辛くない飲めるラー油『 鉄鍋のジャン 』再現レシピ ラー油を作るのはカンタンだった、自宅で作ったラー油を食べれば市販のラー油にもどれない

料理

辛くない飲めるラー油の作り方を書いている記事です。元ネタは『 鉄鍋のジャン 』に登場するラー油レシピです。

ラー油の作り方はとても簡単でした。油に香辛料を漬けこむ、香辛料を漬けこんだ油を熱する、唐辛子の粉と油を混ぜる、これで自宅でラー油を作ることができました。

できあがったラー油は、市販のラー油とは比べようがないほど風味と香りが豊かです。ネギや生姜、香辛料の香りが食欲を刺激します。

飲める辛さかといえば、辛さになれた人であれば飲めます。この辛くない飲めるラー油を料理に使うだけで風味よくなり、出来上がる料理の見た目は真っ赤かになり、ちょっとした四川風、湖南風、貴州風のような見た目の料理をお手軽に楽しめるようになります。

辛くない飲めるラー油の材料

  • 唐辛子の粉:100g
  • なたね油:400ml
  • 陳皮・八角・花椒・桂皮:適量
  • しょうが・長ネギ:適量
  • 桂花陳酒:適量

唐辛子と油いがい全部適量じゃないか、という声が聴こえてきそうです。漫画に分量が書かれていないのです。

分量は適当でもラー油は作れました。唐辛子の粉の量をふやせば辛くなり、なたね油の量をふやせば辛くなくなり、香辛料をおおくいれれば、香りは芳醇になり、香辛料をへらせば香りは減少します。

使用した油の種類も漫画からはわかりません。サラダ油を使いました。油は香りがすくなく、クセのない油を選ぶとよいでしょう。

用意する唐辛子の粉の種類、これは漫画に描かれていました。韓国製のキムチなどを漬ける唐辛子を用意すると。

辛くない飲めるラー油【 調理工程 】

  • 油に香辛料を漬けこむ
  • 油を熱する
  • 唐辛子粉に桂花陳酒をいれ混ぜる
  • 唐辛子粉に熱した油をそそぎいれる
  • 冷めれば辛くない飲めるラー油のできあがり

油の温度と火傷にさえ気をつければ、ラー油は自宅でカンタンに作ることができます。

辛くない飲めるラー油の調理風景【 写真あり 】

油に香辛料を漬けこむ

陳皮・八角・花椒・桂皮の香辛料を用意する。

容器に香辛料をいれ、サラダ油も注ぎいれる。

半日以上香辛料を油につけこむ。香りをよくしたいのであれば、1日いじょう漬けこむとよい。

油を熱する

香辛料を漬けこんでおいた油をフライパンにいれ。しょうがと長ネギもくわえる。

しょうがと長ネギ、香辛料が焦げないように弱火で油を熱する。

長ネギが茶色く色づいてきたら、油の中の材料をすべてとりだす。

材料をとりだした油の温度は153℃、油の温度を200℃まであげる。

200℃の油を唐辛子の粉に注ぎいれるのが、おいしいラー油を作る秘訣と漫画には書かれていた。素人なので、2℃ほどの誤差は許してもらおう。

唐辛子粉に桂花陳酒をいれ混ぜる

唐辛子粉に桂花陳酒をいれ混ぜあわせる。熱した油を乾燥した唐辛子粉にかけると、一瞬で唐辛子が焦げ苦味がでる。それを防ぐために桂花陳酒で唐辛子の粉をしめらしておく。

桂花陳酒をいれる量はどれぐらいがよいか。唐辛子粉が水分をふくみ、唐辛子粉ぜんたいが濃い赤色になるまで桂花陳酒をいれる。

唐辛子粉に熱した油をそそぎいれる

熱した油を唐辛子粉にすこしづつ注ぎいれる。さいばしなどで油と唐辛子粉を混ぜあわせる。

唐辛子粉を混ぜながら、熱した油をすこしづつ全部いれる。

すべての油をそそぎいれれば、あとは油が常温になるまで冷えるのを待つだけだ。

冷めれば辛くない飲めるラー油のできあがり

常温にまで冷えたラー油をボトルにいれる。ボトルの底に唐辛子粉をいれておいてやる。もうちょっと辛さがほしいなと感じたときは、ボトルの底の唐辛子を料理にたすとよい。

辛くない飲めるラー油のできあがり。用意した油の半分以上がなくなっている。大量に作りたいひとは、油の量をふやそう。

おそるおそるルビー色のラー油をなめてみる。ガツンとした辛さはなく、香辛料の百花繚乱といった香り、長ネギと生姜の芳ばしい香り、そして桂花陳酒の甘い匂いがふわっとする。ラー油の赤い池に、キンモクセイの花が咲いたかのようである。

いや、ほんと、びっくり、辛さよりも、香辛料の香りと旨味をまず感じた。とはいえ、唐辛子を使っているラー油。じわじわとオデコに染み出るように汗をかく。しかし、飛びあがるほどの辛さはなく、香りと風味がすばらしいラー油だ。7歳の子が背伸びをしたくて、ちょっと餃子にかけたが問題ないとのことだった。

