一口食べると、牛肉の旨味が口の中にダイレクトにガツンとくる、そんなビーフバーガーの作り方を書いていこうと思う。
お家であまり見かけない調理器具を2つほど使っている。肉の塊をミンチにする調理器具と、最近はご家庭で見かけなくなった七輪をビーフバーガーを作るのに使っている。
ミンチにする調理器具は2,000円ほど、七輪はピンキリだが3,000円もだせば、炭火で色々な食材を炭火で香ばしく焼くことができる。持っていて損はしない調理器具だと思わないかい。
心から、牛肉に溺れるビーフバーガーの作り方を書いていこう。
ビーフバーガーの作り方【写真あり】
牛肉の下準備
牛肉の塊を、ドンと用意する。ミンチじゃ駄目なのかって、ミンチで作るパティと、塊から作るパティは、味に雲泥の差があるんだぜ、歯ごたえ、牛肉感のすべてが、塊から作ったパティのほうが上さ。10人中8人は塊から作ったパティがうまいと言うだろう。あとの2人は、きっと歯が弱いのさ。HAHAHA。
牛肉の塊を1cm~2cmのサイコロ状に切る。あまりに硬いスジや、脂は切り離す。
牛肉の匂いをやわらげる効果と、肉質をジューシーにする効果を狙い、牛乳と香辛料に漬けこむ。一乳二鳥ってところだ。
ビニール袋にサイコロ状に切った牛肉をいれ、クローブを2~3粒いれる。グローブじゃないぞ、クローブだぞ。牛肉とクローブの香りの相性はバツグン。牛肉料理が好きな人は、冷蔵庫に忍びこましておくとよいぞ。
牛乳を牛肉がヒタヒタになるまで注ぎ、空気を抜きながらビニール袋を、キュッと結び牛乳が漏れないようにする。密閉容器にいれたり、ジップロップなんかにいれると、牛乳が漏れる心配がさらに減るな。
半日~1日ほど牛肉を冷蔵庫で寝かす。
牛肉をミンサーにかける
牛乳に漬けておいた牛肉をカゴにあげ、牛乳を切っておく。
ミンサーをセットし、クローブをとりのぞいた牛肉をいれる。ハンドルをくるくる回すと。
うにうに、うにうに。
ポロポロと粗びきになった牛肉がでてくる。2回ほどミンサーに牛肉をかけてやる。ほらもう売ってるミンチと違って、お肉感が輝きを放っているデショ。
ミンサーの詳しい記事はコチラ
牛肉の重量を計る。牛肉の重量の約1%の塩をボウルにいれる。今回でいえば3gだ。ミンチにするまえに計っても、ミンチにしてから計ってもどちらでもよい。
使う塩は、できれば岩塩が望ましい。なんとなく岩塩のほうがパティの味が複雑になり、甘くなり、濃厚になる気がするが、気のせいかもしれない。ゴリゴリ音をさせていると、今料理をしているナ、という気になってくるせいかもしれない。なんにせよ岩塩を推す。
つぎにはナツメグもくわえる。香りがよく牛肉との香りとの相性もバツグンだ。ナツメグをいれると、香りがよくなるだけでなく、牛肉の甘味が増す。しかし入れすぎるとナツメグが主張するだけの、パティになるので注意だ。ナツメグをいれるのは、一振りぐらいでいいだろう。
一回ドバっとナツメグをいれすぎたことがある。牛肉の味なんか、微塵もしないパティができあがった。食べるインドのチャイ味のパティといった物体になった。ナマステー。
牛肉をこねる
牛肉をこねるというか、めん棒の端っこで、モチを突くように牛肉をつく。手で牛肉をこねると、手の熱で牛肉が低温火傷し、できあがったパテが寝ぼけた味になってしまう。めん棒がなければ、ゴムベラやスプーンなんかで牛肉を押せばよい。
ペッタンペッタンと牛肉をつき続け、牛肉がネッチョリし、表面がシットリしてきたら、こね作業終了。
牛肉を整形する
こねたパティの空気を抜きつつ、お好きな形にする。小判型であろうが、丸型であろうが、三角であろうが自由に作るのが楽しい。
右手に牛肉をとり、左手にパンと叩きつける、パンパンと交互に叩きつけると、空気がカンタンに抜ける。手にオリーブオイルかサラダオイルをつけ、作業してもよい。パティの表面にオイルの層ができ、乾燥しにくくなる。
