『 食戟のソーマ 』こづゆ鶏醤油ラーメンを再現 受けつがれた伝統に新たな息吹をふきこんだ郷土愛にあふれた純朴なラーメン

料理

この記事は、『 食檄のソーマ 』に登場するこづゆ鶏醤油ラーメンを再現した記事です。

鶏とホタテ、屋愛の旨味が混ざりあった心地よい味わいのスープは、あきることなく素直に飲めます。

野菜を干してから煮ますので、野菜の旨味を十二分にひきだした味わい深いスープです。

受けつがれた伝統に新たな息吹をふきこんだ郷土愛にあふれた和風ラーメンです。

こづゆ鶏醤油ラーメンの調理風景

ゴボウとインゲン、ニンジン、シイタケを乾燥させておきます。

フードドライヤーをつかい乾燥させました。

天日にあて乾燥してもらってもかまいません。

つぎにに干貝柱をくわえておきます。

干貝柱をたくさんいれると、それだけ味わいが濃くなるでしょう。干貝柱はお高い食材ですので、財布はうすくなります。

漫画には描かれていませんが、キクラゲと干しシイタケをくわえ味わいを濃くしました。

貝柱をいれた水は、半日から1日ほど冷蔵庫にいれておきましょう。

骨のついた鶏肉を用意します。そして、ショウガと青いネギも鍋にくわえコトコトと弱火で煮ます。

ニンニクをいれると素朴な味わいが崩れるようにおもいました。

鶏の出汁をとったあとは、鍋のなかの食材をとりだし、沸騰させアクをとりのぞきました。

鶏肉は、つけあわせにつかいます。

鶏の骨からけずったものと、白ネギと紫蘇、梅干を混ぜあわせます。

梅干は種をとりのぞきペースト状に、大葉は細くきっておきます。

ネギは細く切り、水にさらし辛味をぬいておきましょう。

そして、すべての材料を混ぜあわせておきます。お好みで日本酒、もしくはミリンでとろみをつけてください。

貝柱と鶏の出汁をおなじ鍋にいれてください。

貝柱とシイタケ、キクラゲはいれたままにしておきました。

こづゆ鶏醬油ラーメンは、里芋がトッピングされているように見えます。この里芋をいれるのがメンドクサイ。

まず皮をむきたっぷりのお湯で煮ます。里芋のヌメりをとります。

塩や酢をいれるとヌメりがとれやすいです。ヌメりがひどいときは、お湯をかえ何度か里芋をゆでてくさい。

干貝柱と鶏の出汁をあわせた鍋に、乾燥させた野菜をくわえ煮ます。

お好みでヌメりをとった里芋をくわえてください。里芋をくわえたほうが、滋味ある味わいになる、ような気がしました。

スープをつくるのは、とてもメンドクサイと思いました。はじめからすべての材料を鍋にいれコトコトと煮てもよいような気がします。

弱火でコトコトと煮ます。野菜から旨味がしみだし、スープがお好みの味わいになるまで煮てください。

ラーメンのトッピングは、スープの材料がほとんどです。食べやすい大きさに切っておきましょう。

お麩だけは、水やスープにつけ柔らかくしておく必要があります。

薄口しょうゆと白しょうゆを半々にあわせ、沸騰しないように火をいれます。

細目の麺をゆでました。

器にあわせ温めた醤油をいれ、スープをそそぎいれます。

そして、麺と具材をのせればこづゆ鶏醬油ラーメンの出来上がりです。

こづゆ鶏醤油ラーメンを食べた感想

見ためは、とても地味です。

母性あふれるお弁当のようです。ニンジンをいれないと、とても地味なものになっていたでしょう。

スープを飲んだ印象は、野菜がつよいです。ゴボウの薬効ある風味、ニンジンの甘味、サトイモの奥ゆかしい滋味ある味わいが溶けあっています。

インゲンの風味は、あまり感じません。すこし軽妙に爽やかな風味をかんじました。もしかしたら、その爽やかな香りがインゲンの風味だったのかもしれません。

鶏と貝柱の味わいは、スープの味わいの土台になっています。でしゃばらずに、野菜を旨味をしっかりとささえています。

雪国で磨かれた郷土料理のようなスープは、日本人の郷愁にささる味わいです。

すべての味わいが丸く融和したスープは、世代を超えて愛されるスープだと思いました。

飲んでいて、すこしも疲れません。

里芋もいい塩梅に味がしみこんでいます。

ふにゃりとしたお麩の食感もいい仕事しています。トンポウロウの溶けるような白い脂のような食感です。脂はすくないので、ヘルシー。

薬味を混ぜあわせたものをのせると、爽やかすぎるほどに、爽やかなスープになります。

梅干のすっぱさが味をひきしめ、ネギと大葉の風味がお口のなかを掃除してくれました。

そして、コリッとした鶏肉の食感が、淡いスープのなかに屹立します。

夏の疲れたときでも食べられるほどに、食べやすいラーメンです。

ラーメン用につくられたスープです。けれども、うどんにもあいます。

いや、むしろうどんのほうが、ミートしているようにも感じられました。

「 こづゆ鶏醬油ラーメン 」の公式レシピは、『 食檄ソーマ 』9巻に書かれています。

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