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【 コストコ 】ケンタッキー ストレート バーボン ウイスキー シングル バッチ【 レビュー記事 】本場の風土で磨かれた力強いバーボン

お酒レビュー

ケンタッキー ストレート バーボン ウイスキー シングル バッチ 1000mlを飲んだ感想を書いています。ストレートやロックだけではなく、カクテルの材料につかい飲んだ感想も買いています。

バーボンの本場ケンタッキー。その風土、蒸留所内の樽で熟成され、瓶につめられたバーボン。

りんごが熟成されたような香り、スッキリと雑味の少ない飲み口、撃鉄が落ちたかのような辛口です。

コストコのお酒にしては、1000mlと少量です。アルコール度数も高いので、長期間放置しない限りダメになることはないでしょう。安心して買えます。また、瓶をあけてから、バーボンを空気にふれさせると味の変化を愉しめるでしょう。

バーボン ウイスキー シングル バッチの特徴

1792年に設立された蒸留所で造られたバーボンです。

蒸留所のイラストが描かれているラベル。スッとのびたスマートな瓶。SMALL BATCHの黄金文字。スタイリッシュなデザイン。

気になるのは、ラベルの下のシール。これはなんなんでしょうか?ほかのお酒ではあまり見かけたことがありません。アルコール度数は46℃、プルーフでは92。バーボンは、アルコール度数をプルーフで表示されますが、日本むけにアルコール度数も表示されているのでしょうか。

『 1124 』という謎の数字。

背面のラベルを大雑把に訳してみましょう。

スモールバッチはケンタッキーで造られているのさ。

ストレートバーボンウイスキーをエンジョイして飲んでみると、オーク&ライ香辛料のバニラやキャメルのような香りに気づくはずさ。

その甘い香りは成長して、甘く長く最後まで続くはずさ。

英検3級、がんばって訳しました。

コストコの公式HPを引用します。

厳選された熟成樽より瓶詰めされたケンタッキーバーボンウイスキー。

米国ケンタッキー州のバートン1792蒸留所製(※補足:ちなみに1792はケンタッキーがバージニアより独立して、アメリカ合衆国の州に制定された年で、その年を記念して命名されています)

テイスティングノート:スムースで飲みやすいオークとライ麦のスパイスにバニラとキャラメルのアクセントが混ざり合い、甘い余韻を残すバーボンウイスキー。

引用元:コストコ公式HP

ここまでラベルを見てきて、二つの謎に気づきませんでしたか。

まず1つ。熟成年数が分かりません。もしかしたら、どこかに書かれているのかもしれませんが、確認できませんでした。『 1124 』年、熟成されている?そんなわけありませんよね、HAHAHA。

『 1792 』というブランドがあり、ケンタッキーで造られています。『 1124 』もブランド名なのかもしれません。

もう1つの謎それは、『 SMALL BATCH 』とラベルには書かれていますよね。

この商品の名前、それは『 シングル バッチ 』スモールorシングル、どちらが正解なのか。

きっちりと封印されている栓。封印をやぶり、ケンタッキーストレートバーボンを味わってみましょう。

バーボン ウイスキー シングル バッチを飲んだ感想

ストレート

シングルバッチをグラスにそそぐ。透明感のある淡い茶色。グラスを軽くかたむけ、くるりとまわす。グラスに少しペチョッとへばりつく粘度。

香りを嗅いでみる。バニラとキャラメルと書かれていたが、リンゴなどの果実が樽のなかで、じっくりと熟成されたような香り。どっしりと濃密な湯気のように、グラスからずいずいと香りが立ち昇る。これは、これは、ここまで匂いの壁にブチあたったような濃厚、濃密、芳醇な香り、味にも期待がもてますナ。

グラスをかたむけ口に含んでみる。さらりとした飲み口。するりと口のなかに流れこんでくる。口のなかで転がし、空気を吸ったり、歯茎で味わってみると、痛い。ピリピリとした刺激が痛い、紫リステリンを使っているボクでも痛い。アルコール度数77%のお酒を飲んだときぐらい舌、歯茎がチクチク痛い。

