この記事は、シーバスリーガル12年 ブレンデッドスコッチウイスキーを飲んだ感想を書いています。
12年熟成された高貴なピンッとスマートな風味のスコッチウイスキーです。
ストレートやロックだけでなくカクテルにつかい飲んだ感想も書いています。
シーバスリーガル 12年 ブレンデッドスコッチウイスキーの特徴
真ん中にハートのように視える金色の模様。槍がクロスしているエンブレム。
白い文字のCHIVASと12の文字が浮かびあがる。CHIVASでシーバス。下にはREGALの文字がありますね。
赤を基調に、金色と銀色、白文字だけのシンプルでありながら、高級感を漂わせる箱。
スッととりだすと、銀色の部分が黄金になったり、真ん中の心臓がリアルな心臓のように赤くなっていたりとラベルの色が変化しています。箱のイラストと瓶のイラストの色使いをくらべると、瓶の色使いのほうが豪華で絢爛なイメージをうけるでしょう。
巧緻な色合い、精彩な配置、高級感あるデザインのシーバスリーガル12年。
裏面のラベルも確認しましょう。原産国はスコットランド、ですので、スコッチウィスキー。原材料はモルトとグレーン、大麦と穀物からつくったウィスキーをブレンドでしてつくっているので、ブレンデッドウィスキーですね。
アルコール度数は、40%と平均的なウィスキーとおなじです。
高級な赤い封をあけるときは、いやがうえでも、このウィスキーはおいしいのではと舌のうえで味の想像をふくらまさずにはいられませんよね。
赤い封をペリペリとめくり、さっそく味見をしていきましょう。
あれ、キャップ方式。コルク式を想像していました。ちょっとテンションが落ちました。
ストレートで飲んだ感想
澄んだ清澄なシーバスリーガル。粘度はなくグラスのフチにくっつかない。はらりと滑りおちる。
12年熟成と書かれていたが、濃密な香りではない。あくまで透明で澄んだ雑味のすくない麦を焦がし熟成させたようなスッキリとした香り。すこしモノタリナイものを感じた。
むわっとくる騒々しい香りはなく、あくまで静かにたたずむ老貴人といった静寂な口あたり。香りや風味にとぼしいと最初は感じられる。ゆっくりと口のなかで転がしていると、研ぎ澄まされたスルドイ一撃のような小さい刺激を舌に感じる。
そして、ほのぼのとした悠然な甘さ、たとえるならば、大麦とナッツを4種類ほど炭火で丹念にいりつけ、くだき、純なアルコールで濾したような甘さと風味。雑味がなく、これぞウィスキーのいい味といった味の中心部だけを精米してとりだしたような完な璧に飲みやすい。
ウィスキー初心者、スコッチウィスキー初心者にすすめるシーバスリーガル。いやいや、ウィスキーに少しうるさくなってきた方々にもすすめたいシーバスリーガル。
シーバスリーガルは常温で飲んでも冷たさを感じつつ、ストンと胃に落ちる。
ロックで飲んだ感想
グラスに大きい氷をいれ、シーバスリーガルをトクトクと注ぎいれる。
透明な香り、氷のうえを滑るように落ちる琥珀の滝。滝はマイナスイオンではなく、ローストされた麦の香りとバニラのような甘い香りをまきあげる。
冷やすことで、すこしだけトロンとしているように感じられる。氷で研ぎあげたシーバスリーガルは、ストレートよりも飲みやすく、はんなりとした甘さを感じられる。
胃に落とした瞬間、スモーキーな風味と、チクリとくる苦味を感じられた。苦味は口のなかをサッパリとさせてくれる。つぎに口にふくむシーバスリーガルの風味をしっかりと感じさせてくれるのである。
ハイボールで飲んだ感想
シーバスリーガルと氷をグラスにいれバースプーンでかき混ぜ冷やす。炭酸水を氷にあてないように静かにそそぐ、バースプーンを氷の下から2~3度もちあげる。
あまり使いたくはない言葉だが、さっぱりしている口当たり、飲みやすいが、凛とした旨さと、日本刀でスパッと切ったようなキレがある。
炭酸水で薄めても、シーバスリーガルの風味と香りは炭酸水の底に漂っている。食中酒としては、うますぎるように感じた。
シーバスリーガルを使ったカクテルを飲んだ感想
- オールドパル
- オールドファッション
- オリエンタル
- ゴッドファーザ
- ドライマンハッタン
- マンハッタン
- ラスティーネイル
オールドパル
- ウイスキー:20ml
- ドライベルモット:20ml
- カンパリ:20ml
すべての材料を氷をいれたミキシンググラスにいれ、バースプーンで撹拌し冷やす。ストレーナをかぶせ、カクテルグラスに注ぎいれる。
くっきりとした茜色は、ちいさいころに遊び疲れて家路についたあの日の夕暮れをおもいださせる。
カンパリの苦さが、カンッときて、シーバスリーガルとスイートベルモットの甘さがゆるゆるとやってくる。3つの酒の友情をひとつの酒におとしこんだ青春の苦さ、友情の甘さを感じられるカクテル。
