みの中華そばとサッポロ一番食べ比べ 東洋水産VSサンヨー食品 お互いの磨きぬかれた調理技術のぶつかり合い

インスタント袋麺・インスタント麺

この記事は、『 コクと旨みの中華そば 』と『 サッポロ一番 』を食べ比べた結果を書いている記事です。

スープの香りと味。そして、麺のちがいがわかります。


みなさんご存知のサッポロ一番はサンヨー食品が作っている袋ラーメンです。

コクと旨みの中華そばは、東洋水産が作っている生協で買える袋ラーメンです。

CO-OP・生協のオリジナル袋麺のレビューはこちらにマトメています。

みそ

スープ

右がコクと旨みの中華そば。左がサッポロ一番です。

サッポロ一番の色にくらべると、コクと旨みの中華そばの色はうすく感じます。

そして、サッポロ一番には七味スパイスがついています。コクと旨みの中華そばにはついていません。

コクと旨みの中華そばのスープには、細かい油が浮いています。麺の油かスープの油か判断できません。

コクと旨みの中華そばのスープの味は、豚汁。たっぷりの野菜、たとえば、ニンジンやタマネギなどを昆布出汁で煮たあとに、日本で一番よく使われている信州味噌を溶きいれ、そして、たっぷりの豚バラをいれて温めたようなスープです。

