この記事は、バランタイン ファイネスト ブレンデットスコッチウイスキーを飲んだ感想を書いています。
ストレートだけでなく、ロックや炭酸水割り、カクテルにして飲んだ感想を書きました。
お手頃価格のウイスキー。ハードボイルドな風味のウイスキー、それがバランタイン ファイネスト ブレンデット。
バランタイン ファイネストの特徴
バランタイン ファイネストの瓶は長方形。うすく持ちやすい形をしています。切られていない長方形のコンニャクとおなじ形です。
中央に盾と馬、旗、のエンブレム。ラッピングされているような帯には、バランタイン ファイネストの名前とブレンドスコッチウイスキーだと英語で書かれており、赤い蝋の印が押されています。
原材料は、モルトとグレーン。大麦やトウモロコシなどでしょう。
アルコール分は40%。原産国はスコットランド。
ブレンドスコッチウイスキーです。一定以上の味にしあげられているでしょう。
数十種類に及ぶ原酒が織り成す、豊かでなめらかな風味をお楽しみください。
引用元:バランタインのラベルより
きゅっとひねるタイプのキャップです。
ストレートで飲んだ感想
バランタインの粘度は、さらりとしている。グラスのフチにへばりつかない。
バランタインの香りは、やわらかく柔和でフルーティーな香り。青リンゴのようにさっぱりとした香りがメイン。そのほかに樽を焦がしたようなスモーキーかつウッドな香り、アーモンドを焦がしたような香り、チョコレートを焼いたような香りがある。バランタインの香りは、ほどよくふくらんでいる。
バランタインを口にふくみ、口のなかでころがす。キリリッと痛いぐらいの刺激がきた。ひと口めでは、刺激になれなかった。
ふた口め、ゆっくりと口のなかでバランタインをころがす。焦がした樽ではなく、燻製にしたようなスモーキーな樽の風味。ちくりと香辛料系のスパイシーな刺激。
かためでハードボイルドな風味のバランタイン。あまそうな名前なのにマッチョな風味。なのだが、飲みすすめるにつれ、ハードボイルドなマッチョが、すこしあまくデレる。
飲みおわったあとに香りが芳醇にひろがるかといわれると、あまりひろがらない。すとんと香りが消える。
ロックで飲んだ感想
大きい氷をグラスにいれ、バランタインをとくとくと注ぎいれる。
冷やされたバランタインは、チョコレートとナッツ、かすかにバニラの香りがする甘めの香り。
冷やされたことで辛さが冷涼になり刺激がへり飲みやすい。純とした味の芯がピンッと1本通っている。
冷やされたバランタインは、体内の熱、胃液と混ざることで、バランタインのアルコールの熱が膨張して爆ぜる。
ストレートで飲んだときよりも、アルコールの熱を感じられた。
ハイボールで飲んだ感想
おおきめの氷をグラスにいれる。バランタインをそそぎいれる。ゆっくりとバランタインと氷を撹拌する。
氷にふれないように炭酸水をグラスの底をめがけて注ぎいれる。1~2度ほど氷を下から持ちあげる。
燻した樽の木材のようなスモーキーな香り。フルーティーさはなく、かんっと硬めの香り。
オークのような西洋の木材系の風味が、炭酸の泡にのってやってくる。はなはだ硬めの風味のハイボール。
バランタインのハイボールは、油っぽい料理とはあわせやすい、繊細な料理とはあわせにくい。もしくは、ハイボールとおつまみだけで楽しむとよい。
バランタイン ファイネストを使ったカクテルを飲んだ感想
- オールドパル
- オールドファッション
- オリエンタル
- ゴッドファーザ
- ドライマンハッタン
- マンハッタン
- ラスティーネイル
オールドパル
- ウイスキー:20ml
- ドライベルモット:20ml
- カンパリ:20ml
氷をいれたミキシンググラスにすべての材料をいれる。材料と氷をかきまぜ冷やしたのちストレーナーをかぶせカクテルグラスに注ぎいれる。
かっと熱いほどのカンパリの辛味がゆるみ、ウイスキーとドライベルモットの風味と混ざりあい、苦味がゆるむ。
パルは友人という意味だそうだ。目じりにくっきりとシワが刻みこまれた老人たちが談笑している姿が見える、苦さをしりつくした人の味。
オールドファッション
- ウイスキー:45ml
- アンゴスチュラビターズ:一振り
- 角砂糖:1個
- 炭酸水:少量
- マラスキーノチェリー:(適量)
