この記事は、『 檀流クッキング 』で紹介されている炒り卵を作り、食べた感想を書いています。
鶏卵に干貝柱とタケノコをいれ炒めて作ります。
キンモクセイの花のように華やかで軽い食感の炒り卵です。
できるだけ弱火で丹念に炒め水分を飛ばせば作れます。
最後の仕上げとして電子レンジで水分を飛ばしてもらってもかまいません。
檀一雄も電子レンジで鶏卵の水分を飛ばしています。
『 檀流クッキング 』とは、無頼派とよばれた文豪であり料理好きでもあった檀一雄が書きしるした料理エッセイ本です。
男性作家が書いた料理エッセイの金字塔でありパイオニアともいえる一冊。それが『 檀流クッキング 』
おおよその目分量、経験で調理する実践的レシピが網羅されています。
炒り卵の調理風景【写真あり】
鶏卵ひとつにつき、干貝柱ひとつを用意します。
干貝柱がつかる日本酒をふりかけ干貝柱を柔らかくしておきます。干貝柱につけた日本酒も出汁として使うのでもったいなくはありません。
それでも、日本酒をケチりたい人はお湯をいれてもらってもかまいません。
ついでに干タケノコもつけておきました。出汁が厚く濃くなります。
水煮のタケノコを使ってもらってもかまいません。
干貝柱は酒に半日ほどつけておきます。
柔らかくなった貝柱をときほぐしましょう。できるだけ細かくほぐしたほうが口当たりが柔らかくなります。
タケノコも貝柱の繊維ほどの細さに切っておきます。生のタケノコのほうが細かく切れるでしょう。
細かくした貝柱とタケノコ、鶏卵5つをボウルにいれます。そして、貝柱とタケノコをつけておいた液体もボウルにいれましょう。
砂糖と塩で味つけをします。濃く味付けをするよりは、薄く味付けしたほうが調整できます。
さいごに片栗粉小さじ1をくわえ、しっかりとかき混ぜました。
中華鍋にたっぷりのラードをいれ溶かします。テフロンなど焦げつきにくい鍋をお使いのかたは少量のラードで大丈夫でしょう。
ラードが溶けたら、液体をすべて中華鍋にそそぎいれます。
鍋肌にちかい液体がが白っぽくなるでしょう。木べらなどで焦げつかないように混ぜながら水分を飛ばします。
できるだけ、弱火で根気よく炒めると水分が飛びやすいです。
水分を飛ばす方法として、カバーをかけずに電子レンジにいれ調理する方法もあります。檀一雄も最後の仕上げに電子レンジを使っています。
水分の飛んだ鶏卵は、枯れることのないキンモクセイのようです。
ふわりと柔らかく、明るい出汁の旨みを感じます。
柔らかいだけでなく、しっかりとした貝柱とタケノコの歯ごたえがあり飽きることなく食べられました。
箸休めにも酒のサカナにもなり、冷めても美味しいので作り置きとしても優秀です。
さらに、炒り卵で作る二色丼は絶品です。
『 檀流クッキング 』のレシピはこちらの記事にまとめています。
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