この記事は、カークランド シグネチャー XO エイジド ラム 750 mlを飲んだ感想を書いています。
ラムというよりは、ブランデーと思ってもらってかまいません。
サトウキビの素朴な甘味を、樽のなかで熟成させ媚びるように柔らかい香りと風味にしたてあげています。
洗練された口当たりの極み、妖艶ともいえる甘さのブランデー、いやラムです。
お値段はコストコのお酒にしてはお高いです。700mlで三千円後半。
カクテルに使い飲んだ感想を書いています。
XO エイジド ラムの特徴
アルコール分は40%とわかります。
カラメル色素もいれられているとわかります。
原材料が書かれていません。サトウキビと書かせてもらいましたが、そのあたりは不明です。
カークランド シグネチャー XO ラムは、古代マヤの地で産出され、オーク樽で丁寧に熟成させ、コニャック樽で仕上げております。 深みがありながらも繊細で、南国の太陽がもたらす温かい存在感があります。 そのユニークな特徴は、シナモンとココアのタッチを伴うエレガントでエキゾチックなノートから、私たちの感覚を刺激するフレーバーとなっております。伝統と職人技を大切にする人の心の中に、いつまでも残る宝物です。
引用元：COSTCO公式HP
産出されたものはサトウキビでしょうか。マヤ文明ほどの謎がのこります。
ちょいと洒脱なフタです。
みがきぬかれた木のように柔らかい手触り。
そのフタは、親指にミートし開閉しやすいです。
XO エイジド ラムを飲んだ感想
ストレート
XO エイジド ラムをグラスにそそぎいれました。
グラスにそそぎいれると色がうすくなるお酒がおおいです。 XO エイジド ラムは、しっかりと濃い色のままです。
幾千の年お酒を漬けこんできた趣のある樽色とでもいえる色合いです。
グラスをくるりと回す、さらりとした粘度。グラスのふちにへばりつきません。
ラムらしい奔放ともいえる底抜けに陽気な香りはありません。
ソムリエのように背筋をのばして香りをたしかめたくなる香りです。
たっぷりのワインを蒸留したのち、じっくりと熟成させたブランデーのように高貴な香りです。
甘味の純心たる核のみをとりだしたようにスマートで清潔な香り。ふくよかに広がるタイプではありません。
甘味と酸味のバランスがよくとれている心地よい香りです。
むわっとくる雑なアルコールの匂いはまったく感じません。樽らしい木の香り、燻されたようなスモークの香りもほとんど感じません。
心地より香りに酔いしれながら、 XO エイジド ラムを味わってみたいと思います。
さらりと爽やか、ホワイトラムよりも軽いと感じられる口あたりです。
口のなかで XO エイジド ラムを転がしても香りや風味はふくらみません。香りが消えているように感じられます。
XO エイジド ラムをノドから食道、胃に落とした瞬間に香りと風味の様相が一変します。
上質なカカオを濾してつくったチョコレートのような苦味。そのチョコレートには、花でつくられたような艶やかなジャムの甘味がしこまれています。
そのチョコレートとジャムの香りが、胃から鼻に真っすぐに抜けていきます。
ビロードの生地をさわったかのように、神経にさわることなく XO エイジド ラムの香りは天にぬけていくのです。
XO エイジド ラムを飲みおわったあとは、上品なデザートを食べたような満足感ある香りと風味に包まれます。
ロック
華やかであった香りが冷たい氷により一気に収縮してしまいます。
冷やされた XO エイジド ラムは、軽妙な口当たりで飲みやすいです。
飲みやすさということであれば、ラムのなかの最高峰だと思います。
口にとどまることなくスルスルと胃に落ちていきました。
そして、冷たい XO エイジド ラムが熱い胃液と混ざりあうと香りと風味が一気に花ひらきます。
クセのない XO エイジド ラムですが、それでも飲みにくいと感じられたかたは冷やすと飲みやすくなります。
炭酸水
XO エイジド ラムを氷をいれたグラスにそそぎいれ、さらに炭酸水をソッとそそぎいれました。
炭酸水の泡がはじけるたびに、 XO エイジド ラムの香りが揮発するようです。
すこしだけ甘いと感じます。個人的な意見としては XO エイジド ラムを炭酸水で割るにはモッタイナイと感じました。
飲みやすく、ほんのりと甘いですが、繊細な甘さと風味がふき飛んでいる、そのように感じました。
おなじことがカクテルにも言えます。
XO エイジド ラムをカクテルにつかいました。けれども、ストレートやロックで飲んだほうが豊かな香りと味わいにひたれます。
XO エイジド ラムでカクテルを作るよりも、ふつうのラムでカクテルを作ったほうが経済的です。
XO エイジド ラムで作ったカクテル
クリームリキュール
XO エイジド ラムとアイリッシュクリームを氷をいれシェイカーにいれます。
そして、シェイクしカクテルグラスにそそぎいれます。さいごにナツメグをふりかけました。
アイリッシュクリームの甘味をひかえめなものにしつつ、クリームにブランデーをたらしたように香りと風味がふくらんでいます。
フルコースのラストに提供されたとしても問題のない充実感を感じられるカクテルです。
ラムやブランデーで作るカクテルもXO エイジド ラムで作りました。
が、このカクテルのお味ならお安いラムやブランデーで十分だと思いました。
どうしてもXO エイジド ラムじゃなければダメだという人でなければ、XO エイジド ラムでカクテルを作る必要はないと思います。
カークランド シグネチャー XO エイジド ラム 750 mlを飲んだ感想【 まとめ 】
カークランド シグネチャー XO エイジド ラム 750 mlは、ラムというよりもブランデーのような香りと風味、飲みごこちです。
アルコール臭はなく、甘美ともいえる熟成された甘味です。
飲みやすいラムの極地に鎮座できる口あたりだと思いました。
カクテルにも使いましたが、カクテルにするには繊細すぎる風味と香りです。
XO エイジド ラムは、ストレートかロックにてゆっくりとたのしむ優雅なラムです。
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