オールドファッション
- ウイスキー:45ml
- アンゴスチュラビターズ:一振り
- 角砂糖:1個
- 炭酸水:少量
- チェリー・レモン:(適量)
バーボンウィスキーでつくるのが本物のレシピ。
なので、シーバスリーガルで作るのをオススメしない。
シーバスリーガルの正統といいたくなる風味と香りに、甘さを混ぜると、すこぶる苦い味にしあがっている。苦すぎて、ハトが豆鉄砲をくらったような顔になったよ。
すこぶる苦い味が好きなかたへ。
オリエンタル
- ウイスキー:30ml
- スイートベルモット:10ml
- ホワイトキュラソー:10ml
- ライムジュース:10ml
- マラスキーノチェリー:1個
チェリー以外の材料を氷をいれたシェイカーにいれシェイク。カクテルグラスにそそぎいれる。チェリーをちょこんと飾っておく。
赤いチェリーがうっすらと視える濃いオレンジ色のカクテル。
圧倒的な飲みやすさ、甘さと酸味のバランスが精妙である。どちらに傾くこともなくすこぶる飲みやすい。ただ、この味ならシーバスリーガルを使う必要はないと思う。
ゴッドファーザー
- ウイスキー:45ml
- アマレット:15ml
氷をいれたグラスにシーバスリーガルとアマレットをそそぎいれ、かるくかき混ぜる。
杏仁豆腐の香りにくるまれたシーバスリーガルの香り。
二つのお酒はまざりあい、はじめから一つのお酒だったかのような、長い間タルで熟成されたような、クレープのように甘味を重ねた一杯になっている。
ドライマンハッタン
- ウイスキー:50ml
- ドライベルモット:10ml
- アンゴスチュラビターズ:一振り
- オリーブ:1個
オリーブ以外の材料を氷をいれたミキシンググラスにいれバースプーンでかき混ぜ冷やす。ストレーナをかぶせてからグラスにそそぎいれ、オリーブを飾りつける。
シーバスリーガルの香りに薬草の香りがくわわり、軽快に風味がのびている。
ドライ感でいえば、ジンでつくったほうがドライだろう。こちらは風味と香りが豊かでドライとはいえないが、鶏肋のように捨てがたいサムシングがある。
マンハッタン
- ウイスキー:50ml
- スイートベルモット:10ml
- アンゴスチュラビターズ:一振り
- チェリー:1個
チェリー以外の材料と氷をミキシンググラスにいれる。バースプーンでかきまぜ冷やす。ストレーナをかぶせ、カクテルグラスにそそぎいれる。
艶めかしく妖艶な鮮紅色のカクテル『 マンハッタン 』別名は、カクテルの女王。女王の名にふさわしい貫禄のある見た目。
料理は眼でまず食べるという、眼で人を酔わせる怪しげな魅力をはっするマンハッタン。
シーバスリーガルで作る必要はないカクテルのひとつである。
ラスティーネイル
- ウイスキー:40ml
- ドランブイ:20ml
シーバスリーガルとドランブイと氷をグラスにいれ、バースプーンでかきまぜる。
ドランブイの甘味がシラウオのように琥珀の海を泳ぐ。
ハチミツと薬草の香りがむんむんとするドランブイは、スコットランドで産まれたお酒。スコッチウィスキーのシーバスリーガルとあわないわけがない。トロンと眼がまどろむような甘さに静かに酔いしれる。
Amazonレビュー
安定した旨さですね。
いきなりハイボールや水割りにしないで、ロックやストレートで
良く味わって飲むと旨さがわかります。
割って飲むのはその後で。自宅でくつろぎながらロックでゆっくりと嗜んでいます。
風味もいいので個人的には最初から炭酸で薄めてしまうハイボールよりも、氷を溶かしながら自分の好きな濃さにして飲む方がオススメです。地元の量販店のほうが、安く販売していた。
引用元:Amazon
がっかり…
シーバスリーガルは、コストコで1リットル、3,000円でした。
シーバスリーガル 12年 ブレンデッドスコッチウイスキーを飲んだ感想【 まとめ 】
シーバスリーガル12年は、12年モノなのに価格がお手頃です。
安いだけあって味が雑じゃないの、いいえ、そんなことはありません。余計な雑味を削りきったようなウィスキーの真にうまい部分だけを抽出したような味です。
ストレートやロックでたのしめるウィスキーです。
シーバスリーガルは、華やかな味のカクテルの材料につかうにはモッタイナイと感じました。ドランブイやアマレットとの相性はよかったです。
飲みやすさとウィスキーの芯の旨さと風味を堪能できるシーバスリーガルは、ウィスキー初心者からウィスキーにこりだした方々を満足させる一本です。
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