アゴからだけ、ヒゲははえた。そのヒゲはウェーブしており、ウェーブしている箇所は光があたると、光ったり、輝いたりする。ナイロンの釣り糸としては太いほうになると思う。井伏鱒二風にいうならば、釣りに使うと魚に見つかるほど黒く、太い。
う~ん、これ陰毛。100%一致。下もアゴからも陰毛がはえるとは人間は不思議な生き物やで。
さすが、裸コートで歩きまわる文豪あまぼしすずめさん、陽毛、これはナイスアイディアである。
男なら1度は憧れる横山光輝の関羽のような黒々としたヒゲ、ヴァイキングのような猛々しいワイルドなヒゲを目指したのにどうしてこうなった。劉備と関羽、張飛が死んだときぐらい凹んだ。ウソだろ、こいつら天下統一せんのかいと。
横山光輝三国志のヒゲではなかったが、見ようによっては、いま人気の『 キングダム 』のヒゲに似ているのではないだろうか。あの漫画はヒョロっと一本だけ長いキャラが多かった気がする。『 キングダム 』ファンはヒゲをのばしてみてはどうだろうか。
その『 キングダム 』だが、すでに始皇帝が即位し、天下を統一した年よりも連載年数がうわまわったらしい。たしかに、さいきんの戦は長かった。しかも、まだ1国も滅ぼしてないんだぜ。
ホホのヒゲは、チョロチョロとサバンナの木のような間隔で生えた。ダサかったのでホホの毛は剃ることにした。ホホからもヒゲがはえる人がうらやましい。
唇の上のヒゲをのばすと、納豆や長芋を筆頭に、ベトベトとくっついたので定期的に剃っている。納豆や長芋、カレーは油断するとアゴヒゲにも被弾する。
アゴヒゲも丁寧に食事をしないと、アゴヒゲが口に飛び込んでくる。食事の器をキチンと持つようになり、丁寧に食事するように心がけるようになった。これはアゴヒゲをのばすメリットかもしれない。
ヒゲは汚くみられる。そこで食事中の注意事項として、絶対にヒゲを触らないほうがよい。かなりの確率で嫌われますゾ。
タンクトップを着ると、逃亡中の犯罪者にしか見えない。じっさいヒゲをはやしていると、小さい子どもに面白がられ変なあだ名をつけられるか、泣き叫び怖がられるかの二択になる。3:7ぐらいの割合となっている。子ども好きはアゴヒゲをのばさないほうがよい。子どもが嫌いな人間はどんどんヒゲをのばすことをオススメする。
あだ名としては、ヒゲ長老やヒゲ仙人、ヒゲ老子などがおおく、黒いサンタクロースなどは秀逸だった。近所のスーパーで長芋をよく買っているのだが、長芋仙人などという大人のあだ名にくらべ、黒いサンタクロースのよきことよ。
コロナ禍のこのご時世、マスクは必須。ヒゲ?もちろん飛びでるよ。おさまりきらないよ。
そして、めっちゃ蒸れるし、むわぁと変な匂いするし、チクチクするよ。
白いマスクは黒いヒゲが目立つ、黒いマスクのほうが目立たないような気がする。
アゴヒゲが、影のように見えないこともない。アゴのラインがでない人、アゴヒゲのばしてみないかい?
ノドのあたりがかぶれたりもした。夏場にヒゲをのばすのは大変。お洒落は我慢からというが、お洒落でもないしな。なんでヒゲのばしたんだろうか。
ヒゲをのばしたメリットはなにかあるかと考えてみる。すぐにパッと思いつかない。なんか目立つことは目立つ。すれ違ったとき二度見される。
そして、会話している人の目線が下になる、目線恐怖症の人はヒゲをのばしてみてはどうだろうか。人の目線が下がるので、なんか上の立場になった”気”になる。
会話のネタになるかというと、1~2回ほど会話になるぐらいか、まったくヒゲにふれない人のほうが多かった。
たまに目茶目茶くいついて質問をする人もいた。どれぐらいの期間のばしているのか、お手入れ方法などをグイグイ尋ねられた。
そうそう、無精な男がヒゲをのばすと、三割ほどのヒゲが枝毛になる。しかも、ヒゲはばっさばっさのボサボサ、ごわごわ。ひどいもんやで。
いや、ほんとロングヘアーの女性のマメさ、ケアのすごさよ。びっくりするわ。
ヒゲをのばしケアに悩むと、天使の輪が見えるロングヘアーの女性を見る眼がかわるデ。
3つに分かれている枝毛もよく見る。これをトライデントと名付けた。もしくはケルベロスと厨二あふれる名前を考えニヤニヤしていた。
ヒゲは男の厨二心に火をつける。漆黒の火をナ!!
