この記事は、コストコで売られている箱いりの白ワインを飲んだ感想を書いています。
5.25リットルと大容量です。ふつうの大きさの瓶7本分。箱いっぱいにパンパンに白いワインが詰まっています。
大容量なので、おいしくない白ワインだと飲むのに苦労しますよね。
ご心配無用、飲みやすく色々な食事にあわせやすい白ワインです。飲みやい、クセがなさすぎる、冷やすとさらにサラリと飲める風味。
なので、白ワインの風味について書けない、それぐらい飲みやすく、クセのない白ワインです。
キツネの御叱弧のような特徴的な香りがする白ワインが好きな人にはおすすめできません。
低価格で大容量、さらに水のように飲める白ワインをお探しのかたには、強くおすすめできます。
クセのない白ワインですので料理にいれても食材とケンカしません。たっぷりと白ワインを料理に使えます。
7本分の白ワイン、飲めども飲めどもつきることない泉のように白ワインが滾々と湧きでてきます。
白ワインを使ったカクテルに使り飲んだ感想も書いています。
白ワインを飲んだ感想
常温(室温は16度)
うっすらと皮の色を濾したような静謐な色をしている。グラスのむこうがわは、あまり見えない。琥珀よりも淡い黄色。
香りを確認してみると、ひっそりとした湖畔をおもわせる静かな香り。ポテッと柔らかくなくしっかりと果実の酸っぱいサクランボのような香り。ツーンとくる酸っぱさはなく鼻が疲れない。
ワインを口にふくむ。するりと口と歯のあいだに染みいる。清流が岩や木をさけるように口のなかにはいってくる。皮がのこっているような渋みはない。軽い口あたり、それでいて苦味と酸味はある。しっかりとした苦味と酸味ではなく、味の輪郭をボヤけないように白ワインの味と風味をくっきりとさせてくれている。
飲んでいて、飽きがこないお酒を旨口と呼ぶと読んだことがある。であるならば、この白ワインは旨口。主張は少ないけれども、鼻と舌を疲れさせない香りと風味は飽きがこない。
ファミリーワインということなので、食卓やBBQなどの机のうえにドーンとおいてジャーと飲むようなザックバランな飲み方にも耐えられる陽気さもある。
白ワインだけで飲む白ワインではないように思われた。どういうことかと言われると、ほうれん草などを食べたあとに白ワインを飲むと花がひらいたような香りがひらく。こってりとした焼肉などを食べたあとに白ワインを含むと山椒かコリアンダーのような刺激があり口の汚れを洗いながしてくれる。
食べ物とマリアージュさせるたびに白ワインの顔は変化する。甘くなったり、辛くなったり、爽やかになったり、白ワインの百面相。
常日頃は安ワインを飲みたおし、おいしいワインを飲んだときに何がちがうのか分かるようになるのがワインを知る近道だと言った開高健。
この白ワインは、白ワインのフラットな味だと思う。辛い、苦い、酸っぱいなどを判断するあなたの基準になる。
そして、この基準は毎日毎日飲んでも、ボックスから滾々と白ワインが湧きでるようである。いづれ泉は枯れるが。
冷蔵庫で冷やす
ボックスを冷蔵庫にいれることができればいいのだが、狭い冷蔵庫では横にしても縦にしても邪魔になる。ペットボトルにいれ冷やした。
冷やされたことで、布団のなかにギューッと体をちぢめるように白ワインと香りと風味もちぢんでいる。
冷やすとさらに口当たりがよくなる。すこし、レモンのような柑橘類系の風味と香りが反響した。
白ワインの特徴・注ぎ方
大容量5.25リッター。ボトル7本分。
アルコール度数は、13.5%。シャンパンの原料のシャルドネが使われたワインのようです。
あのシャンパンとおなじブドウから造られているとなると、すこし格調高いものに感じられます。感じませんか、感じますよね。
注ぎ方は、箱の細い麺にAとBと書かれている点々があります。その点々にそってAをとりさりましょう。Bをとりさってはいけません。上に折り曲げておきます。
銀色のビニール袋をごそごそとあさり、黒い突起をみつけましょう。突起はひねられるようになっていますが、ひねってしまうと白ワインがジャババーしてしまいます。ひねらずに黒い突起をAをとりさった位置に固定しましょう。
