この記事は、『 檀流クッキング 』で紹介されているアラブ風 カレー煮を作り、食べた感想を書いています。
アラブ風のカレーはあまり聞きなれない料理です。
作り方はいたってシンプル。
おなじみのタマネギとニンニク、ショウガをいため、トマトを加えカレー粉をふりかけ煮たのち、野菜や魚介類をいれて作ります。
本場アラブはタジン鍋で作るそうです。中華鍋、フライパンで作れるのでご安心ください。
また、いろいろと調味料をいれると書かれていますが、カレー粉があれば問題なく作れると思います。
短時間でパパッと作るカレーです。
夏野菜をたっぷりと食べられる、さっぱりとした味わいです。
ねっとりとした日本の夏を、アラブのようにカラッとしたカレーを食べのりきりましょう。
『 檀流クッキング 』とは、無頼派とよばれた文豪であり料理好きでもあった檀一雄が書きしるした料理エッセイ本です。
男性作家が書いた料理エッセイの金字塔でありパイオニアともいえる一冊。それが『 檀流クッキング 』
おおよその目分量、経験で調理する実践的レシピが網羅されています。
アラブ風 カレー煮の調理風景【 写真あり 】
バターかサラダ油、もしくはオリーブオイルをいれたフライパンにみじん切りにしたタマネギとニンニク、ショウガをいれます。
そして、狐色になるまで弱火で炒めます。
野菜を炒めているときに、あとで加えるエビに酒とニンニク、ショウガで下味をつけておきました。
狐色になったタマネギとニンニク、ショウガにカレー粉をふりかけます。
そして、ザク切りのタマネギとトマトをくわえ炒めます。はじめのうちは、トマトから水分がでるでしょう。
水分がなくなると焦げつきます。そこで水やスープなどを追加しながら煮てください。
タジン鍋であれば、水分がトンガリ帽にたまり鍋に戻ってきます。生活の知恵ですね。
赤い唐辛子を1本くわえました。シシトウとピーマンもくわえると書いていますが、あとからいれました。
サフランをいれたり、クローブやシナモン、月桂樹の葉、香草の束、パセリの葉、カラシの実などお家にあるものをいれ煮ると香りと風味がゆたかになります。
香りにアラブ感がでます。
夏野菜をそのままフライパンにいれても柔らかくなるまで煮てもよいです。
夏野菜の希望にあふれた色を残すには、別のフライパンで炒めてからカレーを煮ているフライパンにくわえるとよいと書かれています。
夏野菜をくわえたら、下味をつけておいたエビに片栗粉をまぶしフライパンにくわえます。
エビに火がとおったのを確認し味をととのえます。
檀流クッキングのチャツネと塩をくわえ、さいごにカレー粉をふり香りを追加しました。
リンゴジャムやレモン汁、塩やバターで味をととのえてもよいと書かれています。
ご飯をのせた器に、てばやく盛りつければ、アラブ風 カレー煮のできあがりです。
ルーをいれておらず、さらりとしています。
トロみがないので、鋭角的にカレー粉の香りを感じられます。ダイレクトに刺激的にカレーの風味が鼻にとどくように感じました。
トマトの酸味、タマネギの甘味があり、カレーの土台はしっかりと作られています。
カレーの土台のうえで、夏野菜たちがにぎやかに愉快に踊りあかしています。夏の太陽エネルギーをふくんだパワー。
肉をくわえると、あっさりとした風味がくずれるように感じました。鶏肉はミートするように思います。
エビの淡泊な風味と跳ねる食感がアクセントになっています。
辛さと甘さは自分で調整してください。
パスタとの相性もよい。
『 檀流クッキング 』のレシピはこちらの記事にまとめています。
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