この記事は、『 檀流クッキング 』で紹介されている湯元(タンエン)を作り、食べた感想を書いています。
白玉粉と水を混ぜ生地をつくる、アンコを生地で包み、最後にお湯でゆでれば出来上がりです。
つるりとした生地とアンコのしみじみとした食感の対比が妙です。
シンプルな材料で作る、しっかりとした点心です。
『 檀流クッキング 』とは、無頼派とよばれた文豪であり料理好きでもあった檀一雄が書きしるした料理エッセイ本です。
男性作家が書いた料理エッセイの金字塔でありパイオニアともいえる一冊。それが『 檀流クッキング 』
おおよその目分量、経験で調理する実践的レシピが網羅されています。
湯元(タンエン)調理風景【 写真あり 】
白玉粉と水を混ぜあわせ耳たぶほどの硬さにこねあげます。
白玉粉の重さの半分ほどの水を混ぜあわせました。
アンコは自分で作っても、市販のアンコを使ってもよいと書かれています。
市販のアンコにゴマ油をたらしこみ少し炒めました。ケシの実をくわえると中華感がでると書かれています。
ちいさい団子をつくります。
ちいさい団子を手やめん棒でひろげアンコをのせました。
そして、ふたたび団子状にくるみます。
生地が割れてしまったときは、片栗粉をまぶせばよいと書かれています。
幸いにも生地が破れることはありませんでした。
アンコをつつんだら、あとはお湯でゆでるだけです。
水分をふくんだ生地は柔らかくなり、空気までをも含んだように軽くなり、お湯に浮かびあがります。
団子が、浮かびあがれば出来上がりです。
ゆでたお湯と一緒に団子を器にもりつけてください。
よくある点心の皮のように、つるりとしており、大雑把に包んだのに傷ひとつない滑らかさ。
滑らかながらも生地はもっちりとしています。口あたり滑らか、噛みごこちはもっちり。
柔らかい生地の下から、マントルのようなアンコが出現します。
ゆでた柔らかいモチとゴマ油の香りのするアンコを一緒に食べている印象です。
甘さは、ひかえめです。
簡単に作れる点心です。簡単に作れますが、本格的な点心だと思いました。
ゴマ油をいれなければ、和風のオヤツになります。
『 檀流クッキング 』のレシピはこちらの記事にまとめています。
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