グラスに角砂糖をいれる。アンゴスチュラビターズを角砂糖に一振り。グラスに氷をいれる。バランタインも注ぎいれる。
お好みの量の炭酸水をいれ、かるく混ぜる。チェリーやオレンジなどを飾りつける。
バーボンで作るレシピだが、バランタインで作ってみた。鼻にふれるチェリーの赤い甘い香り、黒糖の黒いゆったりした甘さが悠遊とグラスにひろがる。
辛さは甘さに転じた。
オリエンタル
- ウイスキー:30ml
- スイートベルモット:10ml
- ホワイトキュラソー:10ml
- ライムジュース:10ml
- マラスキーノチェリー:1個
チェリーいがいの材料を氷をいれたシェイカーにいれる。シェイクして冷やしカクテルグラスに注ぎいれる。カクテルグラスにチェリーを飾りつける。
オリエンタルに沈む夕日を想像させる色。ライムの苦味ばしった香りがつんっとくる。バランタインの浸透してくるスモーキーな風味。
飲みおわったあとに、ゆっくりと白い大輪の花が咲くような香りが口のなかに咲き乱れる。
オリエンタルの甘い香りに酔いしれながら、夕日に沈みいくようなチェリーをみつめる。
ゴッドファーザー
- ウイスキー:45ml
- アマレット:15ml
グラスに氷をいれバランタインとアマレットを注ぎいれ、かき混ぜる。ウイスキーとアマレットは混ざりにくいので、いつもよりシツコク混ぜるとよい。
ぬるりと杏仁豆腐のような甘い泡につつまれているバランタイン。その泡が、割れる、辛いバランタインの液体がチュッと飛びだす。甘かっただけに、かつんとした辛さがひきたつ。
人生は、甘くはないんだよ、と教えてくれるゴッドファーザー。
ドライマンハッタン
- ウイスキー:50ml
- ドライベルモット:10ml
- アンゴスチュラビターズ:一振り
- オリーブ:1個
オリーブ以外の材料を氷をいれたミキシンググラスにいれる。かき混ぜ材料を冷やす。ストレーナーをかぶせ、カクテルグラスに注ぎいれる。オリーブを飾りつける。
うっすらと茶色のドライマンハッタン。荒涼とした大地か、火星の大地を連想させる色。
うっすらとドライベルモットの薬草の香りが漂う。飲みおわったあとに、ポッとバランタインの風味が灯る。
マンハッタン
- ウイスキー:50ml
- スイートベルモット:10ml
- アンゴスチュラビターズ:一振り
- チェリー:1個
チェリーいがいの材料を氷をいれたミキシンググラスにいれる。かき混ぜ冷やす、ストレーナーをかぶせカクテルグラスに注ぎいれる。しずかにチェリーを飾る。
バーボンやカナディアンウイスキーをつかうレシピだが、バランタインを使用。
スイートベルモットの薬草を煮つめたような甘い香り、そこにもっと薬草を煮つめた苦いアンゴスチュラビターズをポチョンとたらす。バランタインは、ふたつのお酒の風味と香りを邪魔することなくカクテルの女王をエスコートしている。
ラスティーネイル
- ウイスキー:40ml
- ドランブイ:20ml
おおきな氷をいれたグラスにバランタインとドランブイを注ぎいれる。ドランブイも混ざりにくいお酒なので、しっかりと混ぜるとよい。
王家の秘宝とよばれしドランブイ。スコットランドの土壌が育てたバランタインとの出会い。
飲んだ感想としては、ミードを濾過したような甘さ、悠遊とした薬草の風味、ほぼ、ドランブイの香りと風味。
Amazonレビュー
アルコールの匂いが柔らかいから飲みやすい。
味は甘くて鼻から抜ける感じもキツく無いからガブガブ飲める!
悪い言い方だと薄いと思います。千円以下で売っている所もあるので凄く良いウイスキーに出会えたと思う。
引用元:Amazon
バランタインとブラックニッカリッチは似てる気がする。
バランタイン ファイネストを飲んだ感想【 まとめ 】
バランタイン ファイネストは、ハードボイルドな硬めスモーキーな風味に感じられました。
飲みなれてくると、ほんのりとした甘さを感じられます。飲んだあとに、香りがしっかりとひろがるウイスキーではありません。
カクテルにつかうと、ほかのお酒の風味をひきたてるウイスキーでした。
吉田健一は、カクテルにつかうお酒は安ければ安いほどよいと書いています。であれば、バランタインはカクテルにつかうのにピッタリのウイスキーかもしれません。
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