この記事は、『 檀流クッキング 』で紹介されている「オニオンスープ」を再現し食べた感想を書いている記事です。
たんねんに炒めたオニオンとスープ、チーズ、パンがあれば作れます。
いまのオニオンスープは、オニオンとスープ、すこしの香草がいれられたものが主流です。チーズとパンはお好みで。
インスタントのスープの素をつかえばお手軽に作れます。また、たんねんに鶏の骨からとったスープをつかえばお上品なお味になるでしょう。
はたまた野菜だけからスープをとれば、ベジタリアンも飲めるスープになります。
オニオンスープの原型を学んだあとは、ニンニクをたしたり、香草をたしたり、なにかを抜いたりと、お好みのオニオンスープの風味と香り、味を追求するたのしみを見いだせるでしょう。
『 檀流クッキング 』と記事内では、天火、つまりオーブンをつかいました。魚焼きグリルでも作れると思います。
『 檀流クッキング 』とは、無頼派とよばれた文豪であり料理好きでもあった檀一雄が書きしるした料理エッセイ本です。
男性作家が書いた料理エッセイの金字塔でありパイオニアともいえる一冊。それが『 檀流クッキング 』
おおよその目分量、経験で調理する実践的レシピが網羅されています。
オニオンスープの調理風景【 写真あり 】
オニオンスープ1人前につき、タマネギ1つの分量だと書かれています。
それだけのタマネギの栄養を摂取できるスープです。
うすぎりにしたタマネギをバターとサラダ油をいれたフライパンで炒めます。
しっとりと茶色くなるまで炒めましょう。1人前では時間がもったいなく感じます。炒めたあと冷ましたタマネギは冷凍保存できます。
鶏の骨と野菜のきれはし、香草でスープを作っておきました。
オーブンにいれても割れない容器に炒めたタマネギをいれます。そして、スープも注ぎいれましょう。
タマネギを炒めているあいだに、1cm~2cmほどの厚さに切ったパンに焦げめをつけておきました。ニンニクをパンにすりつけておくと愉快な風味になる、のではと思いました。
炒めたタマネギとスープをいれた器にチーズをいれます。プロセスチーズではなく、ナチュラルチーズをいれるように、そして、チーズをいれる分量は、スープの五分の一ほどいれると書かれています。
チーズのうえにパンをのせオーブンにいれ温める、焼く、どちらでしょうか。チーズが溶けたり、パンに焼きめがつけば出来がありです。
熱々に温めてしまえばオニオンスープは作れる、と思いました。
メガネがくもるほどのホットな白い湯気には、チーズとパンの焦げた香りがあります。
タマネギとチーズの旨味とコクで作るスープだと思いました。そして溶けたパンからは、こうばしい香りがしみでてくるのです。
タマネギとチーズ、そして、パンの発酵した旨味たちが精妙に混ざりあっており、どっぷりとした熱く厚い風味をしみじみと舌で感じられます。
シンプルな料理です。タマネギの炒めぐあいや、スープの質、チーズの風味、パンの種類などなど、さまざまな味のオニオンスープを作れるでしょう。
理想のオニオンスープを作りあげる趣味にめざめる、かもしれません。
『 檀流クッキング 』のレシピはこちらの記事にまとめています。
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