この記事は、『 檀流クッキング 』で紹介されている杏仁豆腐を再現し食べた感想を書いている記事です。
かんたんに説明するのであれば、牛乳に寒天をいれる、お好みで砂糖をいれる、そして寒天をとかす。
つぎにアーモンドエッセンスをくわえ冷やして固めれば作れます。
さいきんの寒天は溶けやすく、また固まりやすいです。あまり失敗しません。
檀一雄は十遍ぐらいは失敗したと書いています。
失敗したとしても、ふたたび火にかければ牛乳と寒天は溶けます。寒天をいれたり、牛乳をいれたり、砂糖をいれたり、はたまた、コーンスターチをいれたり研究してください。
コーンスターチをすこしいれると口あたりがよくなると書いています。コーンスターチのかわりに片栗粉やタピオカ粉が使えます。
『 檀流クッキング 』とは、無頼派とよばれた文豪であり料理好きでもあった檀一雄が書きしるした料理エッセイ本です。
男性作家が書いた料理エッセイの金字塔でありパイオニアともいえる一冊。それが『 檀流クッキング 』
おおよその目分量、経験で調理する実践的レシピが網羅されています。
杏仁豆腐の調理風景【 写真あり 】
粉末寒天にかかれている分量の牛乳を用意します。
日本のメーカーさんが導きだした固まりやすい割合です。
アーモンドエッセンスのかわりに、杏仁霜を使うと本格的な杏仁豆腐になりますが、お値段が。
まずは、鍋に粉末寒天と牛乳をいれます。お好みで砂糖とコーンスターチをいれてください。
トロトロとした弱火にかけ、木べらなどでかき混ぜながら粉末寒天を溶かしてください。
粉末寒天のザラリとした食感が消えたら火をとめ、アーモンドエッセンスを鍋にたらしこみます。
アーモンドエッセンスの香りは強いです。1~2滴でもしっかりと杏仁豆腐といえばの、あの香りになります。
アーモンドエッセンスをいれた液体を深さ2cmほどのパッドにいれました。
常温になるまで放置したのち、冷蔵庫でさらに冷やしましょう。
お好みの量の砂糖をお湯にいれ甘い透明なお汁を作り冷やしておきます。
杏仁豆腐の仕上げかたの文章が、たいへん愉快なので全文を引用させてもらいます。
ほかに、砂糖湯をよくさましておいて、杏仁豆腐が固まったら、縦横十文字思うさまに切り、その砂糖水の中に流し込めば出来上がりだ。
引用元:檀流クッキング
さらに缶詰の果物だけでなく、生の果物を色どりよくいれると上等のデザートになると続きます。
粉末寒天でなくとも杏仁豆腐は作れます。
冷やすときに、泡がはいらないようしましょうね。
冷やし縦横十文字に切れば杏仁豆腐の出来上がりです。
寒天の裏にかかれている分量を守れば杏仁豆腐作りに失敗しにくいと思いました。
アーモンドエッセンスと寒天、牛乳さえあれば作れる杏仁豆腐。さらに、果物があれば上等なデザートになります。
アーモンドエッセンスですが、30回ぐらいは杏仁豆腐を作れるほどの分量があります。
『 檀流クッキング 』のレシピはこちらの記事にまとめています。
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