枝がわかれすぎて、木のようになっている枝毛もたまにある。アゴから草ではなく、木はえる。
トリートメントなどをして、ヒゲにキューティクルを与えよう。
市販のシャンプーで洗い、市販のリンスで癒し、椿油を毎日つけていた。ヒゲのトリートメント用の商品もあるが、目が飛びでて、目を収納して、目薬をさしてから、値段を見ても、目が飛びでるほど高かった。
女性用のちょっと高いシャンプーやリンスを使うと、ヒゲを人差し指でくるりとしてやると、ふわっと華やかな花のような甘い匂いがし、ムラムラする。
また長いヒゲには色々な匂いがつきやすい、毎日のシャンプーはしたほうがよい。ドリトスを食べた手でヒゲを触ると、一日中ヒゲからドリトスの香りがした。
長いヒゲはよく抜ける。フローリングをコロコロすると、1回につき五本ほどのヒゲがくっついている。毎日毎日これだけ抜けて、よくアゴからヒゲがなくならないものだと感心させられた。
頭髪のほうもこれぐらい抜けても、すぐにはえてきてくれればいいのだが。頭部戦線後退中である。
ウェーブのかかっているまるで陰毛のようなヒゲが落ちていると、フローリングの見た目が非常にきちゃない。陰毛が落ちるのがイヤで剃ってるのに、アゴヒゲをのばして何をしているんだろうな、とコロコロしながら冷静に考えた。
ヒゲをはやすと、女性にモテるか?まったく、ネバー、女性にモテなかった。
ヒゲが好きな女性はいるのかもしれないが、まったくウケなかった。
むかしのフランスには青光りするヒゲをはやしたモテモテの殺人犯がいたという話を聞いたことがある、フランスにいけば、もしかすればモテるのかもしれない。またヒゲのない愛撫は、なんと味気のないことかみたいな話も西洋にはあったはずだ。
ヒゲをはやすメリットとして思いついたことがある。楽器がうまそうに見えることである。
ほら、なんか素人で音がでないくせに、なにか達人のように楽器がふけそう、に見える。
タイコを叩いても、リズム感がよさそう、に見える。
口元をかくすオカリナタイプには効果はなし。
もうひとつのメリットとしては、コスプレが適当でもそれっぽく見えるようになる。。
ネルシャツと帽子ひとつで、アッというまに西部劇にでてきそうな汚い男に変身することができる。コスプレ好きのかたはヒゲをのばしてみてはドウだろうか?
西部劇で酔いつぶれているおっさんか、冒頭10分ぐらいで殺されそうな役者感あふれる、なんともいえないコスプレだけどネ。
小道具ひとつでクリエイティブでイノセンス、ハイセンス、グッドワーク、世間をあっといわせるイニシアティブなアイディアをだす男になった、気になる。
世界をチェンジし、バージョンアップさせようぜ、ボクが日本のかじ取りをしちゃうよ。
なんかコイツできるゾ感をだすことができる、アゴヒゲがあればネ。
文豪にしか見えない虚空を眺めている写真の再現もできる。
文豪には一体なにが見えいるのだろうか。文は書いているが、豪ではないボンクラな眼には、なにも写らない。
気になり文豪の写真を見かえすと、アゴヒゲをのばしている文豪は見つけられなかった。口ヒゲが立派な文豪は何人かいた。中原中也を筆頭にカメラ目線の文豪も何人かいた。中原中也の眼きれいだろ、文豪というか詩人のなかでもトップクラスのクズなんだぜ。
ちなみに文豪っぽい写真は、死んだときの遺影にしてくれと伝えている。
イカガダッタデショウカ?ヒゲヲハヤシタケイケンヲカカシテモライマシタ。
ナニカノサンコウニナレバウレシイデ~ス。
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