そして、折り曲げたBを黒い突起にはめればいいのですが、きっちりとはめられませんでした。
黒い突起をまわす方向が書かれています。その方向に黒い突起をまわすと、白いワインが黒い突起の下から勢いよく飛びだします。一気にまわさないようがよいでしょう。
黒い突起の下にグラスをいれられるように工夫しておくと白ワインを注ぎやすいです。
ひねると白ワインが注げるのは楽です。ただ、それだけではなく、瓶を開封したときに比べ白ワインの劣化がおそいように感じられました。ゆっくりと末永く白ワインをたのしめるのです。
白ワインを使ったカクテル
スプリッツァー
かっこういい名前がついているが、白ワインの炭酸水わりだ。
クセのなさすぎるぐらいクセのない白ワインだが、アルコールに弱い人にとっては苦手な香りや風味があるかもしれない。
炭酸のパチパチとした刺激は白ワインの香りと風味をかろやかに散らしてくれる。
ビールや酎ハイのかわりにもなる。
オペレーター
氷をいれたグラスに白ワインとジンジャエール、レモンジュースをくわえ炭酸が抜けないていどに混ぜあわす。
ジンジャエールのドライな風味、レモンジュースのちゅんとした酸味。白ワインの存在をかき消されてしまったかのような爽やかな一杯。
モヒート風
白ワインとミント酒、ライムジュースを氷のはいったグラスにいれ冷やす。
ゆっくりと炭酸水を注ぎいれる。
モヒートよりもアルコール度数の低く夏に飲むにはピッタリのお酒のできあがり。
カルピス
氷をいれたグラスにカルピスをいれ混ぜ冷やす。白ワインをそそぎいれる。
カルピスの酸味と白ワインの酸味が混ぜりあい、カルピスのぺちゃっとした甘さがなくなり、シュンとした姿の酸味が口のなかに現れる。
これは、大人のカルピス。
キール
白ワインとカシスのリキュールを割って作るカクテル。白ワインもカシスのリキュールも冷蔵庫で冷やしておくと涼。
個人的には、この1杯。白ワインで作るカクテルのなかではNO1。
甘さと酸っぱさのバランスがよく、カシスのうろんとした甘い風味のあとに、白ワインの柑橘類の爽やかな風味がやってくる。
食前酒としても、食後酒としてもいける。
ワインクーラー
- 白ワイン:90ml
- オレンジジュース:30ml
- グレナデンシロップ:15ml
- ホワイトキュラソー:10ml
ぽってりと甘いカクテル。クラッシュドアイスのおかげで甘さを感じるまえに飲むことができる。
おなじようなお酒の構成でテキーラやラムで作るカクテルがある。あちらのほうが華やいだ香りがするように思われる。
グレナデンシロップやホワイトキュラソーの香りと風味は、白ワインの香りと風味をグラスの外に押しだしている。
ベレッタ
- 白ワイン:90ml
- ドライベルモット:30ml
- ジン:15ml
- オレンジキュラソー:15ml
白ワインにネズの実の香りのあるジンをくわえると、ジンが白ワインの存在をとりこむ。
ジンの風味をそのままにアルコール度数をさげられる。
ジンだけだとアルコール度数が高すぎると感じられるかたにオススメ。
アンゴスチュラビターズ
白ワインにアンゴスチュラビターズを1~2滴おとす。
腹痛や風邪、食欲不振にキクと言われているアンゴスチュラビターズ。
木の根を煮こみたおしたような苦味があり、白ワインの風味をグッと濃いものにしてくれる。
食欲のない日にいかが。
箱入り白ワイン5.25リットルを飲んだ感想【 まとめ 】
箱入りの大容量の白ワインは、注ぎ口が工夫されており中身が劣化しにくいように感じました。ゆっくりとたっぷりの白ワインをたのしめます。
お味のほうは、飲みやすく、クセがなさすぎるほどクセのない白ワインの基準、ボーダーラインといったお味です。
単体で飲むとクセはありません。しかし、いろいろな食材とマリアージュさせると色々な香りや風味を醸しだしてくれます。いろいろなレシピや食材とあわせるたのしみがあります。
たっぷり大容量なので色々とたのしめますね。
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