ピリピリと刺激的なことをのぞけば、キリッと爽快で切れ味するどい飲み口。アメリカの砂漠のようにカラッと乾燥し、その砂漠の疾風にふかれるような爽快感がある辛口。

公式に書かれている甘さ?1杯、2杯と杯を重ね、爽快感と辛口になれてくると、辛口のなかに、うまみ、あまみを感じられるようになってくる。パティシエが飴細工をビヨ~ンとのばすし、キャラメリゼしたような、ほのかに自然にあまい余韻をぼんやりと感じる。

西部劇の酒屋。ブーツで踏まれ、ツバやタンでねちゃねちゃしている木材の床、垢がすりこまれ地層になっているバーカウンター。アウトローたちが無骨なグラスで一口、二口で一気に飲みほし、グラスよ割れろとダンッと叩きつける。そんなイメージの味。

坊ちゃん嬢ちゃん、お酒を飲みなれないうちは、このお酒を飲んだらムセる、かならず。

ロック

ゴロリとおおきい氷をグラスにいれる。トクトクっと淡茶色のシングルバッチをそそぐ、氷があることで、陽が昇るまえ、沈むまえの薄明色になる。陽が沈むのを見ながら飲むのにピッタリのお酒といえる。

冷やされたことで、キリリッとした鋭角な飲み口。さらりさらりと飲むことができる。

スモールバッチを氷で冷やすことで、ハチミツ系と果実系、樽に使われている木材の香りをMIXした匂いを感じた。シングルバッチは、冷やして飲むものだったのかもしれない、バーボンに慣れていない人は。

バーボンになれている人は、常温の雑味の少なく暴力的な辛さを楽しむとよいでしょう。

炭酸水割り

氷とシングルバッチをグラスにいれ、霜がつくほどキンキンに冷えるまで氷とシングルバッチをまわす。

なるべくなるだけ、氷にあたらないようにソッと炭酸水をそそぎいれる。そそいだ炭酸の泡がはじけると、キャラメル的な香りとスパイシーで刺激的な香辛料の香りがハジける。

ふつうのハイボールのような飲み口。人を刺せようなツララのようにキリッと鋭い辛さ。レモンをいれる必要がないほどスッキリとした爽快さよ。飲み終わったあとに、ほわりと甘い香りが、炭酸の泡と一緒に胃からお口、鼻に戻ってくる。ストレートよりも甘い香りを感じることができる。

スモールバッチは、冷やしたり、水で割ることで、甘さを感じやすくなる。

ミントジュレップ

ミントとシロップをグラスにいれ、ぐじゅぐじゅとつぶし、スモールバッチと氷をいれる。炭酸水をそそぎ、下から2~3回ほど持ちあげる。

ミントのあの清涼な香り。ふつうミントをいれたら、ミントの香りが一杯になるじゃないですか?それがですね、このスモールバッチで作ったミントジュレップですね。すっごいスモールバッチの風味が濃くなっているんですよ。炭酸割りほどの軽快さはなく、ミントが育ちまくった庭のようにウヘッとした香り。

あまりシロップをいれない派なんですよ。シロップを追加し、甘さで香りを中和してヤッと飲むことができましたよ。はい。

いちど飲んだら忘れられない味のスモールバッチのミントジュレップでした。

シングルバッチでカクテルを作り飲んだ感想

  • オールドパル
  • オールドファッション
  • ゴッドファーザー
  • ニューヨーク
  • マンハッタン
  • ワードエイト

オールドパル

  • バーボン:20ml
  • ドライベルモット:20ml
  • カンパリ:20ml

3つのお酒、同じ量、氷をミキシンググラスにいれる。かき混ぜ、お酒を冷やしグラスにそそぐ。

カンパリの鮮烈の紅。真紅の太陽をグラスにそそいだような色。

シングルバッチの爽快な飲み口が、カンパリの苦味で磨かれて鋭利な飲み口になり、シングルバッチの風味も増している。飲み終わったあとに、稲光のようなカンパリの苦味がチカッとくる。

