お家で作るおでん、いろいろ出汁をとったり、食材を揃えたり、出来立てのアツアツを提供したりと、なにかとメンドくさいおでん。
カンタンに作る方法があったんです。練り物と昆布だしだけで、すっきりした味のおでんを作れました。
『おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。』6巻に紹介されていた、おでんの作り方を再現してみました。
必要な食材は練り物と昆布、あとはお好きな食材を用意すれば作れますヨ。調理工程もとてもカンタン。冬の寒い日は、お家で作った”おでん”で温まりましょう。
おでんの調理工程
- 昆布を水につけておく
- 練り物をお湯で煮る
- お鍋におでんの材料をいれ、昆布水をいれコトコト煮る
- おでんの完成
練り物や揚げ物だけで、出汁がでるのと心配になりますよね。
スッキリした味の出汁がでます。
なぜ練り物と昆布だけで出汁がでるかというと、漫画で書かれています。
旨みだったら最初から入ってるでやんしょうよおもいっきし!!
家庭用のおでんダネ練り物といえばスーパーの既製品
袋の表示をよおおく見てごらん
旨味調味料にアミノ酸入ってない物などあるかーー!!
引用:おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。(6)
練り物に含まれている、旨味調味料とアミノ酸でおでんの出汁を仕上げるわけですね。
あとは昆布の旨味成分、イノシン酸とグルタミン酸をくわえてやるだけで、スッキリしたクセのない出汁ができます。昆布も上等なものでよいと書かれているので、お手頃価格の昆布で出汁をとり、ついでにおでんダネのひとつにすると、なんと無駄のないレシピなのでしょうか。
おでんの材料
- 練り物:適量
- 昆布:適量
- 水:2リットル
- お好みの食材(大根、卵)
- 塩、薄口しょうゆ:適量
シンプルでスッキリした出汁なので、どの食材ともピッタリあうと思いますよ。よほど突飛な食材でない限りは。
おでんの作り方【写真あり】
昆布を水に漬けておく
昆布:適量を水2リットルに漬けておく。
6時間以上漬けておくと、うっすら色のついた昆布出汁が作れる。
練り物をお湯で煮る
おでんとして本格的に煮込むまえに、練り物の表面についた油分や雑味をお湯で煮て落とす。
この作業をサボると、ペシャと甘く雑味をかんじる出汁になる。
3~5分茹でた練り物をボウルにあげる。
鍋に食材をいれ、コトコト煮る
おでんを煮る鍋の選びかた、おでんの煮方も説明してくれています。
台所にあるいっち大きい鍋で、熱すぎず、ぬるすぎず、程よい湯加減で、ゆったりと。
専門店に屋台コンビニのあれよ、あのイメージよ。
それが、おでんさんには何より!!!
参照:おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。(6)
お好みの具材と練り物、昆布出汁を鍋にいれる。
大根をならべ。
ゆで卵をならべ。
練り物をゴロゴロいれ。
昆布出汁と、昆布もいれてやる。
沸騰しないように、弱火でコトコトゆったりと、おでんさんを煮てやる。一番硬い食材が柔らかくなれば完成。(記事では大根に串をとおし確認しました。)
コトコト煮るの、メンドくさい。そんなときは保温調理器に放り込んでおけば出来上がるのさ。
出汁の味見をし、塩と薄口しょうゆで出汁の味を整える。
アツアツのおでんを食べる
魯山人はいいました。おでんが美味いのは、熱々を食べるからだと。
おでんを食べる前に鍋に火をいれるか、電気プレートにいれホカホカにしてやる。
アツアツを取りわけて、火傷に注意しながらハフハフといただく。
チクワにも出汁が染みこみ、フワフワっな食感、煮すぎたのか、もともとなのか、もうすこし歯ごたえが欲しいなと考えながら、つぎの具材をかじると、ガリとした音、ごぼう天だ。ごぼうの土といった香りと歯ごたえを楽しめる味になっている。
ヒラテンは、つるんと口の中を通っていった。
次はがんもをいただく。箸で押すだけで、がんもの中からはんなりと出汁があふれ出てくる。ちょっとこじゃれた一杯飲み屋の味だ。
練り物を食べてビックリしたのが、揚げた練り物がサッパリしている。揚げ物独特のペチャとした甘味を感じない。それでいて優しい練り物の味。
ピンクの団子は噛むとチュルンとした食感、ほのかに甘い味。茶色の団子は肉厚でドッシリした味。ふたつの団子の違いを楽しめた。
出汁をぬきとられた、抜け殻昆布をあなどるなかれ。お箸でちょっと掴みにくいニュルとした表面、噛むとコリッポリッとした食感。
練り物ばかりじゃ、食感おなじで飽きちゃうんですよね。そんなときは、コリッポリッとした昆布を食べ、お口をリフレッシュ。
とろとろに溶けた練り物、お箸じゃなくオタマですくってね。
きんちゃくは油揚げもあっさりした出汁が染みこみ、さらに餅にもしっかりと出汁が染みこんでいる。かんぴょうのコリっとした食感もいい。
うん、分かった。練り物だけじゃなく、硬い食感の食材をいれるといいんだ。タケノコやタコ、ソーセージなどをいれると、食感のちがいを楽しめそうだ。
大根、絶品。練り物の出汁で一番おいしかったのが大根。大根がスッときれ、出汁そのものような大根、アミノ酸やらグルタミン酸のあっさりした出汁。ノドにひっかからず、する~と胃に収まっていく。
分かった、大根は飲み物だ。いくらでも飲めそうダ。
かぎりなく透明にちかいスッキリした出汁と思っていましたが、真っ白なゆで卵には、うっすらと色がついてますね。
ほんのりと甘く、ほのかにチクワの皮の香りがする白身、プリンプリンした食感がうれしい。大根の次に好きなのが、卵。
おでんで食べるのに飽きてきたら、うどん。おでんうどん。なんか言いにくいナ。
練り物でとった出汁は、うどんの出汁にそのまま流用できますね。チュルンチュルンしたうどんと、練り物をパクパクとあっさりいただける。
練り物おでんを作って食べた感想【まとめ】
練り物から出汁をとれば、スッキリしたおでんの出汁をカンタンに作ることができました。
沸騰させずにゆっくり煮てやれば、失敗することがなくカンタンにおでんを作れますね。
これから家でおでんを作るときは、練り物から出汁をとって作るようになりました。練り物だけでは食感があきてくるので、歯ごたえのある食材(タケノコ・タコ・ソーセージなど)をいれてやると飽きずに食べれると思います。
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