この記事は、シャトルシェフで作るアワビ粥の作り方を書いています。
アワビは生でも冷凍でも、どちらを使ってもらってもかまいません。
アワビの身と白米、ショウガと乾燥コンブと煮て、保温したら出来上がるアワビ粥です。アワビの磯の香りと、母なる海の恵みといった旨味を愉しめます。
保温料理は、火をつかう時間は短く、そして、省エネ。
アワビ粥の調理工程
- アワビを殻からはがし切る
- アワビと白米を煮て保温する
- アワビ粥の出来上がり
アワビ粥の材料(2~3人前)
- 白米:1/2合
- 水:650cc
- 日本酒:50cc
- アワビ:1個
- 乾燥コンブ:適量
- ショウガ:適量
- 塩:適量
大きいアワビを使う、たくさんのアワビをいれる、とアワビの風味たっぷりのお粥になります。
ただし、財布は軽くなるでしょう。財布の重さと相談し、どれだけのアワビを使うのかを選んでください。
アワビ粥の調理風景【 写真あり 】
アワビを殻からはがし切る
アワビの身がはがされている冷凍アワビを使う人は、つぎの調理工程にすすんでください。
清潔なタワシ、すこしの塩をかけ、おおまかに汚れを落とします。
アワビの殻を見比べて、アワビの殻が薄くなっているほうから、木べらやステーキナイフでアワビの貝柱を切り、アワビの身をはがします。
アワビの身が殻に少し残りました。これは失敗例ですよ。あとでキッチリ剥がし一緒に煮ました。
アワビの肝と口を手で取ります。アワビをひっくり返し、ピンク色になっている箇所をちぎりとります。口は食べられません。肝は食べられます。日本酒をふり蒸したり、電子レンジで調理すると、アワビの身よりも、肝が好きになる人もいるとか。
アワビの身に小さじ1~2ほどの塩をふります。アワビの身を清潔なタワシでこすり、汚れとヌメりをとりましょう。
アワビの身をお好みの大きさに切りわけましょう。アワビは薄く切っても歯ごたえがあります。
アワビと白米を煮て保温する
水:650ccと日本酒:50ccを調理鍋にいれます。洗った白米と薄く切ったアワビ、細くきったショウガ、乾燥コンブも調理鍋にいれます。
ショウガは出来上がったお粥の香りをピリリと爽やかにするため。乾燥コンブは、アワビの風味の土台になります。2mmほどのショウガを10本ほど。乾燥コンブは5cm×5cmほどのコンブをいれました。
沸騰するまで調理鍋を強火にかけます。ときどき調理鍋内の具材がくっつかないように、サイバシや木ベラでゆっくりとかきまぜましょう。
ボコボコと沸騰したら中火におとし、10分ほど煮ます。
10分煮たあとは、調理鍋を保温容器にいれ保温調理開始です。
40分~1時間ほどで白米は柔らかくなり、フッと溶けるような食感になります。
アワビ粥の出来上がり
保温容器のフタをあけ、白米の硬さをチェックします。お好みの硬さになっていればアワビ粥の出来上がりです。お好みの硬さになっていないときは、保温調理を続行してください。
調理鍋からアワビ粥を器に注ぎいれます。アワビ粥の味を確認し、塩で味を整えてください。
透明なお汁から、母なる海の香りが、湯気といっしょに静謐に立ち上がります。こくりとお汁を飲む。清浄で清潔、原始的な磯の香り。波があたる岩場、赤色や緑色、黒色の海藻や小さな微生物。カニや貝などの混ざりあったような、柔らかい太陽の光を浴びたときのように、ホッと安心する滋味あるお汁です。
アワビの旨味が染みこんだ白米は、ほろりとした白米の甘さを残し舌のうえに消えます。遥か沖合、孤独に佇む岩のような、コリッとした食感を演出しているアワビの身。なかなかの歯ごたえを残しています。
生アワビと干しアワビのお粥を比べると、新鮮で爽やかなのは生アワビ。どっぷりと濃い風味があり、アワビの身がむっちりと豊穣な風味になっているのが干しアワビ。
シャトルシェフでアワビ粥を作った感想【まとめ】
アワビの身を殻からはずし切る、白米とアワビを煮て保温する。2ステップで作ることのできるアワビ粥。
生のアワビを使うことで、しっかりとした歯ごたえのあるアワビの身の食感が愉しく。アワビの身から抽出された清潔な岩場のような香りのするお粥ができました。
保温調理をすることで、暑いガスコンロの前に長時間たつ必要がないのもうれしいですね。保温調理はエネルギーを使わないので省エネにもなります。
コメント