この記事は、サントリー ジャスミン焼酎 茉莉花を飲んだ感想を書いている記事です。
ジャスミン 茉莉花の白い小さい花の体を包みこむような大きな香りがある焼酎です。
さらりとした純水のように飲みやすい焼酎です。濁りはなく、静かにジャスミンの高貴な香りがのびてくる焼酎です。
焼酎という名前ですが、飲んだ感想としては、ジャスミンのリキュールだと思いました。ジャスミンの風味と香りをクリアにたのしめるお酒です。
焼酎といえば、荒々しいイメージでしょう。細い茎のように繊細であり、それでいてジャスミンの優雅で典雅な香りに包みこまれるはんなりとしたお酒です。
ジャスミン焼酎をストレートで飲んだ最初の印象は、ジャスミンの香りが人工的なものに感じられました。しかし、頭と口、鼻が酔うにつれ、ジャスミンの香りが自然なものに感じられてきます。白いジャスミンの高貴な香りに包まれ癒されます。
ジャスミン焼酎を飲み、その香りと風味に舌鼓をうっていると、どことなく心に刺さったトゲや精神のささくれだったものが癒され、気持ちが静かに落ちついてくるように感じられました。
ジャスミンの香りと風味は、飲むアロマと言えるのかもしれません。
ジャスミン焼酎はストレートで飲むよりも、ロックやお湯割りで飲んだほうがジャスミンの香りや風味はひきたちます。
サントリー ジャスミン焼酎 茉莉花を飲んだ感想
ストレート
透明かつ粘度のないジャスミン焼酎。グラスにへばりつかず、さらりとしている。
香りはひめやかに、静かに、透明な水面に咲く。そして、かわいらしくもあり、はかなげ。
ジャスミンの香りは控えめ。どこか涼しげであり冷涼な香り。
冷たく感じられたジャスミンの香りは、どことなく人工的、デパートの1Fのような、造花的なシステマティック。熱をもたない香りのように感じられた。
ジャスミン焼酎を口にふくむ。するすると口のなかに流れこんでくる。焼酎にありがちな、常温で飲むと湯気がふきだすような匂いはない。さらさらと流れる清流のように静かな液体。
冷たく感じられたジャスミンの香り。口のなかの熱にふれた瞬間に、ジャスミンの香りは花ひらく。ひめやかに、しなやかに、のびのびとジャスミンの香りがひろがる。アルコールの熱があるはずなのだが、ジャスミンの香りのおかげか、冷たい熱にて酔わせてくれる。
冷たいアルコールを堪能していると、ちいさい花のジャスミンの香りが、どんどんと大きくなる。ねっとりとした粘度すらを感じらえる甘さがあるように感じるのだが、飲みおわると口のなかはサッパリとしている。スパッと日本刀にて花を切りおとしたようなクリアな飲み口。
ストレートで飲んだジャスミン焼酎は、常温でも冷たく感じられる控えめなジャスミンの香り、そして、飲み口はクリア。
ロック
きらりとした冷たい金属に沿わせるようにジャスミン焼酎を注ぎいれる。
冷気の塊とむすびついたジャスミンは、クレオパトラの鼻のようにツンッと天にむかい咲き、独立独歩の気風をもつ高貴な香りが強くなる。
ジャスミンといえばの香りが自然にたちのぼる。涼しく暑い。ムッくるような熱帯のような潤沢な香りもありながら、ツンドラをおもわせる峻烈な冷たさもある。
暑いのか冷たいのか、ジャスミンの香りに幻惑されるような魔味に酔いしれる。
冷やすことで香りが鈍くなるお酒がおおい。ジャスミン焼酎は、冷やすことで香りがひきたつ。
ジャスミンの香りは氷のうえに咲く。
お湯わり
ジャスミンの香りは熱いお湯のうえに咲く。
女性ばかりの劇団の花やら星が階段から降りてくるように凛としたジャスミンの香りがたちあがる。コップからたちあがる白い湯気は、地母神のごとく体をやさしく包みこんでくれる。
ジャスミンティーとしか思えない香りと風味のお湯わり。こくりと静かに飲むと、アルコールがはいっているのだろうか、と首をかしげたくなる透きとおるように明るい液体。
温められたジャスミンの香りは、心にそっとよりそい、やさしく心をつつみこんでくれる。怒りや僻み、嫉みなど一切合切を忘却できる。心はどこまで静かでおだやかなものになる。
ジャスミン焼酎は飲む癒し。
炭酸水割り
グラスに氷をいれジャスミン焼酎を注ぎいれる。グラスに霜が降りるほど氷とジャスミン焼酎をかき混ぜる。
しっかりと冷やしたグラスに、できれば冷蔵庫で冷やしておいた炭酸水を注ぎいれる。1~2度、氷を底から持ちあげる。
炭酸水の小さい泡がはじけるたびに、ツンッとした硬めの花の香りが部屋に舞いあがる。炭酸水の刺激がジャスミンの香りによって強められているように感じられた。
辛口の刺激があり、口のなかが劇的にスッキリとする。
ジャスミンティー割り
氷をいれたグラスにジャスミン焼酎をいれバースプーンなどでかきまぜる。グラスがきんきんに冷えるまでかきまぜる。
できるだけ氷にあてないようにジャスミンティーをグラスに注ぎいれる。
ジャスミンの清潔で新鮮な香りがグラスのうえにある。ドライアイスの煙のように深々とジャスミンの香りが染みでてくる。
