『檀流クッキング』に作り方が書かれているクラムチャウダーを作り、食べた感想を書いています。
アサリの砂にさえ気をつければ、クラムチャウダーは自宅でかんたんに作れました。
アサリの海の果汁といった出汁とベーコンのどっしりした風味、バターの芳醇なコク、牛乳の優しい甘味、トマトの酸味。
てんでバラバラの食材が一つの皿にまとまっている。パリパリのクラッカーの食感もプラス。
ホッとやさしいスープになっています。テレビや映画にでてくるニューヨーカー気分に浸りましょう。
『 檀流クッキング 』とは、無頼派とよばれた文豪であり料理好きでもあった檀一雄が書きしるした料理エッセイ本です。
男性作家が書いた料理エッセイの金字塔でありパイオニアともいえる一冊。それが『 檀流クッキング 』
おおよその目分量、経験で調理する実践的レシピが網羅されています。
クラムチャウダーの調理工程
- アサリの砂抜きをする
- アサリをゆでる
- タマネギとパセリ、ベーコンを炒め、小麦とアサリのゆで汁をくわえる
- 牛乳をいれ、このみの具をいれ、味を調える
- クラッカーを飾り、クラムチャウダーのできあがり
生協の冷凍アサリを使っています。
アサリの塩抜きをしていません。アサリの塩抜きの方法を書いておきます。
生協の個人宅配【おうちコープ】アサリの塩抜きの方法
- アサリの殻を真水で洗う
- 3%の食塩水を作る
- 食塩水にアサリをいれる
- アサリをいれた容器に、日光がはいらないようにフタをする。
- アサリを食塩水からとりだし、30分ほど空気にあてておく
100ccに3gの塩をいれると、3%の食塩水になります。
アサリを食塩水にいれるときに、アサリをザルか網にいれ容器の底から浮かしておくと、アサリと砂を分離しやすく楽です。
クラムチャウダーの材料(2~3人分)
- アサリ:約200g
- 水:200cc
- ベーコン:50g
- タマネギ:1/2個
- パセリ:適量
- トマトジュース:100cc
- ジャガイモ:1個
- 牛乳:100cc
- 小麦粉:大さじ1
- バター:10g
- 塩・コショウ・タイム:適量
- クラッカー:適量
クラムチャウダーの調理風景【写真あり】
アサリをゆでる
200ccの水を鍋にいれ、グラグラと沸騰させる。
アサリを鍋にいれ、アサリがパカッとひらいたら、アサリをお湯から引きあげる。
アサリを煮すぎると出汁はとれるが、アサリの身がバサバサになる。
貝殻からアサリの身をはがしておく。
タマネギとパセリ、ベーコンを炒める
自家製ベーコンとタマネギを1cm~2cmの角切りにする。ベーコンはお湯でサッと洗い流している。
メンドクさい人は、そのまま使いましょう。ベーコンの脂と燻煙がちょっとインパクト大なクラムチャウダーになる。
鍋にバター:10gをいれ、ベーコンとタマネギ、乾燥パセリをいれ弱火で炒める。生のパセリを使えば爽やかな香りになる。
クラムチャウダーをおいしく仕上げるコツとして、タマネギを茶色にしない。タマネギを茶色く焦がすと、すこしタマネギの甘い香りが鼻につくようになる。
タマネギが半透明になるまで弱火で炒める。
小麦とアサリのゆで汁をくわえる
ベーコンとタマネギ、パセリを炒めている鍋に、トマトジュース:100ccと小麦粉:大さじ1をいれる。トマトジュースのかわりに、生のトマトやトマトピューレでもおいしいクラムチャウダーができる。家にある食材を使おう。
アサリをゆがいたお湯を鍋に少しづついれ、小麦粉を木べらなどでゆっくり溶かす。
砂をだしていても油断大敵、お湯に残っているときがあるのでご注意を。上澄みのお湯をすくい鍋にいれよう。
牛乳をいれ、このみの具をいれ、味を調える
鍋に牛乳:100ccをいれる。貝殻からはずしておいたアサリの身も鍋にいれる。
さいの目にきり、蒸しておいたジャガイモをいれる。『檀流クッキング』ではセロリの茎もいれていた。
トロリとポタージュのようになるまで弱火で煮る。
塩・コショウ・タイムで味を調える。タイムはなくても大丈夫だが、あると黒胡椒とはちがい、マイルドにピリッとし、ほのかな香りはクラムチャウダーに味の膨らみをもたらす。
クラムチャウダーを器に注ぎパセリをふり、クラッカーを添えれば出来上がりだ。
クラムチャウダーを食べた感想
赤いな。『檀流クッキング』のクラムチャウダーの写真は黄色だった。クラムチャウダーの色のイメ-ジは白色だった。トマトをいれているので、赤色になったり黄色になるのだろう。
白いクラムチャウダーにくらべると、赤色黄色のクラムチャウダーは少し酸味があり、アッサリしている。
アサリの海の出汁がたゆたゆと口にひろがり、ベーコンの豚の脂と旨味、牛乳の甘味、トマトの酸味。トロリとして一口飲むと、ほぅと呟き、もう一口飲む。体の中からしみじみと温かくなってくる。
シャキシャキしているタマネギの食感、旨味が染み込んでいるジャガイモ、ベーコンの脂身と、パリッとしたクラッカーと一緒に食べる。パリッ、トロリ、口のなかで二つの食感が踊る。
食べ終わって気づいた。アサリの出汁は主張していたが、アサリの身はどこへ行った。アサリの身は記憶に残らなかった。
生パスタ
コショウとタイムをおおめにふり、生パスタと食べてもうまかった。
ボンゴレと比べると、バターとジャガイモが入っているのでコッテリしている。
ボンゴレかクラムチャウダーか、好みが分かれそうだ。
クラムチャウダーを作って食べた感想【まとめ】
アメリカの国民的スープ『クラムチャウダー』を自宅で作ることができました。
トマトを使っているので、色は白くありませんが、サッパリ飲みやすいです。
色々な具材の出汁と風味が、口のなか一杯にひろがるクラムチャウダーになっています。寒い冬にクラッカーを砕き、パラパラとクラムチャウダーのうえにまき、スープンですくって食べると体の底から温かくなってきます。
『 檀流クッキング 』のレシピはこちらの記事にまとめています。
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