すぐに焼かないときは、乾燥しないように、サランラップをしておく。
牛肉を焼く
七輪の火をおこしてる間に、パティの焼き方について語ってみようか。
炭をゴウゴウと燃やし、焼く方法。炭火を落ち着かせ、手をかざすとじっくり熱い火力で焼く方法。
強火と弱火、どちらで焼けばよいかということだな。七輪に慣れるまでは、弱火でパティを焼くことをオススメする。焦げる心配がなく、弱火でも強火でも、できあがったパティの味の差は微々たるものだ。よっぽどのグルメじゃない限り、ワラヘンワカラヘン。
肉汁とかあふれださないの。ご心配になりますか。しっかりとねったパティは弱火でも焼いても肉汁はちょっとしかあふれださないので、ご安心を。
七輪のうえに手をもっていくと、ジワジワと熱を感じる温度になったので、さっそく焼いていくヨ。
七輪のうえに、網をおき、成形した牛肉をのせる。
焼き目がついたら、ひっくり返す。いい感じの焼き目。ここからの作業が重要だ。
パコ。
七輪の熱が逃げないように、熱を対流させるような容器をかぶせ、蒸し焼きにしてやるんだ。
100均のステンレスのボウルや鍋など、燃えないものなら、かぶせるものはなんでもいいぞ。
使っている商品はコチラだ。木の取っ手が熱くなく、とても指先にやさしい商品だ。また七輪のサイズともジャストフィット。
チラッ。
と時々焼け具合を確かめてやる。
牛肉の側面の色がかわれば、フタをして2~3分待つ。
パティの焼き上がりだ。
すぐにアツアツを食べたいだろうが、炭火の処理はきちんとするんだぞ。火消壺や炭に水をかけ、家を燃やすなよ。
ビーフバーガーを仕上げる
まずはお洒落な英語新聞を用意する。100均でも売ってる便利な時代だ。
焼いたパティをおく。
うにゅ~んとマヨネーズをかける。
スプーンでのばしのばし、ぬりぬり。
レタスをのせ、パティの上にジャングルを作る。いつかはレタスの、白いパリパリのところ”だけ”をのせたいという夢がある。
丸くきった太陽のようなトメェト~をのせる。
水に漬けておいたタマネギを、適当に切ってのせる。
たまに名前がでてこないマスタードを準備。
タマネギのうえにかける、ツブツブと酸味がたまらない。
最後の仕上げに。
マヨネーズを塗ったパティをドーンっとのせる。さぁ、至高のビーフバーガーの出来上がりダ!!
といった直後、至高のビーフバーガー崩壊。
気をとりなおして、再度パティをのせる。
ビーフバーガーの高さは、驚異の8cm。バベルの塔も真っ青、神様から雷をくらう可能性すらある。
ビーフバーガーを食べる
ビーフバーガーは、手に持って食べられるわけもなく。フォークとナイフできりわけて食べる。
キコキコとパティを切ると、パティの中央の色は、寒いところにいる、色白の子のほっぺのような色をしており、赤い汁が垂れていない。
肉を噛む。くっそ安いアメリカステーキより、噛み応えがあり、噛み続けていると、牛の旨味が永遠にあふれ続ける。ナツメグの香りはうまく牛の匂いをよい方に操っている、ナツメグは暴れ牛を乗りこなすロデオ・カウボーイだな。
ちょっと口の中が、もっさりしてきたら、野菜をかじり口の中をリフレッシュさせてやる。
ビーフバーガーには、ビールより赤ワインがマリアージュした。
ビーフバーガーを作り食べた感想【まとめ】
最後はフザけてしまったが、パティの作り方は真面目に書いたつもりだ。
手でこねない。七輪は弱火でよい。
この二つを守れば、おいしいパティを作れるだろう。
ビーフバーガーはパーティーなどに、提供してみてはどうだろうか。ウケること間違いなしだと思うぞ。なおウケなくても当記事は一切責任をもちません。
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