飲んでみてわかったことは、いくら飲めるラー油とはいえ、ラー油は飲むものではなく料理に使うものやデ。

辛くない飲めるラー油を使った料理

チャーハン

『 鉄鍋のジャン 』に登場したレシピ。ラー油を使った真っ赤なチャーハン。

チャーハンを作るときにいれる油のかわりに、ラー油をたっぷりとフライパンにそそぎいれる。

ラー油を熱し、とき卵をいれる。まるでケチャップをかけたかのような色をしている卵。この赤いのラー油なんだぜ。

白米もドサッといれる。中火で米と卵、ラー油を混ぜあわせる。

チャーハンは赤みをおびえており、赤と黄色の中間の色になっている。ふつうのラー油であれば、とてもじゃないが辛すぎて食べることはできないだろう。

ラー油たっぷりのチャーハンだが、パクパクと食べることができる。香辛料の香りがあるので旨味とコクがありうまい。そして、ほのかな辛さが食欲を刺激してくれる。いくらでも食べれそうな気になってくる。

中華麺

豚肉を炒め、キャベツとモヤシを炒め、辛くないラー油をたっぷりとかけた辛焼そば。

ここまでギラギラテラテラと弩ぎついルビー色をしているが、飲める。豚の甘味と野菜ほんらいの甘さを辛くないラー油がひきだしている。

中華麺にヌラっとまとわりついたラー油は、麺をすする速度を増す潤滑油の役割を果たす。じんわりとオデコに汗をかき、風が心地よい。

餃子

ラー油といえば餃子、餃子といえばラー油。いつもの餃子に、辛くないラー油をかける。

あつあつの餃子に熱せられた油からは、香辛料の香りと桂花陳酒の香りがたちのぼり、餃子をひとくち食べると、餃子の熱々のお汁と一緒に、花と香辛料の香りが口のなかで満漢全席。

このラー油の旨さが極上の地鶏とすれば、市販のラー油は出汁をとりおえたブロイラーの骨である。

鶏肉

鶏の話がでたので、水煮にした鶏肉にもラー油をかけてみる。

お湯でゆがいただけの鶏肉が、まるで店で提供される中国料理のような味になった。

酔いどれ鶏、バンバンジー、冷やし中華などに、このラー油をつかえば旨味と香りが、いちじの中国の人口のように大爆発する。

中華がゆ

鶏ダシでたいた中華がゆに、ラー油をたっぷりとたらす。

白い色が、地獄の血の池のような色になる。いやいや、これは無理だろ、と写真を見たあなたは思うだろう。

しかし、飲めるのである、この中華がゆは。甘い香りが湯気からたちのぼり、ぐびりぐびりと飲むように食べることができる。寒い日の朝食にぴったりであり、風邪も裸足で逃げ出す中華かゆ。

うどん

飲めるラー油は、中華料理だけに用途は限られない、うどんにも使うことができる。

納豆と温泉卵、そこに飲めるラー油をかけると彩もよろしく、ピリッとした辛味と風味が納豆とマッチング。そこに柔らかい味の温泉卵を食べ、うどんを一気にすする。

和と中のよいとこどり。

袋ラーメン

おいしくない袋ラーメンを買ってしまった。味つけが苦手な袋ラーメンだった。

そんなときは、袋ラーメンをゆで、たっぷりのラー油をかけてやる。

麺とラー油を混ぜる。ラー油だけでは、すこし味が足りないときはウスターソースやオイスターソースをたしてやるとよい。

袋ラーメンに付属していた調味料なんて飾りなんですよ、と思わせるポテンシャルがある、それが辛くない飲めるラー油。

すこしばかりの粒のゴマかゴマ油などをたらしてやると、さらにおいしく食べることができる。

バーソーをのせて、ラー油をかけまる。ネットリした甘味噌風な味にピリッとした辛さ。

お手軽に、中国料理気分を楽しむことができる。

ラー油につかった材料を再利用

中華麺をゆで、ラー油と混ぜあわしておく。

ラー油を作ったときの長ネギと生姜、花椒を中華麺のうえにのせてやる。長ネギと生姜のパリパリとした食感、花椒のピリッとした辛味を楽しめる一品になっている。

すべての香辛料を再利用したいところだが、八角と桂皮、陳皮は中華麺と食べるにはクセが強すぎる。

辛くない飲めるラー油『 鉄鍋のジャン 』ラー油を再現した感想

飲むことはできるラー油です。しかし、飲んでいるうちに、じわじわと浸透してくる辛さはあります。

辛いだけのラー油でなく、桂花陳酒と香辛料の香りがあり、飲むと辛さよりさきにコクや旨味が口にひろがります。

油に香辛料を漬ける、油を熱する、唐辛子粉に熱した油をそそぎいれ混ぜる。これだけで極上のラー油を作ることができました。

ラー油は、火傷にさえ気をつければ家でカンタンに作れます。もう市販のラー油には戻れません。

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