【 北大路魯山人 】有名な美食家で名前は知っていたのですが、どんな人物かまったく知りませんでした。
2020年現在、青空文庫でも魯山人のエッセイを読めますが、Kindle版なら、エッセイが1冊の本にまとめられており、綺麗な写真つきで120円ほど。
本を読めば北大路魯山人の食にたいする考え方、北大路魯山人がどんな人物かわかる本でした。
魯山人エッセイを読んだ感想
読みやすい文
魯山人のエッセイは、読みやすい文章で書かれています。
批判するときは、キツい言葉になっていますが、優しく書かれているエッセイが多いです。
です・ます調で書かれている優しいエッセイがおおく、ビックリしました。
日本料理は最高
日本料理、大好き魯山人。
「日本料理が最高」と言いきれる人、今の日本では少なそう。
寂しいといえば、寂しいですね。
海外料理を批判するために世界旅行
日本料理が最高で、海外料理はよくない。という自分の持論を証明するため。
海外の料理を食べようと、世界旅行をしちゃう魯山人。
たしかに、体験、食事してないのに批判するのはダメですよね。スジが一本通ってる人だなと感じました。
海外料理も、美味しい物は美味しいとキチンと書かれています。
料理の素材は厳選しろ
エッセイの中で、口をすっぱく料理に使う素材は厳選しろと書いてます。
かつお節や昆布の選びかた、魯山人流の出汁の作り方も紹介しています。
高級な素材をつかってるレシピもありますが、変わった調味料をつかわず作れるレシピばかりで非常に料理の参考になりました。
料理の質が落ちたと嘆く
70年から80年まえに、日本料理の質が落ちてきていると何度かエッセイに書かれています。
現在の日本料理を、魯山人が食べたら、どういう評価をするのか気になりました。
魯山人さんに、SNSや食べブログをやってもらいたいな。
ビールが大好き
風呂あがりのビールが大好きだったようです。
私も風呂あがりのビールは最高と思います。魯山人レベルの食通と名乗っていいのかな。
海外ビールについてエッセイで書かれており、デンマークビールが美味しいと書かれいます。
飲んだことのないビールでした、魯山人さんが褒めているなら一度は飲んでみたいです。
晩年は寂しそう
気になったエッセイがありました、美味しいものを食べつくし食欲がなくなったと書かれています。
活き活きとした文章のエッセイとちがって、元気がない文章に感じました。
まだまだ食べたいものがある、私のほうが幸せなのかな。
魯山人エッセイを読んで作った料理
お茶漬け
エッセイで、いろいろな料理を紹介しています。1番多く書かれている料理は、「お茶漬け」。
美食家が「お茶漬け」について書いていたのに、ビックリしました。
10ほどのお茶漬けのレシピが書かれており、車エビやウナギ、天ぷらと高級な食材を使ったお茶漬けもありますが、低価格な食材で作るお茶漬けレシピがおおいです。
納豆茶漬け
100回程ねった納豆をご飯のうえにのっけ、緑茶をかけたら完成。
納豆をお茶漬け??と疑いましたが、醤油をチョロっと垂らし食べると、サラサラと納豆とご飯がノドを通っていく。
食欲がないけど、栄養をとらないとダメなときにピッタリ。
厚揚げ
厚揚げに焦げ目をつけた様子が、虎に似ていることから。
大根おろしを厚揚げにのせると「雪虎」
青ネギをのせると「竹虎」お洒落なレシピを知れた。
鮎
お茶漬けの次に、エッセイでよく書かれているのが「鮎」
「鮎」のエッセイを書いてる文章からは、魯山人ってほんとうに「鮎」が好きだったんだなと伝わってきた。
北大路魯山人の120話すべて収録を読んだ感想【まとめ】
想像してたより、文章・エッセイでは魯山人さんから気難しいイメージを感じなかった。
茶人や料理人にたいして書かれているエッセイは、やや攻撃的な文章になっている。
魯山人流のいろいろな料理をしれた本でした。料理は素材が大事。
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