ベルモットの味は草場に消え果てにけり。

オールドファッション

  • バーボン:45ml
  • アンゴスチュラビターズ:1~2滴
  • 角砂糖:1個ソーダ:適量
  • チェリー:1個
  • オレンジ・レモン:お好みで

グラスに角砂糖を1ついれ、角砂糖にアンゴスチュラビターズを1~2滴たらす。

スモールバッチと氷をいれ、炭酸水を少量いれる。お好みでチェリーやらオレンジ、レモンを飾る。お家ではオレンジやレモンまで用意するのは、とてもとても。

チェリーのシロップが溶けこんだ甘味を感じたあとに、スモールバッチの風味とアンゴスチュラビターズの苦味の強力なタッグの味がくる。スモールバッチとアンゴスチュラビターズを合わせることで、辛口と苦味が手を組みヘビーな味わいになっている。

そこで角砂糖やチェリーをかじり、舌を癒しながら、楽しみながら、飲むことができるカクテル。

ゴッドファーザー

  • バーボン:45ml
  • アマレット:15ml

バーボンとアマレット、おおきめの氷を1つをグラスにいれ、かるくステア。

アマレットという杏仁豆腐のような香りがする甘口のリキュール。バーボンの香りを甘さで塗りかえ、甘口にするリキュール。

なんと、そのアマレットの香り・甘さと、スモールバッチの風味・辛さがヤジロベエのように、きっちりとバランスがとれている。

甘さ辛さの分岐点。辛くも甘くもなく中道な味と風味で飲みやすい。

ニューヨーク

  • バーボン:45ml
  • ライム:1/2個
  • グレナデンシロップ:2滴

材料をすべてシェーカーにいれ、シェイクし、グラスにそそぐ。

グレナデンシロップの赤色とバーボンの色がまざり、ニンジンジュースのような色になっている。どこらへんがニューヨークなのかよく分からない。

ドライで酸味の聴いた味に、ポチョンとした甘味があるカクテル。飲み終わるとライムの酸味のあとに、キツめのバーボンの風味が、トンカチで頭を殴られ星が見えるかのような衝撃がくる。

甘いカクテルだと一気に飲むと後悔しますゾ。

マンハッタン

  • バーボン:40ml
  • スイートベルモット:20ml
  • アンゴスチュラビターズ:1~2滴
  • チェリー:1個

チェリー以外をミキシンググラスで冷やしグラスにそそぐ。チェリーを沈める。

スイートベルモットがバーボンの辛さをまるく収めている。スキッりとした飲み口。

スモールバッチの甘い香りがよく引き出されており、ゆるく穏やかな甘い味。それでいて飲み終わりは、唇にまとわりつかず、さらりとしたキレのある飲みおわり。

カクテルの女王の異名を冠するマンハッタン。その名にふさわしい高貴で気品高いお味。

ワードエイト

  • バーボン:30ml
  • レモンジュース:15ml
  • オレンジジュース:15ml
  • グレナデンシロップ:1~2滴

すべての材料をシェーカーにいれシェイク。グラスにそそぐ。

レモンとオレンジを同量いれたことで、スモールバッチの風味は減っている。レモンの苦味がツンときて、オレンジの甘味が濃厚にドロッとくる。

口のなかで、柑橘類がワチャワチャしている味。

バーボン ウイスキー シングル バッチを飲んだ感想【 まとめ 】

シングルバッチは雑味の少ない飲み口。アルコール度数は高く、キリッとした辛口です。

ストレートで飲むと、バーボンを飲みなれていない人は、ムセるほと辛くキツい味。シングルバッチの味になれてくると、雑味のない旨みのなかにも、果実的な甘い風味を感じられるようになります。

ロックや炭酸水で割ったほうが、シングルバッチの甘い風味を感じることができました。

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