ジャスミンの透明な口あたり。口のなかで小さく白いジャスミンの香気がおしとやかに花ひらく。こびることなく爽やかであり、爽やかでありながら柔らかい風味は口と舌を疲れさえない。焼酎のアルコールのおかげで、ジャスミンの小さい花の香りは厚いものになっている。
日本食にはあわないだろうが、中華や洋食であれば食べながら香りの厚いジャスミンティー割りをたのしめる。
ただ、ジャスミン焼酎で割る必要はなく。ウォッカなどのスピリッツにてジャスミンティーを割ればいいのではと思ったことは内緒にしておく。
ジャスミンティーでカクテルを作った感想
ジャスミン焼酎は、アルコール度数が高いスピリッツとの相性がよいです。
また、甘いお酒と組みあわせることで、甘さを旨味に転換してくれるお酒でもあります。
薬草の香りが強いベルモットなどと混ぜると、ジャスミンの香りと風味はなくなりました。
ジャスミン焼酎+スピリッツ
ジャスミン焼酎のアルコール度数は20%。カクテルにしてはアルコール度数が低い。
アルコール度数の高いスピリッツと混ぜればアルコール度数が高くなる。そして、アルコール度数が高く控えめ風味のスピリッツとジャスミンの相性は滅法界よい。ジャスミンの香りが厚く強くなる。
ウォッカやジンなどのスピリッツとジャスミン焼酎をシェイカーにいれる。氷も忘れずにいれシェイクする。
ジャスミン焼酎+ウォッカ。
ウォッカの荒々しい風味がまろみをおびている。ウォッカの角を削られている。アルコール度数の高いウォッカが優しく冷たく舌に染みこんでいく。
冷涼な大地に雪どけがおとずれる、たよりない陽光に照らされたジャスミンの香りが凛と咲いている。
ジャスミン焼酎+ジン。
いろいろなジンのカクテルを飲んできた。ジャスミン好きにズバッと刺さるカクテル。
ジンのネズの実の風味とジャスミンの香りの相性は、最初からひとつのお酒だったのではと考えてしまうほどよいもの。
中国の王宮に咲く女帝のごとく威風堂々とした風味。辛口ですっきりとしていながら、飲みおわるとジャスミンの香りとジンの酸味の余韻が口のなかに残響する。
このカクテルを食前に飲めば胃をぎゅぎゅっと元気になり、食後に飲めば胃の消化を助けてくれるように感じられる。
ジャスミン酎ティーニ
ジャスミン焼酎をジンのかわりにつかい作ったジャスミン酎ティーニ。
ミキシンググラスに氷とジャスミン焼酎:50mlとドライベルモット:10mlをいれる。バースプーンなどで撹拌しうっすらと白く濁るまで冷やす。ミキシンググラスにフタをはめカクテルグラスに注ぎいれる。
はっきりと言うならば、ドライベルモットの香りと風味一色。かすかに、はるか遠くにジャスミンの小さいな花は咲いている。
ドライベルモットの風味が、陽光に照らされたように柔らかくなっているようには感じた。
ジャスミン小町
ジャスミン焼酎とホワイトキュラソー、レモンジュース、氷をシェイカーにいれてふる。
カクテルグラスのふちに塩をつけ、シェイカーから液体を注ぎいれる。
カツンと下駄を転がしたような塩の食感。舞子さんが歩くとかぐわしい香りがするように、薔薇や檸檬の香りが花ひらく。塩を感じたあとの薔薇の甘さはしっとりとしており心地よい。そして、檸檬の酸味が口のなかをさっぱりとさせてくれる。とても飲みやすいカクテル。
ジャスミンの香りはいずこ。
村雨
おおきな氷をいれたグラスにジャスミン焼酎とアマレットを注ぎいれバースプーンなどでかき混ぜる。
飲みやすい、ジャスミン焼酎で割ったアマレットは。アマレットを使ったカクテルは、からみつくような杏仁な甘味があるのだが、ジャスミン焼酎で割るとその甘さが控えめになり旨味に転化されている。
ジャスミンの高貴な香り、白い爽やかなジャスミンが咲きみだれるための大地。アマレットはその大地となっている。ジャスミンの精神を落ちつかせてくれる香り。そして、大地のように雄大な甘味のアマレット。
疲れ切ったとき、静かに物思いにふけりたいときに白いジャスミンの村雨いかがでございますか。
サントリー ジャスミン焼酎 茉莉花を飲んだ感想【 まとめ 】
サントリー ジャスミン焼酎 茉莉花は透明ですが、ジャスミンの香りと風味がしっかりとあるお酒です。
サントリー ジャスミン焼酎 茉莉花を飲んでいると、心が落ちつき、精神が安定してくるように感じられます。
ジャスミンの香りは心を落ちつかせてくれます。サントリー ジャスミン焼酎 茉莉花は、飲むアロマなのかもしれません。
サントリー ジャスミン焼酎 茉莉花は焼酎というよりもリキュールにちかいです。
スピリッツと混ぜてやると、ジャスミンの香りのあるカクテルをたのしめました。
ジャスミン好き、心を落ちつかせたい左党にオススメのサントリー ジャスミン焼酎 茉莉花。
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