胃の底からホッと言いたくなる温かさのあるスープ。

たいしてサッポロ一番は、辛いです。ピシッと背筋がのびるような、刺激的なみそスープです。

ガツンとくる辛さではなく、熟成させたような、まろやかな辛味だと思いました。七味スパイスは、ダイレクトに辛いです。

辛さのおかげで、動物系の旨味が浮きあがってきます。味がボヤけておらず、硬骨といいたくなる芯のとおったスープです。

めん

コクと旨みの中華そばの麺は硬く、サッポロ一番の麺は柔らかいように感じました。

コクと旨みの中華そばの麺は、白黄色といいたくなる色です。

3cm幅でウェーブしています。麺の太さは、2~3mmほどです。

手荒にあつかなければ切れにくい麺です。麺の長さは、15cm。

麺の角はまるいです。

タピオカ粉などをいれたように麺の表面はなめらか。ちゅるんと口内にすべりこんできます。

マルちゃん正麺ほどの生感はありません。3段階ぐらい下がります。

麺の中央には、パスタのような噛みごたえがあります。1本1本の麺が、独立しているように噛みごたえがあります。

コクと旨みの中華そばみそのスープは柔らかいです。対して麺は、ハードボイルド。

コクと旨みの中華そばの麺と比べると、サッポロ一番の麺は柔らかく、そして、ひとまわりほど細いように感じました。

サッポロ一番の麵は、規則的にうねっておらず、すすった食感は、ストレートに近いです。

歯にチカラをいれずとも、麺はほわりと切れました。

サッポロ一番の味噌は辛いです。ところが、麺は柔和です。

柔らかいと硬い。このふたつが、逆になっているみそでした。

作り方

コクと旨みの中華そばのほうが、すこし大きいです。

麺のマトメかたも会社によって違いますね。この違いが、どのような結果をもたらすのか、それは分かりませんでした。

コクと旨みの中華そばは、あらかじめ粉末スープを器にいれておきます。

サッポロ一番は、麺を調理している鍋に粉末スープをいれます。

そして用意するお湯の量は、コクと旨みの中華そばが450cc。サッポロ一番が500ccです。

ゆで時間は、どちらも3分です。

サッポロ一番の麺は、麺のすきまにお湯がはいりこむ、そして、麺と麺のあいだに空間がうまれます。サッポロ一番の麵は、ひとりでに広がります。

たいして、コクと旨味の中華そばは、あまり広がりません。麺と麺がしっかりとスクラムを組んでいます。

最後に原材料と栄養成分をのせておきます。

原材料

コクと旨みの中華そば

サッポロ一番

栄養成分

コクと旨みの中華そば

サッポロ一番

しお

スープ

右がコクと旨みの中華そば。左がサッポロ一番です。

サッポロ一番といえばのゴマ。そのゴマの量は、サッポロ一番が圧倒的におおいです。

コクと旨みの中華そばは、ゴマをいれる必要があるの、と思いました。

サッポロ一番には、ほんのり青いネギが浮かんでいます。

そして、ゴマよりも如実にかんじられるちがい、それはカレー粉の香りでしょう。

しおスープにカレーの香りとは、これいかにと思われたことでしょう。けれども、サッポロ一番からは炒められたようなスパイシーな香りが漂っているのです。

サッポロ一番のしおスープを飲むと感じられるのはカレーのスパイスの香り。辛味はかんじません。純粋にカレースパイスの香りだけがあります。

カツンと硬質的な印象をうける、ガシッと力強いしおスープです。カレーの香りの波がひいたあとは、しおのゆるやかな風味がひろがります。

透明なコンソメスープと海鮮スープを半々でわり、しおで味をととのえた豊かなスープです。

コクと旨みの中華そばは、ちいさい丸い泡がういています。そして、スープのお味は、サッポロ一番からカレーの風味をぬいたスープだと思いました。

交互に飲みくらべてみました。その結果カレーの匂いが強すぎて、強すぎて、繊細な透明なしおの旨味を判別できません。

カレーが好きなひとは、サッポロ一番を、カレーの香りが邪魔だと感じられるかたは、コクと旨みの中華そばを選ぶとよいでしょう。

めん

コクと旨みの中華そばは、まるで生麺でおなじのマルちゃん正麺を作っている会社です。

もうちょいで生麺といいたくなる麺でした。

熟成させた麺ように透きとおった黄色。ふっくらとした印象の麺です。

すすると、袋麺にあるザラつき、チープ感がありません。ほんとに、もうちょいで生麺といいたくなる滑らかなすすり心地です。

麺を噛むともっちりとしています。やわらかい弾力とでも申しましょうか。やわらかさの中に、しっかりとグルテンが密集した弾力があります。

その弾力は、麺を噛んだという満足感があります。

コクと旨みの中華そばの麺は、もうちょいで生麺といった食感。そして麺はやや太め。

サッポロ一番の麺は、細いです。見ためは、あまり変わらないように感じられます。

しかし、すすった印象としては、麺は細いと感じました。

麺が細く密集している印象です。麺と麺のあいだには、しっかりとカレーの香りがまとわりついています。

カレーの風味をすくえる細い麺です。カレーの風味をしっかりとすくっているので、麺をすすった瞬間、口中でカレーの香りが炸裂します。

細い麺は、密集していても滑らかです。つるりと口中にすいこまれます。そして、シカッとした噛みごたえがあります。

細いけれども、歯には屈してならぬ、といった確固たる決意がサッポロ一番の麺にはありました。

麺の量は、サッポロ一番のほうが多いように感じました。

作り方

麺の大きさは、一緒に見えますが、ゆでたあとは、サッポロ一番の麺のほうが多いように感じました。

麺と粉末スープがはいっています。そして、サッポロ一番には、ゴマがいれられています。

用意するお湯の量は、コクと旨みの中華そばは、450mlのお湯、サッポロ一番は500mlのお湯です。

ゆでる時間は、ふたつとも3分です。

ゆでている麺に違いは感じられませんでした。

そして、コクと旨みの中華そばは、食べる器に粉末スープをいれておくタイプです。

サッポロ一番は、火をとめてから調理している鍋に粉末スープをいれるタイプです。

原材料

コクと旨みの中華そば

サッポロ一番

栄養成分

コクと旨みの中華そば

サッポロ一番

サッポロ一番は、もっとも有名な袋ラーメンのシリーズのひとつです。

そのサッポロ一番と甲乙つけがたいコクと旨みの中華そば。

コクと旨みの中華そばの麺は、もうちょいで生麺といったデキです。

コクと旨みの中華そばは、生協コープで買うことができます。

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